『TAMETOMO』
あっという間に、終わってしまいました😅
ご来場下さいました皆々様、
本当にありがとうございました😄
今回も、
演出の水口一夫先生、振付の藤間勘十郎師のご指導のもと、作り上げられたこの作品。
全体稽古に入って、十日足らずで初日を迎える
緊張と不安の初日の舞台でしたが、
大入りのお客様より、沢山の温かいご声援を頂き、本当に嬉しゅうございました
私自身も、八丁礫の喜平次というお役を、
私なりに色々考え、
楽しく勤めさせて頂きましたが、
いかがでしたでしょうか???😅
冒頭の、船上の場面は、
ロープを組んで船に見立て、その他には何もない舞台でしたので、
まずは、不知火の海(熊本辺りでしょうか)の
美しい情景、穏やかな波が目の前に広がり、お客様にも爽やかな潮風を感じて頂けるように!
そう言う風情を目指して勤めさせて頂きました。
そして、
「上手い踊りは見たくない。下手でよいのだ!目覚ましに踊れ踊れ!」
という為朝様の言葉
まぁ、幕開き早々ですから、細かいことは考えずに、光さんと楽しくお芝居しながら、踊らせて頂きました~
すると、嵐が起こり…
この辺りからは、船を遣うコロスの皆さんと、我々乗員との連携が、なかなか難しかったなぁ
けど、コロスの皆さんも、水口先生のご意向を汲みながら、我々が動きやすいように、色々話し合って工夫してくれました!
為朝様の一の家臣としての忠義の心と、白縫姫様、そして、赤子の舜天丸への情愛も大切に、勤めさせて頂きました。
そして、
不思議にも、嵐の中、現れた大きな鰐鮫に助けられ、舜天丸と共に琉球のコハ島に漂着。
そして数年後…
二幕目!
はい…
色々SNSなど拝見しました
皆様のご意見ごもっとも
何年経ったかわからんけど…、
喜平次だけ、えらい老け込んだなぁ~
玉手箱でもあけたんかいなぁー?
いいえ…
きっと喜平次は、何もない無人島で、舜天丸をなんとしてでもお守りし、立派に育て上げようと、苦労に苦労を重ねたことでしょう
そう、ご理解頂けますと、
幸いです…幸いです…幸いです
逆に為朝の拵えが、歳をとらなかったのは、
平岩弓枝さんの小説を最後までお読み頂けば、納得、ご理解頂けると思いますよ😅
歳は重ねたとはいえ、國矢さん扮する利勇と、
槍を持って激しく立ち回りますので、
顔は強めにして、鬼一法眼や意休をイメージしつつ、三島版『弓張月』の紀平治に、寄せていってみました!
二幕目でも、情愛を大切に!
為朝との再会、舜天丸を大切に想う心、そして最後、寧王女の身体を借り、この世に戻った白縫との別れまで、心を込めて勤めさせて頂きました。
幕切れは、為朝様と、舜天丸と私、三人ですから、責任重大
為朝が、舜天丸に琉球の未来を託す!
派手な立回りの後の子別れ…
寂しい悲しい想いから、
最後はやはり、未来へ向かう前向きな、清々しい幕切れで、お客様にも気持ちよくお帰り頂かなければと、懸命に勤めました!
幕切れ、三人で舞台を一周し、キマル。
本当に沢山の温かい拍手を頂くことが出来、
本当に嬉しく、安堵いたしました😅
という具合で、
先日のblog記事にも書きましたが、
やはりこの『TAMETOMO』を、お芝居としてもお楽しみ頂きたい!
「システィーナ歌舞伎」の「伎」=お芝居の部分を私は担ったのだと思い、
ここまで、長々書いた通りに、
私なりに精一杯心を込めて勤めさせて頂きましたが、皆様にどれだけ伝わったかなぁ
益々精進を重ねなければ!と、改めて実感しております。
そして、システィーナのコンセプト、
和と洋のコラボレーション!
私自身も、こうして歌舞伎以外のものに、間近に触れることが出来ることが、やはり楽しみの一つです。
今回は琉球とのコラボで、
仲嶺良盛さんが、三線を演奏されたり、武官のお役でもお出になられたり。
仲嶺さんが三線を引きながら歌ってお出になられると、長閑な沖縄の情景が現れ、穏やかな風が吹き、波音が聞こえるようでしたね。
また、プライベートでもお酒を飲みつつ、沖縄の話を色々伺ったり、一緒に『島人ぬ宝』歌ったり~😁楽しく過ごさせて頂きました!
まだ沖縄に行ったことのない私…。
めちゃ行きたくなりました!
是非『TAMETOMO』を沖縄で!
なんて、熱い話にもなりましたね
琉球の言葉や組踊、そして、衣裳や頭も、とても興味深かったです。
組踊の場面の、愛之助さん、壱太郎さんの拵えも、とてもステキでしたね
そして、
舞羽美海さん
真鶴さん
陶松寿への想いを歌うシーン、
「愛してる~、愛してる~」
愛が溢れて、ステキでしたね~
殺される場面は、切なかった~
冒頭のダンスも、ブルーのドレスがとてもお似合いで、本当に美しかった~
もっともっと、ダンスも見たかったー!
って、何回もご本人に言うちゃいましたわぁ~
美海さんは、関西出身でいらっしゃいますので、楽屋では、本当に気さくで毎日楽しく、面白く、色々お話させて頂きました
そして、女性ダンサーさん達も!
GOEMONでもご一緒させて頂き、システィーナに私よりも沢山出てらっしゃる方から、今回初参加の方まで!
出番も多く、その都度着替えもあり、色々大変そうでしたけど、舞台上では本当にいい表情でいい表情でステキでしたね~
(ステキばっかりやん~)
尚寧王役の、関口義郎さんとは、
『美女と野獣』以来二度目!
今回も楽屋が同室で、化粧前もお隣で、
昨年三月の歌舞伎座『滝の白糸』も観て頂いたとのことで、そのときの話やら、
中座で歌舞伎に出演されたときの昔話やら、松竹新喜劇のお話も、色々楽しくお聞き出来ました!
コロスの皆さんも、
立回りやら、お芝居やら、後見の仕事やら、皆さん走り回って、このお芝居を支えて下さいました
舜天丸役の、毛利大竜くんも、
舞台稽古でも色々変わったお芝居にも、臨機応変に対応できて、よく頑張りましたよ
私が顔を押さえつけて(優しくね!)お化粧をしてあげていた、懐かしい子役さんです!
大きくなって、今回の舞台もとても楽しかったみたいです!
こうして☝️お気に入りの剣を、ずっと持ってました!
歌舞伎の中では、
やはり、どんな場でも本当に柔軟に溶け込まれ!かつ、存在感がすごい、流石の猿弥さん!
やはり、経験値!ですね!
そして、
國矢さんは、永楽館といい!来月博多座の鯉つかみといい!
もはや、チーム上方の一員みたい!
中村座の試演会の一條大蔵譚以来、
色々ご一緒させて頂いていますが、
いつも舞台上で、思いっきりぶつかっていけますし、なんでもはねかえして下さる、尊敬する良き先輩です!
今回もプライベートでもずっと一緒やったなぁ~
お芝居のこととなると、話が尽きません!
今後もこの先輩の背中を追いつつ、私らしさを出して、ぶつかっていきたいと思います
皆様お待ちかねの、國矢さん写真よ~
何をやっても、似合うのよねぇ~
段一郎さん、裕喜さんも、さすがおもだかやさん!
私も入らせて頂きました!
ここは、喜平次では、ありませんよ!
なかなか音をとるのが難しく、皆で息を合わせるのが難しかったですが、なれてきてからは、皆で色々考えて、楽しく踊らせて頂きました!
毎回拍手を頂けてよかったー☺️
ここと、冒頭の船上での踊りは、
勘十郎師のお側にいつもついていらっしゃる若いお弟子さんが、師匠のご指導のもと、振り付けをして下さり、ホールの構造やお芝居の流れも色々考えながら、作って下さいました
ほかにも書きたいことは沢山ありますが、
このように、皆が、持ち場をとにかく精一杯!
力を尽くして勤めさせて頂きました!
これが、システィーナホールという素晴らしい空間で、もっともっと交じり合い、心を通わせ、良い化学反応が起き、温かい空気が流れれば、どんな舞台になるかなぁと、妄想してます!
偉そうなことを申しましたが、
ド素人の私が、亀屋東斎として脚本を担当させていただくに、本当に勉強になることが沢山ありました!
今年の夏をお楽しみに!
そろそろ本腰いれて、苦しみ出したいと思います
何はともあれ、無事に終わってよかったー
スタッフの皆様、
衣裳さん、床山さん、小道具さん、
大道具さん、音響さん、照明さん…
皆様のご尽力にも、本当に有り難く、感謝感謝です!
次回で10回目を迎える、システィーナ歌舞伎!
また出させて頂けるかはわかりませんが、
その日が来たら、また精一杯頑張ります!
ここで、生まれた素敵なお芝居!
この短期間だけで終わるのはもったいないですね!
『GOEMON』のように、
他のお芝居も、さらに練り上げ、進化させ、
多くのお客様にご覧頂けばいいのになぁと、
私は思い、そうなる日を願っております