演舞場千穐楽に、こんな素敵な絵を頂戴しまして、とても嬉しかったので、ご本人の了承を得て、紹介させて頂きます
私の化粧の特徴をめっちゃとらえてくださって、拵えもめっちゃきれいでリアルに描いて頂き、同室の先輩や、衣裳さん、床山さんも大絶賛でした
本当にありがとうございました
実は、この化粧は毎回約10分でやっておりました
この前の幕ではこんな拵えで出てまして、
『弁天娘女男白浪』極楽寺山門で、日本駄右衛門にドン!とやられて引っ込んだ後、大道具がセリ上がりますので、山門の二階から降りれないのです
次の七つ面が開くまでの休憩時間は、25分。
閉幕と同時に山門をセリ下げて頂き、
大慌てで自分の楽屋へ、
それも3階
それもエレベーターないので、階段ダッシュ
部屋へ戻って衣裳を脱いで、化粧を落として、顔を洗って、この化粧にかかります。
こういう顔は大胆に、ちょっと雑な位が良い!
…とはいえ、なかなか難しい化粧です。
顔が出来たら、衣裳を着て、頭をかけて、舞台へ!階段ダッシュ!
右之助さんの口上の後、板付き(開幕と同時に舞台上にいる)…
息が整ったかと思うと、もう幕が開きます。
汗もダラダラ、心臓バクバク
慣れるまでは辛かったですが…
まぁ、慣れるものですねー
海老蔵さんから、
「お前、俺が出る前にもう汗だくじゃないか」と、笑われちゃいましたが
もともと汗かきな上、
こんな感じでバタバタで舞台に出て、
力んだセリフをたくさんしゃべってましたので…
なんて、言い訳しつつ…
こうやって忙しくするのも、どこか楽しかったりもするんですよね
どうやったら、無駄なく段取りよく、早く出来るか色々考えて
役を頂いて、たくさん舞台に立てるということなんですから、ありがたいことですね
こんな感じの一ヶ月!
22日間39回公演!
二日の舞台稽古を入れると40回
色や眉毛の形は違えど、むきみという隈取りを40回✖二役=80回!
無事に完走しました