地方選挙を制するためのミニ講座

勝負の世界には、後悔も情けも同情もない。あるのは結果、それしかない。 (村山聖/将棋棋士)


テーマ:

立候補を検討している方と実際に会う。あるいはメールで相談を受ける。

その選挙に関わることが決まり、後援会や家族の方と対策を考える…。

そんなコンサルティング開始の初期場面でよく聞かれることの一つに、

「知名度を上げるにはどうしたらいいでしょうか?」というのがあります。



選挙そのものが名を売る行動・運動ですから、

知名度を上げるということは、必要不可欠のことであると思われがちです。

では、すでに知名度がある人、知名度が簡単に上げられそうな人とは、

どんな類の人たちでしょうか。



そこで皆さんの住む自治体や地域で、

ちょっとした有名人がどんな人なのか想像してみていただきたいのですが…。



きっと、ここで思い浮かぶ人は例えば会社の社長さん…。

それも全くの無学・無一文から一代で上場を果たすほどの人物であったり、

次から次へ病院や介護移設を建てまくる、時代の寵児のような理事長だったり、

福祉やボランティアにとことん精を出す活動家であったり、

皆さんが思い浮かべた人とは、相応の肩書がある人ではないかと思います。



ではひとつ条件を付け加えてもう一度皆さんに聞きます。

普段、何をやっているのかわからないけど知名度のある人っていますか?



えっ!…そんな人、いるわけがないですよね。

顔と名前だけを売るなんてことは、

容姿そのものがよっぽど魅力的か特徴がなければ、到底無理な話です。



つまり知名度を上げるということは、相応の肩書を持つ人こそができることあり、

相応の肩書がない人が取り組むべき問題ではないということです。



実際に現在の市議会議員の名簿を見てください。

選挙云々の前に知名度のある人っていますか?

元芸能人やアナウンサーがいることもあるかもしれませんが、

総じてフツーの人たちで構成されているのが「市議会」だと思います。



ですから私が「知名度を上げるにはどうすればいいですか?」と聞かれたとき、

本音では「そんな必要ありません」と答えたいのですが、

そうはっきり言ってしまうと、その後信用されなくなってしまいますので、

適当にはぐらかすことにしています。



前述のように知名度を上げるということは、相応の肩書のない人にとっては

簡単なことではありません。

その難儀に本気になって対策をすると、大きなエネルギーを消費してしまいます。

そして結果、知名度は上がったが、肝心の票に結びつかなかった…。

なんてことにもなりかねません。



解りやすい例が、マック赤坂さん、羽柴秀吉さんのような、

「当選する気がない」と思しき自己満足のための選挙です。

このような人たちのメッセージを見聞きすると、

案外まともなこと、もっと言えば同調できるようなことを発しているのですが、

プロフィールの最も大切な部分を隠しているという特徴が炙り出されます。



地方選挙の場合でも、過激なだけが取り柄というような、

自己満足型の活動家が出てくる場合がありますが、

こういう場合も、プロフィールの最も大事な部分を隠していることが多く、

総じて「胡散臭い」という印象を与え、

供託金が没収されるというお決まりのコースをたどることになります。



この類の人たちは、知名度を上げることに大変執心します。

政策を通り越した怒りや、独自の人生観を大げさに宣伝する必要があるので

同時に無理もしています。

はっきり言ってしまえば虚飾が過ぎてウソをついているので、

プロフィールのある部分を隠さなくてはいけなくなるわけです。



先日、「不正選挙NO!」なんて旗をあげている犬丸勝子という人を知り、

興味本位で調べたら当人の公式HPに難なくたどり着いたのですが、

肝心のプロフィールがどこにも記されていない。

出自を明らかにできないというのは、

何かやましい理由があるのだと思われても仕方がないですよね。



マック赤坂さんという人は、実はもの凄い経歴の持ち主です。

街頭演説や政見放送を観るとなるほどと感心できる発言もありますが、

しかしどう見ても「本気」で勝ちにいっているようには見えません。

知名度優先の人たちは、大衆に向かっては発信できるけれど、

対個人で、一人づつに熱意や信条を伝えることが苦手なのかもしれません。
故に票にはならない。



さて、皆さんにもっと身近な「地域」で、せっかく正義感にあふれた優秀な人材が
市議会を目指して政治活動を目指すことになっても、
「知名度を上げる」ためにわざわざ「無理」をすると、
やがて身から出た錆に苦しめられることになります。


具体的な例が、過剰な現職批判、行政批判、社会批判ひいては個人攻撃…。
単に受けを狙った政策の羅列。
つまり選挙という催事に集まった人たちが、
素人判断で良かれと思ったことを熟慮せずに実行に移してしまうと、
この顛末に陥りやすくなります。

特にほんのちょこっと選挙をかじったことがあって、

自身も活動家であるというような人が、

知名度を上げるためにと、行動を始めるととんでもないことを企画します。



有権者数の1%、有権者10万人の自治体で1000票獲れば当選する市議選。

何で知名度を上げる必要があるのでしょうか。

むしろノーマークのうちに後援会名簿をまとめて形にした方が、

てっとり早くもあり、硬くもあります。

そのことを理解したうえで、

それでも経歴に無理な誇張を入れなければ戦えないと感じるようでは、

その人が選挙に出るには、まだ早いのかもしれません。



素のままをさらけ出すことに躊躇抵抗がないことが、

市議選クラスの選挙では、知名度を上げること以上に重要なことです。

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