彼女(祖母)が逝ってから、
タレ作りは私が行なった、
一応材料の配分と手順は分かっている、
親父と叔父も作る事ができるのだが・・・
それは直伝でないと判らない
微妙なタイミング、火加減が存在するのだ、
卒業後、修行?に関西で三年過ごした、
その間、お店のタレは親父と叔父が交代で作ったが
どれも味が若干違いお店の評判を落とした、
それは似て異なる物だった、
その後兄弟紛争で実家のお店は消滅した
今は独立して「洗濯船」立ち上げ20年、
タレを作るたびに35年前の彼女(祖母)との
あのひと時を思い出す、
あれ以来「うなぎのタレ作り」とはある意味私にとっては
厳かで神聖な作業・・・・
それはひとつの儀式というべきかもしれない。