呼吸 | 充溢のムジントウ

充溢のムジントウ

じゆうきまま 
かぜのふくまま

毎日が暗がりで

上を向いたとしても

星も月も見えなくて

地面は冷たく縮こまり

風はただ通りすぎるだけで

慰めの言葉も

出鱈目な数字の羅列で

無意味に傷つけられて

無理解に苦しみ

夜明けが遠く感じて

手を合わせ祈っても

刻は同じペースで進む

痛みは次々と傷口を開き
フラッシュをたくように
記憶を連れてくる

こんなに疑問に思っている
こんなにも疑っている

どれだけの諦めと
絶え間ない絶望が覆う日々

そして
まばゆいばかりのその他大勢

知らないことはみんな
幸せに映る


吸って吐く

たったこれだけで
生きていることを自覚できるのに

吐いて吸う

それだけで血がめぐることをわかっているのに

私は人間社会という雑音に飲まれ
毎日生きていることを忘れていってしまう