浅慮相乗のブログ

このブログの内容は私が所属する/した、いかなる組織とも関係ありません。
Twitter ID @senryoAIIT と同じ人間が書いています。

「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。」

美食家として有名なブリア=サヴァランの言葉です。

昨日はこちらを聴講してきました。

学習会「追跡されるあなた
     -ビッグデータとプライバシー-」
http://idobata.tokyo.jp/
http://idobata.tokyo.jp/20140622.pdf

冒頭の言葉の紹介があり、↓のスライドが映し出されました。

「どんなものを買って、何を観て、
 何を読んで、何を食べて、
 君がどんな人間であるかを
 私は知っている。」
  購買履歴情報を収集する某社
https://twitter.com/keikuma/status/479996806835617792

私は商業利用されるパーソナルデータをビッグデータと呼びたくはありません。それは自然科学研究で膨大なデータを扱い新しいことを発見したり、検証したりする方たちへの侮辱のように思えるからです。

昨日配布された資料から。

[引用開始]

「ビッグデータ」と呼ぶことによって分かりにくくなること

 ■個人一人一人の情報であること
 ■「プライバシー」に関わる情報であること
 ■「誰の」情報かということ

プライバシーに関わるデータを、ごまかしで「ビッグデータ」と呼ばない

個人に関わるデータは、「パーソナルデータ」と呼ばれるべき。

[引用終了]

私に関するデータ-どんなものを買って、何を観て、何を読んで、何を食べて-これらは記録されても「私の」データであり続けます。その利活用についてなにも口をはさむことができないというのはおかしくないでしょうか?

プライバシーの権利は憲法上に明記されていません。一般的には第13条後段を根拠とすることが多いようです。昨日も根拠について触れられました。

日本国憲法
”第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。”
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=2&H_NAME=&H_NAME_YOMI=%82%c9&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S21KE000&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=2&H_CTG_GUN=1

しかし、と講師は続けました。根拠となるのは後段ではなく、前段ではないのかと。

「尊重される」と「尊重を必要とする。」、どちらがより強く保護されるのか?前者ではないでしょうか。プライバシーは人権であり、切り離すことができないものなのだと。

プライバシーの権利は国によっても考え方が微妙に異なります。米国では妊娠中絶についてもプライバシーであるとした判例が確かありました。自律権であると。

パノプティコンを引くまでもなく、監視は看守を内在化し、思想の抑圧を招くと考えられています。

日本国憲法
”第十九条  思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。”
”第二十一条  集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 2  検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。”
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=2&H_NAME=&H_NAME_YOMI=%82%c9&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S21KE000&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=2&H_CTG_GUN=1

けれど、共通ポイントカードは「どんなものを買って、何を観て、何を読んで、何を食べて、君がどんな人間であるかを私は知っている。」のです。

これを痒い所に手が届くように情報をプッシュしてくれるからいいと感じるか、ストーカー行為のようで気持ち悪いと感じるか。

どちらの感じ方をするかはその人に委ねられているはずです。データ主体がデータを取得されることを気持ち悪いというとき、取得側はときに、理解が足りないからだと言います。

「気持ち悪いということは尊重されるべきです。」

その感覚は権利侵害に対する警告であるのかもしれないのだから。

規制が産業の停滞を招くという考え方にも講師は懐疑的でした。自動車の排ガス規制のように、対応に当初は苦労しても、厳しい基準をクリアした日本車は米国市場を席巻しました。プライバシー保護についても同様に厳しい基準をクリアし、かつ、新しい価値を生み出すことができる事業者が勝利の桂冠を手にするのではないでしょうか。

なんともとりとめのない聴講の感想を書き散らかしてしまいました。最後に、講師によるまとめで、このエントリを終わることにしましょう。

[引用開始]

■ プライバシーは、元来ひとりひとりが持っている権利です。IT技術が進んだ分、これまでできなかった収集や分析が可能になった分、新たに保護しなければならないことも増えています。

■ プライバシーデータの保護と利用は、両立されるべきものです。短期的なビジネスのためにプライバシーを軽視することは、産業のためにも決してなりません。

■ 今、まさに政府で議論されているところ。ここで失敗すれば、わが国のプライバシー保護は大きく立ち遅れ、中長期的には産業面でも海外に大きく遅れを取ることになります。

■ 国民として消費者として、国や事業者に説明を求める権利があります。活用することで、おかしな事業者を淘汰することにつながり、きちんとした事業者が公平に競争できるようになるでしょう。

[引用終了]

※アドレスがない引用は配布資料からのものです。

[6月24日追記]
当日の配布資料とプレゼンテーション資料が公開されました。↓よりダウンロードできます。是非、ご覧下さい。

サーバ管理者日誌
 学習会「追跡されるあなた ~ビッグデータとプライバシー~」
https://www.nantoka.com/~kei/diary/?20140623S1
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