呉善花サン、ずっこけさせないで | 世日クラブじょーほー局

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SAPIO(サピオ) 2017年 05 月号 [雑誌]

 

 SAPIO5月号に呉善花氏が、「慰安婦像を撤去しないならハノイの韓国大使館前にライダイハン像を!」の論稿を寄せている。

 

 呉氏は、一昨年暮れのいわゆる従軍慰安婦問題に関する日韓合意に当初から否定的で、その合意事項の中で、日本軍の関与を認めるなど日本側の脇の甘さを指摘しつつ、これが英語圏に伝われば、「強制でひどいことをした、という意味にしかならない」と警告を発していた(「正論」2016年3月号)。

 

 本稿でも韓国次期大統領は、親北政権となることが確実なことから、日本政府の願いとは裏腹に、慰安婦像の撤去はおろか、「反日のシンボルである『慰安婦』を最大限に利用するだろう」と指摘。なお、本誌の別論稿でもフィーチャーされているが、呉氏は、今年から慰安婦像に加え、日本統治時代に半島から強制的に連れてこられ、過酷な労働を強いられた朝鮮人労働者を象徴するという「徴用工像」も次々に設置されていくだろうと予測する。

 

 その上で、かかる状況に日本が対抗するには、第三者に向けた情報発信を増やすことだとして、その材料として、ベトナム戦争の問題を提起するのだ。呉氏によれば、「米軍支援の名目でベトナムに出兵した韓国軍は現地の民間人を虐殺した。その数は推計1万人から3万人との報告がある」そうだ。なおかつ、「強姦事件も多発し、韓国兵と現地女性の間で生まれた子供(ライダイハン)が多数いる」と。ここではたと思うのは、旧日本軍による従軍慰安婦問題が事実なら、朝鮮版ライダイハンは寡聞にして聞かないのはどうしたことか。軍がしっかり微に入り細を穿って管理してたから心配ご無用か?

 

 それはともかく、以上を踏まえて呉氏が最後に提案するのが、ベトナム戦争時の「民間人虐殺の慰霊碑」や「ライダイハン像」などをハノイにある韓国大使館に建設してはどうかというのだ。ただその際、日本人が関われば、猛反発は必至なので、それは避け、当事者たるベトナム人自身に動いてもらう。そうすればさすがの韓国人も無視できなくなるというわけだ。

 

 やはり呉氏もコリアンの血筋だなと思う。本来、他人には触れられたくもなければ、自ら思い出したくもないはずの忌むべき自民族の悲劇をシンボライズしたオブジェを、よりによって他人様の国(たとえ加害者とされる相手でも)の大使館前に設置してしまうなどとという芸当ができるのは、世界広しといえど、かの国をおいてはありますまいに。いくらベトナムがいまだ共産国だとしても、白昼堂々と国際法違反はねーんじゃね?