専門調査員のその先 | 外務省専門調査員のブログ

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外務省の在外公館専門調査員として共有できる情報をこちらのブログに綴っていきたいと思います。外務省専門職を目指す方もどうぞ!

専門調査員を目指される皆さま、こんにちは。
二次面接を受けて来られた方、お疲れ様でした。
試験も全て終わり、あとは結果を待つだけとなりましたね。現地の在外公館の同僚になる方たちも皆さんのことを待ちわびてることかと思います。

今日は、専門調査員のその先と題して、専門調査員の任期を終えた後の進路についてもお話してみたいと思います。もちろん、専門調査員になられるまでの経験などにも大きく左右されるかとは思いますが、専門調査員という経験がまたそれに重なって、新たな方向性が見えてくるかもしれません。

進路といっても多種多様かと思います。私の知っている範囲でも、一般企業や法人・団体、国際機関や外務本省、それがまた別の任地で専門調査員を続けられたり、大学院に戻る方もいました。

ただ、皆さんそれぞれ、専門調査員になる頃には大体の方向性を見据えていたような気がします。

それは、専門調査員になってどうしたいのか、専門調査員になって何を学び、何を経験として積み、次に繋げたいのか、そういったふうに次のステップに必然的に繋がっているからだと思います。

純粋に海外生活を楽しみたい、高収入を得たいと思っているおられる方もいるかもしれませんし、そうであってもいいと私は個人的には思っています。ただ、それにプラスアルファ、せっかく試験に勝ち抜いて専門調査員になって、ある意味特別な身分でその職に就くわけですから、それをうまく利用しない手はありません。

ポストによっては毎日の激務に忙殺され、気づいたら任期間近……なんて方も多いです。そんな中でも自分の方向性を見失わないよう、その間自分はそこで何を得たのか、どんな成果が挙げられたのかが曲がりなりにも何かの形で示せたらいいんじゃないのかなと思います。(といいつつ、かく言う私も何を残せたのか、何が残ったのか、問われると悩んじゃいますが。。。)

研究者を目指す方であれば、外交の世界の動きを間近で感じられる絶好のチャンスですし、社会科学(特に政治学、国際関係学など)や歴史学などを専攻されている方には、ふだんは接することのない情報にもアクセス可能だったりもするわけです。

外務専門職などを目指される方にとってはインターンシップ期間のようなもので、実際にどんな仕事をしているのかを知る上でも役立ちますし、何より外務省や各省庁・外部企業からの出向者などたまの人脈を広げるチャンスでもあります。

一般企業などに転職される方でも、海外における外交やビジネスの場での経験はかなり魅力的に映るのかもしれません。外国語能力はもちろんですが、その現地の知識やノウハウ、経験、現地コミュニティとの人脈などはお金では簡単に買えない財産になり、転職でも有利になることもありそうです。

いずれにしても、皆さんにも、専門調査員のその先の進路を見据えて、専門調査員の任期を全うされることを望んでやみません。

そういう私ももう少しで任期を終えるわけですが、その先の進路についてはまだ考えているところですので、またアップデートがありましたらまたの機会にお伝え出来ればなと思います!