仙台市博物館にはリニューアル後初の訪問です。伊達家の「紫羅背板地五色水玉模様陣羽織」は、東京の共立女子大の協力で修復され、綺麗になって展示されています。江戸中期の紫色の毛織物で、この紫色とふぞろいの5色の水玉模様は、伊達・仙台を象徴するデザインとして様々なところに活用されています。

 今回は、日本遺産「政宗が育んだ”伊達“な文化」構成文化財カードNo.1を入手しました。ちょっと得した気分で博物館を後にして、仙台城大手門脇櫓を目指します。以前はなんともなかったはずの坂が結構きつく感じます。

 現在脇櫓周辺は、大手門の復元に向けて調査が進められており、柱の礎石跡や1945(昭和20)年7月10日の仙台空襲で焼失した際に、熱で赤く変色した屋根瓦などもが見つかっています。礎石はそのものは確認されていないということです。

 道路を挟んだ北側には、焼失を免れた土塀があります。仙台城に現存する唯一の建造物で、3.11や2021、2022の地震で被害を受けましたが、今は綺麗に修復されています。

 土塀の石垣の前に「蛇籠」(じゃかご)が補強のために設置されています。蛇籠の高さまでが本来の地面の高さだったということですが、過去の道路建設の際に削られたようです。それでも登城はたいへんです。

↓ 2023.4撮影 修復前