「イン・マイ・ライフ」ビートルズ | 風のストレンジャー

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クリップ「5人目のビートルズ」と呼ばれたプロデューサーのジョージ・マーティンが8日亡くなった。90歳。


彼らの曲アレンジに与えた尽力は大きい。ジョンやポールの発想を具現化してオーケストラのスコアを書いたり、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のジョンのバージョンの異なる二つのテイクを繋いでくれ!なんていうデジタル機器のない時代に無謀なリクエストにも神ワザを発揮して応えたりしたエピソードは有名。
その一方で、メンバーがまだピアノを弾けなかった頃は自ら演奏したりしている。

YouTubeの動画をまとめてみた。

桜 「イン・マイ・ライフ」の間奏パート

ジョージ・マーティンが自らの演奏は有名で、この曲の間奏におけるバロック音楽調のピアノの挿入は、曲全体が引き締まって格の数段アップに貢献していることは誰しも聴けばわかるところだ。

インサートなしテイク

オルガン・テイク

ジョンかポールか弾いたと思われるが、60年代ロック風なテイストでこれがリリースされたとしてもこれはこれで十分聴ける。

リリース・バージョン

レコーディングセッションの中で、ビートルズのメンバーが食事に行っている間に、ジョージ・マーティン自身がピアノをテープスピードを落としてゆっくり演奏して録音、テープスピードを戻して再生したもの作って、休憩から帰ってきたメンバーに聴かせたところスゴイと言われ、それがが使われたというエピソードを以前本人が答えていた。

このピアノソロパートでもわかるように、ジョージの仕事は、ポールやジョンが生み出した音を基本にしてエッセンスを加えてアレンジすることがわかると思う。「イエスタデイ」のアレンジのようにロック音楽のジャンルを超えて多くカバーされるようになったことは、クラッシック音楽に精通していた彼の存在が非常に大きい。

「マネー」

収録アルバムは異なるが、初期の頃はメンバーに代わってピアノで華麗なバッキングを披露している。

桜 ファーストアルバムと同タイトルの曲「プリーズ・プリーズ・ミー」について

ここから「アビイ・ロード」までのアルバムをプロデュースことになった。唯一「レット・イット・ビー」だけが、”プロデュース”・”フィル・スペクター”とアルバムジャケットに記されたことが後悔だとかつて語っていた。


曲「プリーズ・プリーズ・ミー」は当初ゆったりとした感じだったが、後に持ってきたテンポアップされて変貌したアレンジに彼らの才能を知ることになった、と以前のラジオのインタビュー番組でも語っていたことを思い出した。

ビートルズを見出したマネージャーのブライアン・エプスタインもこのジョージも、彼らの伸び代(のびしろ)を悟った瞬間、ビビっと運命を感じたと思う。