今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『古都ルツエルンに面するフィアヴァルトシュテッカー湖Ⅱ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、広島市の東端の里山『日浦山 登山風景⑨終』です

 

 

 

 

 

 

 

 

           <ホオの木の落葉>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『人間が出来ているはずの貴公にしてそういうことがあるか。油断ならんもんだな』

『油断ならん』

『おのれを、世の無用人と思うわけだ』

『ま、そういう気持ちに近い。だから、忙しいとこぼしているうちが花だぞ。町の取締りに、しっかりと働け。ところで、今日は何か用か』

 

『おお、そのことよ』

と言って、佐伯熊太は酒を飲むように、ぐいとお茶を吞み干した。

『実は、貴公の力を借りたくてやって来た。ひまをもてあましているというならちょうどよかった』

『今は、ひまをもてあましてはおらん』

清左衛門は町奉行を見返した。

 

『話した通り、漫然と日を過ごしてはいかんということでな。やるべきことを決めた。明日にでも取り掛かろうと思っていたところだ』

『何をやるつもりだ』

『まず紙漉町の道場に行ってみる。すこしずつ身体を慣らして、型を稽古するぐらいのところまでは行きたいものだ』

『年寄りの冷や水だな』

 

『ほかにもある。保科穆山先生の塾は、今はご子息の渓一郎どのが継がれて、この人がまたお父上まさりの学者だそうだな。そこにうかがって、経書を読み直してみようとも思っている』

『それも不急なことだ』

『ほかに釣りにも行きたいし、山に入って鳥も刺したい』

『わかった、わかった』

と佐伯は言った。

 

『是非やってもらいたい。隠居したがために気力までなくしては困るからな。しかし、今はとにかく、こちらを手伝え』

『どういう仕事だ』

『それが・・・・』

と言って、佐伯は突然にはげしいくしゃみをした。いそいて鼻紙を出し、顔をぬぐってから言った。

 

■■<ジャパニーズウイスキーⅧ『次の100年に向けて』>ただ、こうした経歴が生きたのだろうか、98年、福與はサントリーが完全子会社化した『モリソン・ボウモアディスティラーズ』に出向することになった。ウイスキーの本場・スコットランドに会って、有力な蒸溜所が集積する西岸沖のアイラ島。その中でも最も歴史がある『ボウモア』で、現地の人々とともに働く機会を得た。

 

02年に帰国。09年にチーフブレンダーに就任した。直後から、爆発的に売れていた『角瓶』の供給のためのブレンドに頭を悩ませることになった。

 

2000年代に入ると、日本のウイスキーは世界の様々な品評会で高い評価を得るようになった。ハイボールがブームになると、低迷していた国内の消費量は年を追うごとに増えて行った。良質な味を生み出すには長い熟成期間を要する。需要が増えたからといって、急に供給量を増やせるわけではない。

 

そもそも、ウイスキーの原酒は、同じ環境で貯蔵すればみな同じ味になるようなものではあい。樽ごとに原酒の熟成度や味わいといった個性を見きわめて、商品に仕立てていく。生産設備は拡張しているが、すぐに効果は出ない。

ウイスキーのつくり手として、限るある原酒をうまく使いながら、消費者に満足してもらえる商品の供給をいかに続けるのか。かつての『冬の時代』にはなかった、新しい課題に福與たちは向き合っている。

 

今年10月、山崎蒸溜所は建設着手から100年を迎えた。福與や工場長の藤井と並んで会見に臨んだ、サントリーの鳥井信宏社長(57)は言った。『次の100年に向けて、日本で生まれ育てていただいたウイスキーが世界中で愛されるために、世界最高のウイスキー造りを目指している』

 

◆本当に、あのウイスキー激減時代を過ごした人たちは、今のウイスキーブームを、本当にうれしく思っているだろうなあ。考えられない浮沈の歴史ではあるなあ。

 

■■<北海道で投資詐欺、3か月で5億円超…1億1,530万円被害の女性も>SNSを通じて投資話を持ちかけられ、現金をだまし取られる被害が、北海道内で急増している。被害額は9月以降で計5億円以上で、『投資アシスタント』などとかたり、専門用語を駆使して被害者を信じ込ませるケースが目立つ。

 

道内では、110月に十勝地方の50歳代女性が暗号資産の投資名目で1億1,530万円をだまし取られたことが判明したほか、檜山地方の60歳代女性が8~11月に計約6,500万円の被害に遭った。北斗市でも9月、40歳代男性の計約5,450万円の被害が明らかになった。

 

捜査関係者は『電話を使った詐欺の摘発が相次いでいることから、犯行グループがSNSを通じた投資詐欺に軸足を移しているのではないか』と分析する。道警によると、投資詐欺はSNSのダイレクトメッセージや広告をきっかけにラインのアカウントを交換すると、外国人や著名な経済学者を名乗るアカウントから、外国為替証拠金取引(FX取引)や暗号資産の投資をもちかけられるケースが多い。

 

偽の投資サイトで利益が出ているように見える画面を提示し、さらに投資を促す手口もあるという。道警は『安易なもうけ話には注意してほしい』と呼びかけている。

 

◆『きっかけは広告クリック』 『投資詐欺の存在は知っていたが、まさか自分が被害に遭うとは……』。1,000万円超をだまし取られた札幌市に住む60歳代の女性は声を落とした。

 

投資に興味があり、SNS上の広告をクリックしたのがきっかけだった。8月12日、投資アナリストを名乗るアカウントからラインが届く。やり取りを始めると、すぐに『投資のスキル共有』と銘打ったグループに招待された。

 

『今週5%以上の利益でました』『まだ銘柄買えますか』――。景気のいい会話に心が動いた。約3週間後の9月4日、『必ず5倍から10倍の利益目標を達成できる』とカスタマーサービスを名乗るアカウントを紹介され、呼びかけられるままに連絡をした。すると、『早くやらないともうからない』と畳み込まれ、1,000万円以上を指定された口座に振り込んだ。

 

違和感を感じたのは、10月下旬だった。これまで投資したお金を引き出そうとしたが、『上級会員にならないといけない』と逆に追加で現金を振り込むことに。さらに、金銭を要求されたときにようやく被害に気が付いたという。

 

『少しでも違和感を感じたら、すぐに周囲に相談するべきだ』。女性は後悔をにじませた。

 

◆ネットの情報はまず発信元を確認することだ。特に物品、投資話は眉唾が必要だ。私はその意味で、物品はほとんどアマゾンに集中している。理由は簡単。クレームに即対応し、返品、取り換えがスムースだからだ。物品の製造元にコンタクトしても、返品・返金までには面倒で長い時間がかかる。最近の例では、1,880円の、バッファローの無線キーボードだ。不具合があったので、バッファローに問い合わせたら、なんのかんのと面倒なことばかり言う。アマゾンに取り換えを依頼したら即日発送してくれた。私のアマゾンに対する信頼度は絶対的なものがある。

 

■■<広島MF中嶋淑乃『スピードに乗っていた』なでしこブラジル遠征直前試合でアシスト>

◆WEリーグ第4節 大宮1―2広島(26日・NACK5スタジアム)  広島が大宮に2―1で勝ち、リーグ戦今季3試合目で初勝利を挙げた。前半35分になでしこジャパンMF中嶋淑乃のクロスに、MF松本茉奈加が頭で合わせて先制。6分後にはFW上野真実のゴールで突き放し、大宮の反撃を1点に抑えて逃げ切った。WEリーグは女子日本代表活動期間による中断に入る。

 

中嶋が狙い通りのプレーで先制点をアシストした。前半35分、左サイドをドリブルで直進。『意外と自分がスピードに乗っていたので、これはドリブルでいけるなと思って。中を見たら松本選手がフリーだった』タッチライン際までボールを運んで、ファーサイドにクロスを上げると、MF松本が頭で合わせた。

 

開幕初白星にホッとした表情の中村伸監督は『チームとしても、彼女の特長を生かすのは我々の戦い方、攻める形にオプションの一つ。今季ここまで突破してもクロスが合わないのが多く見られた。クロスを上げる狙いどころ、種類、あわせる場面はトレーニングの中ですり合わせてきた』と説明した。

 

この日のスタンドでは、なでしこジャパンの池田太監督もプレーぶりに目を光らせた。24日に行われた会見では中嶋について『1対1の良さが、対人に強いブラジルの選手を相手にどれだけできるか』と期待をかけていた。その中でアシストを決めた。

 

中嶋にとっては、代表メンバーとしてアジア勢以外との戦うは初めて。『気負いすぎず、自分のプレーを出してサッカーを楽しめたら』と自身の特長を出すつもりだ。『今日は得点に関われたのはよかったですけど、個人的にはまだまだだと思っているので。代表ではもっとアピールできるように頑張りたいです』と誓っていた。

 

なでしこジャパンはブラジルとの親善試合に向け、週明けに日本を出発した。

 

◆J1だけでなく、WEリーグでもサンフレは活躍するねえ。是非一度観戦に行きたい。そういえば、ネットで、来季のサンフレ年間指定席券の売り上げが7億円に達し、今までシーズン入場料の最高売上が6億円弱だったことから、来季は入場料売上が新記録を達成するとの情報があった。なんで、12年もスタジアムの建設をなぜ遅らせたのか、松井一実君は。不思議ではある。

 

■■<2024年賀状>来年の年賀状をしたためた。年末になると、この年賀状の準備で心が落ち着かない。11月内に作成し、心さわやかに12月、師走を迎えたい。