今月昼の部序幕の『時平の七
笑』は、2001年、12月京都南座顔見世にて35年ぶりに我當が、お琴を加えたり、台詞も分かりやすく改訳し復活、初役にて時平を勤められて以来、歌舞伎座、博多座、御園座、松竹座と全国を回り、今回新装された歌舞伎座にて七回目となり、題名通り“七笑”となりました。
時平の台詞の中に『三十路に足らぬこの時平…』とありますが、師匠の台詞は今でも二十歳代の時平らしく若々しく、本性を現した後の七笑いも衰えることはありません。歌舞伎座のこけら落としの初春興行ということもあり、師匠も大変気合いが入っていて、誕生日の今日もお元気で勤められていました。
私の名題披露も、新しい歌舞伎座で時平の七笑をするときに公家役(これまでは幹部さんが勤められてきました)の三人の中の一人でと、試験に合格したときより師匠が考えて下さっており、今月それが実現し、本当に嬉しく幸せいっぱいでございます。
師匠にはいつまでもお元気で、色々とご指導頂きたいです！
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