今日の画像は『奥穂高への道675 奥穂高下山・上高地の自然美 明神附近』、昭和のモンスター『阿久悠』、そして、今春お目見えした『カープ』『サンフレッチェ』『広島交響楽団』のフルラッピング電車。そして、南アメリカが原産で可愛い花『カリブラコア』です。カリブラコアは、別目『ミリオンベル』という名で、サントリーから発売されています。ちょっとばかし、『ペチュニア』に似ていますかね。

このフルラッピング電車は、個々のクラブ・団体の宣伝ではなく、広島市が全国、世界に誇る資産として象徴したものです。費用3車分2,660万円はクラウドファンディングで募り、調達しました。広電では『今年5月に開かれるG7を機に、新たなラッピング電車で、世界から訪れる人々に音楽やスポーツが盛んな広島の明るいイメージを発信したい』としています。なかなか粋な企画ではありますねえ。








































■■■私は、『阿久悠』が亡くなってからすっと後になって気付いた。正直言って『阿久悠』って大変な人だったんだねえ、と大いに感動した。ピンクレディの『UFO』や八代亜紀の『雨の慕情』、沢田研二の『勝手にしゃがれ』などレコード大賞・作詩賞などを次々に受賞した。そして、それぞれの賞に最多受賞を記録する快挙を挙げ、『スター誕生』を主宰していたが、私は当時阿久悠をそれほど気にしていなかった。が、作詞賞を受けた、小林旭の『熱き心に』や『津軽海峡 冬景色』を私の持ち歌にして以来、私の心の中での阿久悠の存在はどんどんと大きくなった。5,000曲を超える作詞を遂げ、まさに『昭和のモンスター』とも言える存在である。没後15年、昭和のモンスター『阿久悠』を振り返る。

■■平成13年(2001)9月10日、僕は東京慈恵医大病院に入院した。台風15号が関東に接近して、大荒れの様相を呈している中を、いささかの屈託を抱いて入ったのである。7月末に癌が見つかった。病室は20階であった。

僕らは30年も前から21世紀のことを話し合っていたが、21世紀を生きて迎えるという実感は希薄であった。なぜか遠い幻想のように思っていた。それでも世間が21世紀を語り始めると、覗くだけ覗いてみたいねと言い合った。時代に姿はなく、劇的な転換で風景まで変わるわけではないのだが、ちょっと覗いてみたかったのである。

しかし、スッと景色は変わった。僕もスッとそれを追って超えた。劇的なものは何もなく、妙に心のない時代の存在に憮然とするだけであった。そして、僕は癌になったのでる。

次の日、世界を震撼させるニュースが伝えられた。9月11日の22時頃、テレビの画面にそれは繰り返し映された。マンハッタンの世界貿易センタービルのツインタワーに、ハイジャックされた航空機2機が時間を置いて突っ込むテロ事件が起こったのである。最初は映画の場面だと思った。繰り返されるうちに現実だと分かった。

僕は、その時のことを、世界という大宇宙と、僕という小宇宙が、歴史的に重なったことを感じる――と詩に書いた。翌日から病室の窓の景色、特に羽田を離陸する飛行機が怖い風景となった。8日後、手術は成功した。

それから、1年9カ月が過ぎる。21世紀にも馴染んだ。そして、生命を考えることにも慣れた。書くこと、話すことが忙しくなる。

それらが少し変わる。日本と日本人はもう少し美しいはずだとさかんに思う。こんなものですよと諦めずに、美しい日本と日本人を探す。

<1978年 4回目のレコード大賞受賞 『UFO』 歌: ピンクレディ 作曲: 都倉俊一>
UFO  手を合わせて見つめるだけで 愛しあえる話も出来る
くちづけするより甘く ささやき きくより強く 私の心をゆさぶるあなた

ものいわずに思っただけで すぐあなたにわかってしまう
飲みたくなったらお酒 眠たくなったらベッド
次から次へとさし出すあなた

信じられないことばかりあるの もしかしたらもしかしたら そうなのかしら
それでもいいわ 近頃少し 地球の男に あきたところよ

でも私は確めたいわ その素顔を一度は見たい 鏡にうつしてみたり
光をあててもみたり それでもあなたは普通のあなた

あゝ突然 オレンジ色の あゝ光が私をつつみ 夢みる気持にさせて
どこかへさらって行くわ やっぱりそうなの素敵なあなた

信じられないことでしょうけれど 嘘じゃないの嘘じゃないの ほんとのことよ
それでもいいわ 近頃少し 地球の男に あきたところよ


■■<アフリカビジネスⅢ 『投資増へ 覚悟問われる日本』>『アフリカはリスクが高い』。日本企業がアフリカ進出を敬遠する最も大きな理由だ。投資リスクを減らすための貿易保険や投資協定は、政府の環境整備が遅れてきた。欧米や中国が巨額の投資を続ける中で、てこ入れが始まっている。

西アフリカの大国ナイジェリア。最大都市のラゴスの目の前に広がる海では、石油や天然ガスが産出される。ナイジェリアのガス埋蔵量は、世界10位の規模だ。

総合商社の双日は昨年3月、ガス小売り事業を展開するアクセラ社の株式の25%を取得。『最もリスクが高い』とされる国で、日本企業がガスの下流事業に投資するのは初めてだ。現地法人の松浦社長は『リスクはあるが、潜在力も大きい。チャンスだからこそ、貿易保険は欠かせない』と話す。

アクセラ社のオスンサニャCEOも『不安定な為替や規制の急な変化のようなリスクはある。それでも大きく成長する市場を選ばない手はない』と語る。

◆日本『投資残高4割減』 だが、日本のアフリカへの直接投資残高は過去5年で4割減り、2021年に57億ドル・7,400億円にとどまる。シンガポールやスイス、インドよりも少ない。積極的に進出する中国や、歴史的に結びつきが強い欧米は、安定した投資を続ける。20年の直接投資残高は米国が480億ドル、中国が430億ドルで、日本とは桁違いだ。

双日がリスクを避けながら投資をするのに使ったのが、政府が株主である『日本貿易保険 NEXI』の保険だ。貿易保険は、相手の国で為替取引が制限された時や、戦争で事業が停止した時の損失をカバー出来る。

NEXIは、アフリカでの影響力を拡大しようとしている。昨年8月にチュニジアの首都チュニスで開かれた第8回アフリカ開発会議・TOCAD8。会場では、NEXIの黒田社長と、アフリカ貿易保険機構ATIのモーゼスCEOが覚書を結んだ。NEXIからATIへの出資に向けて協力することを確認した。

日本側が期待するのは、アフリカ全土で多くの案件を持つATIの経験とデータだ。NEXIだけでは現地のリスクを細かく評価するのは難しい。ATIと手を結ぶことで、より正確に現地の事情をつかみ、保険の適用に生かせる。


■■<ロシア恒例の戦勝記念日パレード中止 英国防省『損失強調を懸念か』>5月9日のロシアの対独戦勝記念日で、恒例の市民らのパレードが今年中止になったと報じられたことをめぐり、英国防省は22日、ウクライナでの戦死者の規模が大きくなっていることが原因との見方を示した。

パレードは『不滅の連隊』の行進と呼ばれ、各地で遺族が戦死した兵士らの写真を掲げるもの。ロシアメディアは今年の中止について『安全上の理由』としている。だが、英国防省は22日の分析で、『実際には、参加者がウクライナ侵攻による最近のロシア側の損失規模を強調してしまうことを、当局が懸念しているとみられる』と分析した。

プーチン大統領は、第2次大戦の勝利を、自身への支持拡大に利用し、『不滅の連隊』の行進にも参加してきた。

◆やっとプーチン政権にも、ロシア国内で向かい風が吹き出したようだねえ。これに戦死者の遺族達の声が国内に拡散されたりしたら、まあ、元も子もないということだろうなあ。危うし、プーチン、だ。だけんど、日本の戦前のように情報統制と秘密警察網が徹底しているロシア。人民がプーチンに反乱を起こすことは難しいだろうなあ。それに、神代の昔から、ロシア人民はツアラー、スターリンなど独裁者に従順なる気質に育て上げられているからなあ。困ったもんだ。


■■<スーダン内戦『200万人が死亡』>2年前の東京五輪・パラリンピックでは、新型コロナ禍により全国各地で予定されていた海外選手との交流事業は軒並み中止となった。その中で前橋市が南スーダンの陸上選手ら5人を受け入れて話題を呼んだ。1年8カ月に及んだ合宿の費用は、ふるさとの納税で集めていた。

アフリカ北東部のスーダンでは、北部のアラブ系イスラム教徒が主導する中央政府と、南部のキリスト教徒の民族が激しく対立していた。20年以上も続いた内戦で200万人が死亡した。2011年に南部が南スーダンとして独立を果たしたものの、いまだ混乱が続く。

選手達はトレーニングに励む姿を通して、平和の尊さを我々に伝えていた。ただ北部のスーダンではその後も戦乱が絶えることはない。すでに400人の死亡が伝えられている。首都ハルツームの戦闘の背景にあるのは、宗教や民族の違いではない。正規軍と準軍事組織『即応支援舞台 RSF』による、政権内の主導権争いであり、金鉱などの資源の利権もからんでいる。

現地には大使館員やNPOのスタッフら60人の日本人が滞在している。銃撃戦は今月15日、何の前触れもなく始まったため、水や食料を確保する余裕がなかった。軍とRSFが発表した停戦合意の期限は現地時間の24日までだ。もはや退避までの一刻の猶予も許されない。

この原稿を書いている23日夕刻にも、外国人の脱出のニュースが次々入ってくる。周辺国のジブチにはすでに、航空自衛隊の輸送機や空中給油・輸送機3機が待機している。まず60人を着陸可能な空港まで移送する。前代未聞の任務を全うしなければならない。

このコラムが活字になった頃には、退避成功のニュースが聞きたい。(24日、産経抄)

◆ここにこの記事をアップしたのは、今回のスーダン内戦の問題ではなく、20年に及んだ、南スーダンを巻き込んだ南北スーダンの内戦のことだ。なんと、驚くこと名かれ『200万人が死んだ』と報じている。南北スーダンが内戦の混乱下にあることは知ってはいたが、これほどの人々が戦乱で亡くなったとは驚きだ。200万人もだからだ。あの、ルワンダの虐殺事件でも、亡くなったのは50~100万人だ。200万人とは倍半分の数字だ。恐ろしいことだ。ロシアのウクライナ侵攻をも上回る数字であろうなあ。困ったもんだ。


■■<NEC、AI地雷除去『各国政府に提供目指す』>NECは、地雷の埋設地域を予測するAIを開発した。実証実験では90%の確率で実際の埋設位置と合致させることに成功。除去作業の効率化につながる可能性があり、2023年度内に埋設地域の予測サービスを各国政府や国際機関に提供する。

NECは開発に当たり、紛争地域で地雷が埋められた場所の公開情報や、赤十字国際委員会ICRCが蓄積してきたデータを使った。実験は22年4~10月、アジアの紛争地を対象に実施。ICRCから地形や軍事施設など重要建物の位置のほか、住民から得た情報の提供を受け、埋設された可能性が高い地域をAIで予測した。

従来は、例えば800地域で埋設の可能性の高い場所を絞り込むには数年かかったが、AIは数時間に短縮できる。地雷が埋められた具体的な場所は人手を使って特定する必要があるが、除去作業の迅速化が期待できるという。

NECは、ドローンの搭載カメラや人工衛星により得られる画像情報も活用し、予測精度と分析速度の向上を目指す。

NECによると、地雷は埋設位置の特定が難しく、紛争後も人命に危害を与えやすい。21年には地雷やクラスター爆弾などによる死傷者は世界で5,554人に上り、大半が民間人だったという。

◆ウクライナ侵攻後の、ウクライナ地雷撤去に相当に役立つか、な。頑張れ、NEC、だ!