大阪・心斎橋の老舗占い館【占龍館】
代表の黄麗です。
セキララにこれまでの人生の振り返る
「波乱万丈の女！占術家・黄麗の半生」・・・
その12回目は「髪がないのが不幸？」のお話です。
その前に・・・
こちらはすでにお読みいただいていますか？
前回の記事はこちら！→「その11：丸坊主になってみた」
丸坊主になると・・・
なってみなければ分からない体験をしました。
それは、周りの反応。
私の知り合いは、
とにかく、私を見てビックリ！
ほとんどの人がギョっとした顔をした。
そして・・・
「似合っているね！」
「可哀想！」
「カッコイイ！」
「頭の形がキレイね！」
「なんと、もったいない！」
人それぞれで、
ポジティブな人とネガティブな人の
反応の違いが面白かった。
丸坊主の私を見て、
同じものに対しての受け取り方が
人によって違うことを肌で感じた。
他人の評価を気にして
生きることのバカバカしさ。
素敵と言ってくれる人もいれば、
不幸そうな目で私を見る人もいた。
巷では丸坊主の女性は滅多にいないから、
街を歩いていると今までにはなかった視線を感じた。
みんな結構、私の方を
見ているのがわかる。
知らない人から
声をかけられることも多くなった。
そんな時、電車の中で女性に
「どうぞ座って下さい。」と席を譲られた。
？？？
なぜ、席を譲ってくれるのか分からなかった。
「私の妹も抗ガン剤で同じ様に髪が無いのですよ。」
私は癌患者と間違えられてしまった。
間違いを否定するよりも、
相手の親切をそのまま受け取って、
席に座らせてもらうことにした。
私はショックだった。
自分の贅沢さに気がついた。
髪を切りたくなくても、
失う女性がいることを知った。
それからしばらくして、
レ・ミゼラブルの映画を観た。
登場人物のファンティーヌは、
娘のために自分の大事な前歯と
美しい長い髪を売ってお金をつくった。
その時の髪を切るシーンが
不幸のどん底の様に描かれていた。
私は丸坊主。
誰かにやらされたわけじゃない。
好きでやった。
やりたくて、勇気を人にもらってやった。
自ら進んでやれば、不幸じゃない。
同じ事でも、自分が望んでいなければ、
不幸に感じるのだ。
外から見れば同じなのに・・・。
明るく丸坊主で過ごす私に、
「実は私カツラなんです。」
と抗ガン剤で治療中の女性の
仲間が増えていった。
続きはこちら！→「その13：生えかけはカツラのお世話に」