カウンセラーになりたい(勉強させてもらいたい)という方からのお問合せが年に何件か頂きます。中には現役のカウンセラーの先生で産業カウンセラーをしているのですが夫婦相談や離婚相談を扱えるようになりたく教えてほしいというご要望もあります。

また、不登校児童のカウンセリングでは再登校した児童が同じような不登校児童を将来救いたいので心理カウンセリングを学びたいという子もおります。様々なきっかけでカウンセラーを目指す方が多いです。

 

個人的には私もこういった”人を救いたい”という気持ちを持つ方々のお役に立てたらと思っております。

また、カウンセラーの仕事とは何か、カウンセラーとして重要なことは何かも共に伝えていけたらと思い、カウンセリングの実務と現状もしっかり伝えております。

 

例えば、、、私的ではありますが

 

一般的には、カウンセラーはクライアントの症状を知識と状態から、病名に照合をしようとします、照合が完了すると最も適切であると思われる順序でカウンセリングを開始します。カウンセリングのステップも基本に沿って行われます。

私の場合は症状の前に”現在、一番の苦しみは何か” ”食事や睡眠は取れているか”を伺いクライアントの心の体力を確認し、その次にクライアントは”楽になることまでを目指しているか、根本的解決までを目指しているか”を確認します、それによりカウンセリングの内容やスピードを変え、そのクライアントに最も合ったプログラムで確実に着実にステップさせていきます。

 

次に進める上で重要なことはクライアントの心の持ち方や幼少期からの歪みだけが問題ではないということをクライアントに伝えます。

多くのカウンセラーの先生方はクライアントの心を”感じたり考えたりする角度を変える”ことばかりに注目しがちです。

もちろん、見る角度が変われば感じ方も変化します、しかし、それは痛みを感じないための”回避”であって問題のきっかけや根本の解決にはまらないと私は考えます。このようなことからクライアントの症状や特徴だけで判断せず、クライアントを取り巻く環境も含め整えることを考慮しカウンセリングを卒業する頃には”環境を選んだり、変えたり”できる心を養ってあげたいと思っています。

初めは、多くのクライアントがそこまで出来たらいいけど・・・と消極的ですがカウンセリングを卒業するころには”変える力と変わらないものと向き合う心”を持つようになります。これがクライアントのその後の人生において”カタチを変えた課題や問題”を乗り越えるための道標になるのです。

 

心の問題は、心で向き合い、心でもって治すことだと私は思っています。

 

次の記事は「カウンセラーの現実(2)カウンセリングのあれこれ」を書きたいと思います。