新年初めての投稿になります。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
先日、とある研修をオブザーブ(傍聴)していた際に、1つ大事なことを思い出す機会がありました。
それは、講師や受講生が使ったホワイトボードを消していたところ、クライアント担当者さんから「こんなに気持ち良くホワイトボードを消している人を久々に観ました!」と仰って頂いたのです。私からすると、まあ、使ったものは片付けるか、ぐらいのいつもの感じでやっていたのだが、クライアントさんからすると、それがとても気持ちが良い事、有り難い行為に見えたようです。
そんな事から、私はふと 20年近く前のことを思い出したのです。そう、それは、私がこの業界に入ってきてすぐの頃でした。
とある研修に先輩と一緒に付いていってオブザーブしていました。研修終了後に、先輩からホワイトボードを消しておくように指示されたのですが、私は”かなり!”雑に消していて、先輩にこっぴどく叱られたのです。
しかも、一度指摘を受けたのに、まだまだ雑に・・・ムラが残っていました。その時に先輩から「ホワイトボードは買った時のように真っ白にするんだ!ここは講師と受講生の魂がぶつかりあう場でもある、だから、真っ白なリングにするんだ!」そんなようなことを諭してくださったのを覚えています。
その頃は、私はとても雑な小僧でして(今もそうか。。。笑)他にも色々やらかしていました。
受講生の机に置くテキストも、雑に配置していました。テキストとワークシート数枚、これらを重ねて置くのですが、ピッタリと縦横や角が揃っていない状態で、パサッと置いていたのです。
同じく先輩からはこう言われました。
「テキストは、講師の想い、魂がこもったもの。そして受講生にとっても、この置き方一つで気持ちが変わる事もあるものだ。」
「研修めんどうだなぁ、とネガティブな気持ちで研修会場に入ってくる可能性もある。そこで、机に雑然とテキストが置かれていたら、どう思う?」
研修会社の仕事はこの現場にあるんだ。営業や企画提案よりも、ある意味大事なんだぞ!
とズドン!と言われたのをよく覚えています。
これらはほんの一端のお話。
数々のミス、不注意と、伝説になるような大失敗をやらかしてきました。
ただ、こうした数々の経験が今の私の血肉になっているんだなあ、と今回の出来事は思い出させてくれたのです。
withコロナとなり、リアル研修も多くなってきた今改めて大事にしよう、と。また、弊社にも業界未経験の社員が増えてきた今、こうした「細部に神が宿る」ことを改めて大切にして参りたいと思ったのでした。
皆さんは、研修会場のホワイトボード
大切にしていますか?
研修講師や研修会社の大事な役割 理解していますか?
Brew株式会社
代表取締役
原 佳弘