ジャンクションボックスの未接続回路の活用 | 風のストレンジャー

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クリップ新年あけましておめでとうございます。今日は昨日の大晦日までの作業内容の記事を書いてました。

桜バッテリー端子をスッキリさせる

前回の記事で、バッテリーターミナルに増設した配線の接触不良による不具合を書いた。バッテリーにリレーやヒューズを挟んだ直接接続は、簡単でわかりやすく、従来のハーネスを使わない電気的なメリットもあるが、ターミナル周りの配線も乱雑で、ジャンクションボックスのヒューズで一括管理しない点はスッキリしない。

1ジャンクションボックス内の接続されていない回路を利用する

サービスマニュアルの配線図で、ジャンクションボックス内に使われていない回路が内蔵されていることに気付き、今回の計画にぴったりな用途に使えそうだったのでトライしてみた。



<アクセサリー・ヒューズ>

「アクセサリー(ACC)ヒューズ10A」はZZRでは実際使用されず、ヒューズ回路は存在するものの、一般的なイグニッションスイッチで連動する電源ラインではない。

ベルバッテリーから30Aのメインヒューズを通り、このアクセサリーヒューズを通過する回路が内蔵されている。

右矢印イグニッションとは関係なく常にバッテリー電圧がかかっているので、今までバッテリー端子に接続していた5VUSB電源用タイマー回路用の電源ラインをこのアクセサリーヒューズ回路に接続する。カプラーに平型端子のメス側を増設して出力を取り出す。

メモちなみに、このアクセサリーヒューズの隣のFANヒューズには、同じくメインヒューズ30Aを介したバッテリーからの電気が来ている。キーオフにしても暫くラジエータのファンが回転する不思議な体験は、ラジエータスイッチにバッテリー直電源がきていることによるもの。

<ヘッドライト・ヒューズ>

一方、これはバッテリー、30Aメインヒューズからトップブリッジのイグニッションスイッチを経てこのヘッドライト(HEAD)10Aヒューズを通過する。つまりイグニッション連動のアクセサリー電源と同様な使い方ができる。

 ガソリンタンク下のカプラーが集まる個所にギボシ端子でこのラインがあり、これまでこのギボシから分岐する配線をしてリレーにトリガーとして入力、バッテリー端子からの電源をグリップヒーターや電圧計などに供給するようにしていた。


ベルジャンクションボックスには、先程追加した平型端子の他、もう一か所未接続部分があり、これは正にタンク下のラインから入りヘッドライトヒューズを通過したものである。

右矢印ここにも平型端子メスを増設してタンク下でのリレー回路をジャンクションボックスのサイドに移設する。



2HIDリレーへの結線はスタータリレーユニットのメインヒューズのボルトに留める

HIDについては別系統で、バッテリー直接続でHID用20Aヒューズを接続することにした。

バッテリーターミナルをスッキリさせることが今回の目的でもあるので、スターターリレーのメインヒューズ30Aが接続されているボルトの端子に注目した。

右矢印バッテリー端子からは太い配線、しかも、ボルトにスプリングワッシャーの入ったナット固定されている。ここにHIDリレーからの丸型の端子を噛ませれば緩むこともなく電気的にも安心できる。


3まとめ

当初は常時電源のACCヒューズを利用しようと作業がスタートしたが、ジャンクションボックスの端子の残りの平型端子の空きにHEADヒューズを通過したイグニッションをスイッチした電源ラインの出力があることがわかり、アクセサリー的にリレーのトリガーとして利用しようと思いついた。
ZZRはかつてのウインカーポジションへの発展も然り、弄る余地の部分がまだあった点が今回の収穫だった。

サーチ赤色が今回のジャンクションボックスに接続した部分。グリップヒーターなどはイグニッション連動、タイマー回路へは常時電源が掛かり、イグニッションオフ後のUSB電源、ナビバックアップなどに利用される。HIDリレーは別系統で20Aヒューズ経由で加わる。

追記:逆起電力対策のためにリレーにダイオードを挿入した。リレーの足がソケット式になっていたことがわかったので直下にハンダづけができる。このページを参照にして秋月電子で購入の1N4007を接続した。逆起電力が発生した場合、なくてもヒューズが切れて済むかもしれないが、たった1本のダイオードで対策できるので入れておいた方がいい。

サーチBRラインがジャンクションボックスの平型端子増設でHEADヒューズ経由で取れることがわかったので、タンク下で配線していたリレーもここに移動させた。
HID用の20Aヒューズも実はジャンクションボックスの裏にある。グリップヒーターには念のため日ガラス管ヒューズが別の場所で結線されているが、基本的にこのジャンクションボックス周辺でヒューズ管理がまとまった。

サーチマイナス端子もガソリンタンクのステーボルトに噛ませた。一本にまとめても良かったが手間を惜しんでこれまでの圧着端子のまま固定した。しっかりレンチで締めつけるので緩むことはないでしょう。

サーチオリジナルの姿に戻った。ボルトも本来のバッテリー付属品にして、プラス側のゴムカバーもキッチリ被るようになった。もうこれで圧着端子重ね合わせ加減による不思議な現象もなくなるでしょう。