仙台放送のスーパーニュースで2011年にオンエアされました。
保育ママの雰囲気を知ってもらえたら嬉しいです^^
待機児童対策の『切り札』に期待される「保育ママ」
認可保育所に入れない、いわゆる『待機児童』この対策として仙台市が育成に力を入れる家庭保育福祉員、通称『保育ママ』の特集です。
保育士の資格を持った人などが自宅で子供を預かる保育ママ、待機児童対策の『切り札』的存在として期待されるその保育の中身を取材しました。
子供が通園
園児のママ「おはようございます」
保育ママ「おはようございます!○○ちゃんおはようございます^^」
若林区の自宅で子供を預かる家庭保育福祉員、通称保育ママの菊地恵子さん。
保育士の資格を持つ菊地さんは、2年前、仙台市から保育ママの認定を受け、現在、1歳~2歳の5人の子供を保育しています。
菊地さんの場合、一人だけですが、保育ママが預かる子供のおよそ半数が認可保育所に入りたくても入れない、いわゆる待機児童です。
待機児童の数が全国の主な自治体の中で最も多くなったこともある仙台市。
待機児童の解消は、長年の課題となっています。
そこで近年、市が力を入れているのが、保育ママの育成です。
待機児童の7割が3歳未満の子供たち。
家庭保育福祉員の対象がその子供たち。
ニーズが多様化する中で少人数の家庭保育福祉員もひとつの選択肢になると思います。
保育ママ「今日はお魚を食べましょう」
待機児童の7割を占める3歳未満の子供たち。
その年齢の子供の受け皿となる保育ママは待機児童の緊急対策になっています。
保育ママの「受け入れ対象」
生後8週から3歳未満の子供
また、認可保育所と比べると保育料が高くなるケースが多い保育ママですが、保育質を重視する保護者の中では、あえて保育ママを起用するという人も。
その理由は、「少人数保育」にあります。
子供を預けるお母さんは・・・
「小さいときは風邪をひきやすい。少人数だと安心して預けられる」
少人数ゆえの安心感、加えて仙台市は、保育ママをサポートする補助員を配置し、預かる子供は5人までと決めるなど、安全への配慮もルール化しています。
ひとりひとりの発達具合、興味に合わせた遊びや、それぞれの体調に合わせた食事も用意することもできます。
子供ひとりひとりに『目が届く』保育
保育ママ「家庭的な暖かい環境の中でゆったり、きめ細やかな保育ができるし、常に同じ保育者だから子供たちが安心して過ごせます。」
「1人で何役もこなさないといけないため大変な部分もあるが、可愛い子供たちに出会って、3歳までの1番かわいい時期を一緒に過ごせることに幸せを感じます。」
安心して子供を預けたい、保護者の思いに、保育ママは十分に応えてくれる存在になっているようです。
子供を預けるお母さんは・・・
「親のフォローもしてもらえるからとてもいいです」
「保育園にも先生はいますが、(親と先生が)1対1という距離感が近い」
待機児童解消の切り札として仙台市が力を入れる保育ママ。
制度開始からすでに13年が経過していますが、保育ママ制度の存在がまだ十分に浸透しているとも言えません。
仙台市は、現在(2011年現在)38人いる保育ママを来年度初めまでに50人に増やす計画です。
人数を増やすと共に保育ママを利用し易い環境を整え、子育て世代にアピールして行くことも求められていると言えそうです。