ウインカー・イヤーモニター | 風のストレンジャー

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クリップスマートでクールなウインカー通知

桜ヘッドホンでウインカーをモニターする

ウインカーの切り忘れ対策として、ウインカーブザーがある。
四輪車のように自動で解除されないので音でも注意を喚起しようということが趣旨だが、単一レベルの音量が耳障りになることがある。

そこで以前から、ウインカーブザー(圧電ブザー)の音量ボリュームをメーターパネルに設けて、ニュートラル時(停車)とそれ以外(走行時)の2パターンのケースで使い分けられるように2つのボリューム調整可能にしていた。これならばひっそり且つ大胆に、状況に合わせた使い方ができる。

しかし最近そのボリュームのひとつをELバックライトの明るさ調整用に割り当てたため、ひとつでウインカーブザーを常に使用するようになった。

そのために、ニュートラル時の静かな状態で自分だけに聴こえるよう控え目な音量に合わせてしまうと、走行時が聴きにくくなってしまっていた。本当は走行時だけに機能するように配線したつもりだったが間違えたので面倒でそのままだった(笑)


合格そもそも、原付や商用クラスより上のバイクに装備をみないのは、嗜好のバイクにおいてはブザー音は相応しくないとメーカーも考えているのではと思う。
たしかにクールでなくなってしまっているような・・・。では、どうするのか。

ベルヘッドホンで直接モニタすれば解決する

そこで、これまでの圧電ブザーを使って外部空間に発生させる一般的な方法とは別に、ウインカー信号で「ピー音」が鳴るIC回路を作ってヘルメットに仕込んであるスピーカーでモニタできるようにしてみようと考えた。

ウインカー作動時に、ナビのAV入力機能を利用してビデオ入力にリヤカメラモニターで安全確認を図る仕組みにしてあるので、残りのオーディオ入力にウインカー信号を入れてやればメットホンからもモニターできるようになるという想定。

これならば、ほぼ確実にウインカー動作がチェックできるので切り忘れ、入れ忘れは防止できる。

ベルIC555の2回路でステレオモニタ化

タイマーIC555で音量&トーン調整ができる発振器の製作ページ「JARLオリジナル・モールス練習機」を参考にした。

この発振回路を二つ設け、それぞれを左右のウインカーを割り振ってステレオ化してみる工夫を加えた。

いわゆる、2チャンネルステレオで(笑)、
右方向はRch、左方向はLch にウインカー発信音が聞こえるようになり
パネルのインジケーターによる視覚と合わせて直感効果倍増が期待できる。
また、音程の調整もできるので好みの音に設定。
「ピー」よりも「ブー」くらいが疲れないかも(笑)


 <トーン発生BOX>
 
 ガラクタ箱のウン10年前のパーツやら
 手持ちの部品で間に合わせた。
 ウインカー信号をここで「ピー音」の
 オーディオレベルの低周波発振信号に変換して
 リレーボックスに送られる。 


 一旦調整すれば弄ることはないが、
 微調整しやすいようにシート下に配置した。

 ここで作られた発信音は、
 タンク下に設けたリレーBOXを介して
 ナビの音声切替BOXにつながる。


メモIC555は、C-MOSタイプを使うと「ピー」が「ピーン」という音になって尻切れが悪かったので普通の555を使った。

また、左右同時のハザードでは、「ピーッ」と高い音になってしまい、同時では回路が影響してしまっているようだ。バッファ的にコンデンサなどうまく挿入すればうまくいくかもしれないし、もうひとつIC555で発振回路を作り、ハザード時として切換えるようにする案もある。しかしこの高い音のままでもかえって差別化できていい気もするのでこのままで様子をみる。

ベルナビのオーディオ入力が不安定だったので方法をチェンジ

ナビのAV入力にカメラのビデオ信号を、そしてオーディオにICで作った信号を入れてみたが、なぜか音が安定しなかった。

そこで方法を変えて、AV入力機能はカメラのビデオ信号だけの専用にしてしまい、
発想の逆転で今度は、ナビの音声出力をICの発信音とを切り替える方法にしてみた。

ナビのイヤホン出力とヘッドホンの間に、ICで作った音をナビのAV入力を介さずにウインカー時のトリガーでナビの音声と切り替えるようにした。

ただ、ナビのFM電波で音声を飛ばす機能では、ウインカー発信音は無効になってしまう。しかし、FM電波が弱い上に、受信機側の電池の状態も気になるしかえって装備がかさばるなど、結局ワイヤードの方がサクサク使えてFMを使う状況でないので心配はない。

 <音声切替BOX>

 リレーで、ナビ音声と
 IC555で作ったウインカー発振信号を切換える
 
 プラグはナビへ
 ジャックはヘルメットから


 ナビケースの背面に両面テープで設置。
 ステーとの干渉でちょっとはみ出てしまった。
 暇を見て小ケースに換えてもいい。
 決定したら防水のためにシーリングを。 

 BOX下部のジャックに
 ヘッドホンからのプラグを挿す。


ナビのAV入力のオーディオが正常に動作してくれたら、こんなアダプタは必要なかった。先週はあっという間に日が暮れて週末が終わってしまった。

ベルイヤモニ化でクールなウインカー通知機能に

一瞬の考え事で切り忘れ、厚手のグローブなどでスイッチ操作したつもりになっているなんてことがあるかもしれない。けっこうそんな時は注意力散漫になっているので、パネルにもチェックの視線が及んでいないことも多い。そんな百回に一度くらいの頻度のミスでも備えあればって考えがウインカーブザーの基本的な存在意義。

しかし冒頭で書いたように趣味の嗜好が高いバイクでは、クールさが薄らいでしまうのが懸念されたが、このイヤモニ化でそれがクリアとなったと思う。

また、ウインカーサインを出すことは、進路、車線変更など他車との接触の可能性のある危険な時間であるので、耳元で確実にモニタすることが、注意喚起の意味も兼ね備えてると考えることもできる。

<ポイント>
合格今回の「イヤモニ」化は、「ウインカーブザー」の「ブザー」の意図するスイッチ切替防止の趣旨から、「ウインカーモニター」として通知する、危険回避のアラート効果への認識に変わったと言えよう。

合格今回の作業内容の要点は、ナビが無い場合でも、これまでのウインカーブザーを低周波発振器に換えてヘルメットのスピーカーに送るだけのこと。
あとはナビやラジオなどをウインカーのトリガーで切り替わるように工夫をしていることかな。

ベル実に爽快な使用感!

クールな使い方を試すためにあえてパネルの従来の外部に響くブザーの音量を絞って、メットでの耳元でのモニターだけで実走してみた。

きれいなトーンがはっきり聴こえて「これだ!」と実感。
スイッチ忘れよりも、「車線変更です、注意しましょう」的にアラートを確認。

このアイデアは以前からあったので、もっと早く導入してもよかったと思えるほど便利。
あまりにも快適なので、もしかしたら白バイヘルメットでもウインカーモニタリングしているのではと思えてきた。しかしステレオ仕様ではないだろう(笑)

ナビはイグニッション連動で、ヘルメットのケーブルをナビの音声BOXに接続するだけの手間だけなのでほぼ常時このモニタリングができる状態。今後も、従来の外部に響くブザーは音量を絞るようになるのは必須だろう(笑)