ゆく年きた年 ♪ | 片岡千次郎 憚りながら…

片岡千次郎 憚りながら…

憚りながら…、平成26年元旦よりブログ始めました!
どれだけ更新出来るかわかりませんが、お芝居のこと、プライベートのことなど色々書かせていただきますー!
よろしくお願い致します!

あっという間に元旦の日も暮れてしまいましたね。
「くる年」と題して書き出したのですが、
もう平成30年は、
「きた年」!ということでウシシ


明日、
大阪松竹座、
「坂東玉三郎  初春特別舞踊公演」
初日を迎えさせて頂きます!!
大和屋さんとご一緒させて頂きますのは、
一昨年12月の歌舞伎座にて、五人道成寺以来です。(まもなくシネマ歌舞伎始まりますねウインク)

私勤めさせて頂きますのは、
『元禄花見踊』の元禄の男。
11月の永楽館では女でしたね💦
あの時は藤間御宗家の振付でしたが、
今回は花柳御家元の振付ですので、振りも全然違います。
年末のお稽古では、細部にわたるまで花柳の先生方と大和屋さんよりご指導を頂きました。

大和屋さんとのからみもあり、
大緊張ですがアセアセ
お稽古して頂いたことを守りながら、華やかに楽しく勤めさせて頂きたいと思いますルンルン
本当に美しく華やかな舞台です桜

そして、『傾城』の幕開き、
花魁道中がありまして、そちらにも若い者として出させて頂きます!

その他にも
『秋の色種』では、大和屋さんと壱太郎さんのお琴の演奏もあります!
壱太郎さん念願の『鷺娘』は必見です!

四季折々の美しい風情、
舞台稽古で拝見させて頂いておりましたが、
言葉ではうまく言い表せないくらい、
本当に素敵です照れラブラブラブラブ

初春、
大阪松竹座で皆々様にお目にかかれますこと、楽しみにしております!!

あっ、ちょこっと舞台以外でもお正月らしい趣向がありますので、お楽しみに~ウシシ


あっという間に行ってしまった、
ゆく年、
平成29年。
色々あったなぁ~照れ

1月は松竹座。
大切なお役目を仰せつかり、不安と緊張で押し潰されそうな毎日でした。
けど、あの場にいて、空気を吸えただけでも私にとって大きな経験でした。
「情愛」を肌で学んだ一ヶ月でした。

2月は、
まさかの六本木歌舞伎「座頭市」。
リリー・フランキーさん脚本、
三池崇史さん演出の新作歌舞伎。
江戸が舞台のお芝居ですので、まずは雰囲気に馴染むことで精一杯でしたが、自分なりに色々役作りを考え、膨らませていく毎日は、とても楽しかったですね。
竹本さんのラップ、ヒップホップ的なノリルンルン
客席をひたすらうろうろしたり、結構楽しかったですねウインク

3月は歌舞伎座。
昨年歌舞伎座出演はこの月だけで、ちょっと寂しかったです。
やはり歌舞伎座の何とも言えない雰囲気、緊張感の中、お芝居をさせて頂くことは、嬉しくもあり、身の引き締まる毎日です。

4月はお休み。
これより、本格的に晴の会『四谷怪談』の台本改訂作業に入り、パソコンとにらめっこの毎日でしたアセアセ

5月は始めての明治座出演。
「月形半平太」では、久しぶりの女方で、しかも三味線を弾く芸妓さんのお役。なれぬ女方に苦戦しましたが、舞台で三味線を弾かせて頂ける機会はなかなかないので、楽しくもあり、良い経験になりました!

6月は博多座で、芝翫さん親子のご襲名。
「幸助餅」が博多のお客様にも、喜んで頂けた様子で、上方の役者としてとても嬉しかったですね!
博多での楽しい夜はちょいと我慢?して、ホテルで台本作成し、東京の皆とのやりとりをしながら、だいぶまとまってきた頃でしたね。
そして、大阪に帰って来て記者会見!
いよいよやなぁアセアセ不安…不安…不安…滝汗

7月は松竹座。
「盟三五大切」では、大役を頂き、毎日舞台上で試験を受けているようなアセアセ
なかなか出来ぬことに悩んだり腹立ったりもしましたが、色々なことを教えて頂き、自分を改めて見つめ直す機会を頂けたと思います。
本興行でも毎日悩みつつ、
「四谷怪談」のお稽古も始まり、それにつれて、台本の訂正、そして公演の準備、チケットの取り扱い…頭がパンクしてましたポーン

8月、
いよいよ、あべの歌舞伎「晴の会」
本当にうまくいくのかと、不安しかありませんでしたが、皆々様よりの温かいご声援とご指導、ご協力のお陰をもちまして、なんとかかんとか、無事に終えることが出来ました!
自分がこの日まで色々悩みつつ、色々思い描いていたことが、形になる嬉しさ、もっとこうしたかったなぁという反省も含め、この経験は私にとって大きな大きな財産になったと思います!

そして上方歌舞伎会も、
皆で協力して、切磋琢磨しながら無事に勤めることが出来ました。
後輩たちの活躍も頼もしく、
これからも皆でこの二つの会を大切に、末永く続けていきたいと思います。

そして9月はお休み…
でしたが、皆で、このお休みを無駄にしたくない!と燃え上がり、急拵えでしたが、晴の会番外公演を企画、開催させて頂きました。
これも皆々様よりのご協力がなければ出来なかったことです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「ねずみの仇討」またやりたいなぁ~照れ

10月は名古屋金山にて顔見世。
色々な経験を踏まえ、古典歌舞伎を一つ一つ大切に勤めさせて頂きました。
「蜘蛛絲」の後見と立師をさせて頂いたことも、とても良い勉強になりました!

11月は永楽館。
色々なお役をさせて頂き、終演後も色々楽しく過ごさせて頂き、充実した毎日でした。
やっぱり永楽館の雰囲気、豊岡、出石の街が大好きですおねがい
今年も行きたいなぁ❗
カニ食べたい~かに座

そして、12月はロームシアターにて、
京の顔見世興行。
一年の締めくくりとして、これまでの経験を大切に思い返しながら、
色々なお役を勤めさせて頂き、とても充実した毎日でした!
ことに、「大江山酒呑童子」に出させて頂けたことが本当に嬉しかったですね。
勘九郎さんの日々進化、変化するお芝居を間近で楽しんで拝見しつつ、
良い意味での遊び心と、キレ、息、迫力に負けぬよう、精一杯勤めさせて頂きました!

これまでも度々出させて頂いてきた「対面」や「義経千本桜」でも、改めて色々なことを感じ、学ばせて頂き、これからも大切に大切に勤めていかなければならないと思いました。


そんな、平成29年!!
ありがとうございましたニコニコ

色々な方々と、色々なお芝居を経験させて頂き、沢山の素敵なご縁も頂き、
本当に充実した一年だったと思いますおねがい

古典をきっちりと勉強し身に付けることを第一に!
そして、新作や復活も多くなってますので、
色々視野を広げて、色々なお芝居にカメレオンのように色を変え、馴染めるように!
そして、自分なりの味が巧まず自然とにじみ出てくるといいなぁ。
もっともっと色々な方々にお声をかけて頂ける役者になれるように、一日一日を大切に、
皆様とのご縁も大切にして、
日々精進を重ねて参ります!!



最後になりましたが、
この度、
平成29年度、
『咲くやこの花賞』を、晴の会一同で、頂戴致しました。
思いがけなく、このような立派な賞を頂戴致しまして本当に嬉しゅうございます。
ご尽力を賜りました皆々様に改めまして、心より深謝致しております。
この受賞を励みに、益々精進を重ねて、
上方歌舞伎、そして上方の文化発展に、
少しでも力になれる役者になりたいと思います!
そして会としても、上方の将来のために、もっともっと団結力を固め、末永き存続と、更なる向上を目指して参ります。

今後とも、『晴の会』に、
厳しきご指導、温かきご声援の程、
心よりお願い申し上げます。