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FASHION PRIMITIVE/SALON
Mitsume; Oct 12-13/'14

深川森下にオープンしたスタジオMitsume
そこで2014年10月12日、13日の2日間に渡り開催されたイベントFASHION PRIMITIVE/SALONにてSEMBLデザイナーAnjoのライブによる服づくり、ライブソーイングが行われました。



Mitsume http://mi-tsu-me.com/

七色のロープにて、洗濯物のように吊るされたSEMBLのコレクションを見上げるように眺める趣向。
Anjo曰く「真夜中の虹」というコンセプト。
僕のセレクトした2014年リリースに限定された音楽を聞きつつ、MAKIの手作りの100%オーガニック素材のオイル漬けを楽しみながら、ライブソーイングを鑑賞してもらう。


13日にAnjoと共にライブクリエイションを行ったクリエイター高蝶智樹の手作りのタコスはフリーで両日、振る舞われました。


*写真はSPEED SPECTERより http://speedspecter.jugem.jp/

また、僕はコンセプトに沿って七色のT-Shirtsにライブでプリント、Anjoがライブソーイングで完成させたアイテムと共に出来立てホヤホヤの洋服を買う事ができるという企画。


上がそのTシャツ。
基本ビッグTで大きめ仕様。
七色展開。「真夜中の虹」
S-Lサイズが3,000+tax、
XLサイズが4,000+taxのイベント・スペシャルプライス。

XLサイズを女子が着るとこんな感じ。(下写真)
ちなみにお色はネイビーです。

お問い合わせはMitsumeまで
http://mi-tsu-me.com/contact/


プリントもライブプリントならではのノリのアソート。
つまりは同じデザインは存在しません。
一枚一枚フィーリングで刷ってます。
飛び散ったインクの汚れも楽しんでくれれば、という感じ。


上の危ないキャラはMitsumeにちなんで、三つ目。
目聡い人には分かる(と思う)デトロイトをベースとした2013年(?おそらく)からスタートしたホットなディープ・ハウス・レーベルHow To Kill Recordsのスタンプのパロディ。(そもそもそれ自体が、勝手に触っちゃいけないネズ○のパロディなんだけど...)詳細不明のUSアンダーグラウンドなレーベル。アンダーグラウンドなレーベルのトレンドとして、実は大物が関わっているんだけど、詳細不明にするのがヒップ(古い表現...)だったりする。ちなみに、このレーベル、内容はかなり良いので、一聴をお勧めしておきます。
その下のモチーフは洋服好きなら分かって欲しいとこ...リドリー・スコット絡みでもあるし、お好きな方はチェックしても損はない。
ま、こういうのはちょいとしたプリントTの裏の楽しみってとこなんで、分かる人だけ分かっていただければ良いという話。
やっぱ、気づかないよね?と説明してたら、「誰も分からないよ~そんなの」って、説明しなさいと言われたので書いてみました。ま、分かったところで、って感じでしょ?こういうのは自分で気づくのが面白いんだよ。気づかなくても、気に入って着てるなら、本人にとっても僕らにとっても、それでOK。

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FASHION PRIMITIVE/SALON
Mitsume; Oct 12/'14

初日12日のAnjoのライブソーイングはSEMBLの最も大切にしているアイテム、Tシャツ。
ハンドソーイング、というかメンドピースはTシャツから始まったから。僕らにとって原点とも言える大切なもの。

今回はそのTシャツを七色七枚の古着Tシャツから作る。
お色は虹の色、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
虹の色は諸説あるらしいけど、今回は7という数字を神聖と考えたニュートン説を採用。

さて、ライブソーイング、スタートです。


古着を材料としているSEMBLにとって、この最初の裁断が重要。
パターンをイメージ通りに古着に当て込んでいく。


最初のお客様は近所の方。
お二人は元々、Anjoと同じく、文化服装学院卒で、現在は書道にハマっているとか。


ライブプリントもスタート。
サウンドは2014年リリースの中から、お気に入りをプレイ。
ライト・ナウな再発ものも混ぜ込んで。
今と未来を感じさせるニュアンスを感じて欲しい。

例えば、アフリカのカセットを発掘するレーベルAwesome Tapes from AfricaからのAby Ngana Diop。80s-90sにセネガルで有名だったアーティスト(?)。セネガルのダンス・ミュージックmbalaxウォロフ語を使った短い口承詩タースの組合せがFUTURE PRIMITIVE!!!と言った感じ。


Aby Ngana Diop
Liital


特別な事は必要ないとAnjoの普段の作業場をスタジオに持ち込んだような現場。
机じゃなく床なのが、らしい。

床に敷いたカーペットはアフガニスタンのフャリャブ州、北部のアンコイで制作されたトルクメン族のハンドメイドのカーペット。草木染めでダブルノット(2重織り)で織られている。
常にアジア、中東、アフリカ、非西洋イメージがAnjoにはあるようだ。
そこには、まだファンタジーが息づいている、と僕は思う。


Mitsumeオーナーでもあるアーティスト坂野充学
秋葉原の3331Arts Chiyodaの運営など、一線の現場で活躍してきた男。
僕らは彼の作品の衣装も制作させてもらった事もある、10年来の仲間。


SPEED SPECTER TOKYO MASH UPで東京入りしていた鉄の作家TNSKと画家のSara Araki




約4時間の作業の末に完成。
日比谷野音のPhishと同じ。

途中、前身頃が出来た後に僕が受け取りプリント。凹凸が強いAnjoの新しいソーイングにより、シルクスクリーンがぶっ壊れるというアクシデントも。
その後、壊れたシルクで敢えてプリントするという楽しさを発見。


初めてのライブソーイングを終えたAnjo。

初日は僕自身もライブプリントをしていた事もあり、結構、アッという間だった。
疲れが出て、結局、お客さんが座るように床に設置したクッションの上で眠ってしまった。

デザイナーAnjoの初日レポはコチラ

LIVEの洗礼


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FASHION PRIMITIVE/SALON
Mitsume; Oct 13/'14

2日目は13時スタートで、クリエイター高蝶智樹がSPEED SPECTER TOKYO MASH UPのボーナストラックとして参加。Anjoの制作するレザーアイテムに取り付けるボタンを制作。
ライブプリントは高蝶の制作が終了してからなので、Anjoと高蝶、二人で制作に取り組むのを、お気に入りの音楽を聞きながら眺める。
これは最高の気分。
最高のライブ。


クリエイション前の瞑想。
互いの気持ちを合わせつつ...空中浮遊。
調子の良い時には江頭を超える80cm浮かび上がると言う...





陰猟腐厭
抱握
Em Records; 2014

Anjoがダークに引っ張られて、辛かったという陰猟腐厭
1978年に結成された横浜のトリオ。シュールレアリスム研究の同人誌を介して集まったという、そのサウンドは正にFUTURE PRIMITIVE。この2ndアルバム抱握は85年に録音収録されていたが2014年まで封印されていた。ギターの増田がスペインで撮影した写真をスタジオ内に投影し、映像から想起したイメージをもとに行った即興演奏が時代を超えてリアリティを感じさせる。グレイト!!!


元サッカー部キャプテンのAnjo、男のスポーツをやる姿はカッコいいと言うが、余暇でやるスポーツより、本気のソーイングの方が僕はカッコいいと思うぜ。




これはベスト・ショット。
机と床の対比もいいが、物づくりにかける情熱を眺めるのは、ごちそうでしかない。
ごちそうさまです。




高蝶はSPEED SPECTERらしい、場の持つフィーリングを活かしたリングも作成。
こちらは即ソールド・アウトとなった。
今回のボタンも含め、ターコイズを使用するのはSEMBLでのクリエイションで何度かみせてくれているが、自身のレーベルでの使用はあまり見られない。
こういったレアなクリエイションもSPEED SPECTERならではだろう。


七色の虹、もとい、七色の星。

遂に完成。
高蝶のボタンも見事にフィット。

初日より1時間多い、5時間という長丁場。
ライブで言うなら弾きっぱなしの永遠ソロ。

デザイン書いて指示書と発注書と言う書類、システムからの逃避がこのライブを生んだ。
FASHION=先端の流行、PRIMITIVE=原始
という、一聴して真逆の意味を持つ、この二つの言葉。

工業化の先端は、少量の量産を弾き飛ばし、莫大な利益を生むようになった。
しかし、それはデザイン、クリエイションの自由を奪い、売れ線や定番のような公式で答えを導くFASHIONを多く生み出した事は間違いのない事実だ。

いつのまにか先端の流行は経済力と工業化に先導されるようになり、名もなき個人がクリエイションするスペースを許さなくなってしまった。

ここで、少々昔語りを...僕はお世辞にもまともな暮らしができる家庭には生まれてこなかったし、そういった意味では生まれて来た時点で、経済力優先の世界では名もなき個人である事を強いられて来た。それを悪漢サッチャー式に「努力しないからそうなる」と新自由主義を振りかざすのは簡単だ。しかし、それは現実の社会には絶対にフィットしない。否応なしに逃れられない生き方を強いられている人間は現実に存在するのだ。
昔語りで憐れんで欲しい訳でもない。ただ、それは事実なのだ。
だからこそ、パワーゲームに僕は今もアンチであり、パンクなのだ。

僕らはシステムに吊るされる死より、自らが選んだ死を選ぶ。

システムを放棄し、全てを自らが制作する道を選んだとき、それはPRIMITIVEに返る行為だった、僕らは気づいたのだ、それは忘れていたのかもしれない、FASHIONは自由だと。

自由、だからこそ、あの見窄らしい子供だった僕はFASHIONに救われたと思えたのだ。



新しいページはもうすぐだ...

Anjoによる2日目レポはコチラ
FASHIONですから

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FASHION PRIMITIVE
Mitsume; 2014

Photographer : Mitsunori Sakano

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