多累酒幕(タルジュマク): 韓国、日本、そしてフィンランド! 3カ国がここに融合。 | なま声:韓国旅行情報

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固定観念に縛られない、新しい味のハーモニー。




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テレビ番組「美女たちのおしゃべり」のパネラーとして、韓国ではよく知られているフィンランド人のタル・サルミネンさん。
彼女が、友人の日本料理の板前、キム・ソンフン氏と2010年10月にオープンしたマッコリ専門店が「タルジュマク」だ。

学校で専門的に学んだというほどマッコリ好きのタルさん。
マッコリが韓国の伝統酒だという固定観念にとらわれない彼女の自由な発想によって、韓国、日本、そして彼女の故郷フィンランドと、3カ国のテイストが交錯した不思議な空間ができあがった。
フィンランド人女性が提案する和食とマッコリという、異色のとりあわせでも話題だが、板前のキム・ソンフン氏がつくる独創的な料理は完成度が高く、もはや居酒屋というレベルではない。
マッコリだけでなく、日本酒やフィンランドのウォッカも楽しめる本当に自由な「タルジュマク」では、お互いの壁を超えてまわりの人とも簡単にうちとけあえるはずだ。





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「酒幕(ジュマク)」とは、昔の旅人のための宿を兼ねた居酒屋のこと。古風な女主人が韓服を着ているようなイメージが思い浮かんでしまうが、まったく違う。
店内に入るとシャレた日本料理屋という印象。招き猫と日本人形が美しく飾られ出迎えてくれる。そこかしこに和風の小物が飾られているが、ほかにもフィンランドのキャラクター、ムーミンの姿もあちこちに見える。そして、カウンターの上部の壁面には白樺の木が並んでいて、タルさんの故郷フィンランドの雰囲気をよく伝えている。



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キム・ソンフン氏が作るメニューは驚くほど多彩で、新鮮な魚介類を使った日本料理を中心に、韓国料理も豊富に揃う。
毎日新鮮な魚介を仕入れるために、韓国の大型水産市場のひとつ鷺梁津水産市場(ノリャンジン スサンシジャン)に直接出向いて、素材を見てからその日のメニューを考えるという。腕の見せどころだ。
仕入れる素材がその日によって変わるため、メニューは「今日の鷺梁津 生き生きメニュー」としてA4の用紙にプリントして用意されている。

刺身やてんぷらなどは日本人でもうなるおいしさ。さほど高くない価格設定もうれしい。
新鮮な魚介は刺身だけでなくメウンタン(魚の辛い鍋)などでも楽しめる。韓国でしか食べられない珍味、ホンオフェ(ガンギエイを発酵させたもの:30,000ウォン)や、ホンオガンタン(20,000ウォン)にもぜひここで挑戦してみてほしい。

キム・ソンフン氏おすすめのメニューは、硫黄鴨(ユファンオリ)と、鬱陵島(ウルルンド)のミョンギナムル(20,000ウォン)。硫黄鴨はその名のとおり硫黄をエサにして育てられた鴨で、毒素を排出し美容と健康にいいとされている。一方、ミョンギは朝鮮半島から約130km沖合いに位置する鬱陵島でとれる珍しい植物。醤油で味付けされたミョンギの葉っぱに、硫黄鴨を包んで食べる。ひとくちほおばると、ミョンギナムルのほろ苦さと鴨の香ばしさが口の中いっぱいに広がる。
これはなかなか他ではお目にかかれないメニューだろう。




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もうひとつのおすすめは豚の皮と野菜の炒めもの(12,000ウォン)。豚の皮というと、日本ではあまり見かけないが、コラーゲンが豊富で女性に人気のメニュー。野菜とよく炒めてちょっと辛めの味付けはつまみにもぴったり。
この他にも、和風手作りコロッケ(9,000ウォン)や、お好み焼きとパジョン(ネギのチヂミ)を調和させたトランスフォーマー・パジョン(14,000ウォン)も「タルジュマク」らしい面白いメニューだ。





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「タルジュマク」のマッコリは、すべてタルさんが直接選んで販売している。基本的に1,000mlあたり9,500ウォンだが、そのマッコリの名称と地名を詳しく教えることなく「慶尚道(キョンサンド)マッコリ」、「全羅道(チョルラド)マッコリB」などとして販売されているのが目を引く。

これはタルさんが厳選した、ソウルのどこでも味わうことができないマッコリを、ブラインドマーケティングのように実体を明らかにせずに販売するという試みだ。その結果、その味と香りのすばらしさ、また好奇心も手伝って人気が相当高まった。

良いマッコリを紹介したいと、地方のマッコリから高価で高級なマッコリまでよく揃っているのが「タルジュマク」の特徴でもある。日本でも広く知られている富者マッコリ(9,000ウォン)や、有機栽培の米だけを使用した手作りの高級マッコリ、福順都家(ポクスンドガ)ソンマッコリ(17,200ウォン)も置いてあるので試してみる価値はある。



日本の清酒の種類も多い。世の中で最も後腐れのない酒だとタルさんが豪語するフィンランドのウォッカ、フィンランディア(67,000ウォン)も常備されている。料理も酒も目移りするほど。いろいろ迷いながら選ぶのもまた楽しいものだ。



マッコリと恋に落ちた娘のピビンパ的空間。

韓国に旅行でおとずれたのが1998年。それ以来韓国が大好きになり、今では韓国を第2の故郷と思い定住することにしたというタルさん。
初めて韓国にきた年に、その庶民的な校風から別名マッコリ大学とも呼ばれる高麗(コリョ)大学の近くに滞在した。高麗大学周辺は、庶民的な安酒場が多いエリア。タルさんは、短い滞在中にマッコリと庶民的なマッコリの文化にすっかりはまってしまったという。

フィンランドのヘルシンキ大学を卒業後、ソウル大学に留学。本格的に韓国の勉強をしている間も、マッコリは彼女の傍らにあった。そのころから漠然と、良いマッコリを飲める自分だけの空間を夢見ていたという。
出演していたテレビ番組でもマッコリ専門店を持ちたいと宣言していたタルさん。2010年、念願かなってこの「タルジュマク」をオープンさせた。

マッコリは古くからある伝統酒だが、なにも格式張った酒ではない。タルさんの考える自由な発想にぴったりだ。「タルジュマク」は、いろんなモノがひとつに集まっていい味を醸し出す、ごちゃまぜだけど最高においしいピビンパのような空間なのだ。

タルさんがマッコリについて語るとき、その目が輝きを増す。タルさん曰く、マッコリは「人間的なお酒」だ。
現在、日本で入手できるマッコリは加熱処理されたものが大多数で、生マッコリは多く出回っていない。タルさんもそのことを考慮して、日本の人が「タルジュマク」で本当に新鮮な生マッコリを体験したらどんな反応をするか、気がかりでもあり楽しみでもあるという。
セルフスタイルを見てきたと伝えたら、タルさんからいろいろ聞けるかもしれない。


多累酒幕(タルジュマク)
アクセス 地下鉄2号線弘大入口(ホンデイック)駅から徒歩約10分
営業時間 17:00~翌 2:00
休日 旧正月、秋夕(チュソク)
住所 ソウル市 麻浦区(マポグ)西橋洞(ソギョドン)339-2 地下1F
電話 02-325-3322
その他 座席数:50席
英語:OK 日本語:OK