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2009.8.1(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.48

「いきいきと生きよ ‐ゲーテに学ぶ‐」

(手塚富雄)

批評について、目ざすべきこと

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目次

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 [1] 本日の内容

 [2] 本日の箴言

 [3] 本日の感想

 [4] 編集後記

 [5] BC朝の写真館

 [6] 次回の予定

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[1] 本日の内容
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みなさん、こんにちは。九州大学修士2年永井です。

いやー、まさかFUNゼミが雨で中止になるなんてびっくりですね!それに伴ってBCもお休みでした。

ということで、早速2週間ぶりのBCMに入っていきましょう!!


今回読んだのは、批評について目ざすべきことでした。


前半部の主題である「批評」に関しては、様々な方が考えておられることです。私たちは、「批評」

と聞くと相手を批判することだと思いがちですが、はじめから相手の欠点を見つけようとする態度に

は、ゲーテのいう生産的な一面は全く見られないと思います。


そうではなくて、そこで言われている意見に身を任せるのが最もよい方法なのだと、文中にはありま

す。しかし、こう言われたときに私たちが考えることとして、文中では、


「それでは自分というものがなくなってしまうではないか、という懸念」


とあります。人はいつでも自分を主張したいものだと思いますし、自分が特別であることを証明したい

ものでもあると思います。けれども、僕は、人が何かに感銘を受けてそれに身を任せたとしても、そも

そもその点に感銘を受けること自体がその人らしさなのではないかと思います。


人はそれぞれ感性も違うものですし、自分がそこに感銘を受けたからと言って他の人も同じ点に感銘

を受けるとは限りません。そう考えると、私たちは安心して自分が感銘を受けたものに身を任せるこ

とができるのではないでしょうか。


また、今回僕の班では読書について語りました。私たちが触れる意見として多いのは、本に書いてあ

る記述ではないでしょうか。特にFUN部員の方なら本を通じて多くの意見と接することだと思います。


ところでみなさんは、どのようにして読書していますか。様々な本を読んでいると、相反する意見に出

うこともあると思います。しかし、そういった場合に大切なのは、やはりまずは素直に受け入れるこ

とではないでしょうか。


自分の中に既に意見が固まっている場合、相反する意見に接するとそれを否定しにかかろうとしてし

まうのではないでしょうか。しかし、そのような態度に対してはゲーテはとても強い非難をしています。


「永久に否定ばかりする、永久に反対の態度をとる、永久に同時代者や周囲の者の欠陥と短所に攻

撃の矢を放とうと身がまえている、そういうことをするくらいなら、わたしはいっそ首をくくって死んでし

まったほうがましだと思う。」


死んでしまったほうがましだというのはかなり痛烈な批判だと思います。けれども、そうやって勝敗意

識に捉われている者は、生産的な活動はできないと思います。そうではなくて、良寛和尚の言われ

ている、


「他に身を任せきったのちに、やがて正しい判断が生まれてくるのである。または、まげることのでき

いわれわれ自身の思いが目ざめてくるのである。そのときわれわれ独自のことばも生まれてこよう。」


私たちはこの言葉を胸に、これからも読書に励んでいきたいものですね。



さて、前半部がだいぶ長くなりましたが、後半部に移っていきましょう。


後半部では複雑な世界で、私たちはどうあるべきかということについての章でした。この章で印象に

残ったのは、


「不愉快を感じるときには必ず自分に非がある」


ということです。これはGWの最中で出てきたことなのですが、私たちは自分と他者とを切り離して考え

がちだと思います。不愉快を感じるとは、自分に当事者意識がなく、相手に原因の全てがあるという

えではないでしょうか。


また、文中には、


「たとえ質問者がこちらをへこますことを主動機にしている場合でも、けっきょく真実追求の態度には同

調してこないわけにはいかなくなる」


「たいがいのことは我慢ができるが、我慢ができないのは幸福な日々の連続だけ」


とありますが、結局ここで言われている「めざすべきこと」とは、


「自分と相手をしっかりと結びつけて考えること」


なのではないかと思います。先ほどの不愉快を感じるときでも、まずは自分がなぜ不愉快を感じるか

を見つめ、そして相手に対してどう働きかけるといいかを考えることで自分と相手が結びつき、世の中

がより良くなっていくのではないでしょうか。


ただ、忘れてはならないのは、そういった謙虚な態度の裏で、自信だけは失ってはならないということ

です。この本の最後には、


「ひじょうにいい天分をもっていながら、それを生かしきれないで夭折した人に、なぜもっと「わがままに

生きなかったのだ」と言いたかったことがいくどかある。」


とあります。せっかくこの世に生を受けたわれわれですから、この世の中をより良くすべく、自己を最大

限に生かしていきたいものですね。そして、そうしようとする態度の中に、他者との関わり合いがある

ということは、この本を読んだ方なら分かるものだと思います。



みなさん、「いきいきと生きよ」はいかがでしたか。胸にずきずきと来た方や、毎回深い感動に包まれ

た方など、いろんな感じ方をされた方も多いと思いますが、いずれにしてもいつかまた読みたくなるよ

な本でしたね。BCで読むのはこれが最後ですが、私たちが何かにぶつかったときなどにぜひもう

度手に取ると、また新たな気付きが得られるのではないでしょうか。


次回から「発想法 リソースフル人間のすすめ」を読んでいきます!次回からのBCもよろしくお願いします。


※今回の文献の感想や、印象に残ったゲーテの言葉などをコメントして頂けると幸いです。



[2]本日の箴言

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このコーナーでは、僕が気に入った3つの言葉について深めていきたいと思います。


俗悪なものに対しては、種々にことばを浪費する必要はない。

俗悪なものは、出現しても、すぐに滅びてしまうのだから。


俗悪なものを批判するとき、私たちは喜びを得ていないでしょうか?俗悪なものを見つけ、自分がそれ

に対して明らかに優勢を保っているとき、饒舌に話してしまう人がありますし、人は俗悪なものに眼が

向きがちなものであるとも思います。だからこそ、俗悪なものに眼が向いていること自体を戒めている

ゲーテの言葉は私たちに訴えかけるものがあるのではないでしょうか。また、そういった俗悪なものが

すぐに滅びてしまうと言ってしまっていところに、ゲーテの強さを感じますね。



自分を実際以上に考えることと、真価以下に見つもることとは、共に大きなあやまりである。


この言葉からは、「自信」について考えさせられます。人はやはり自信を持つべきだと思います。全く

自信がなく、自己否定をしている人ほど周りに不快感を与えるものではないでしょうか。しかし、自信

は、過剰に持つべきものでもありません。畏敬の念を忘れた者は非生産的になる他はないと思いま

す。ゲーテのこの言葉は簡単に言われており、また私たちも簡単に理解すると思いますが、実行に

ついて考えたとき、私たちは人生の複雑さを実感するのではないでしょうか。



相手のすぐれた長所には、愛をもって対するよりほかに対抗の手段がない。


みなさんは相手の長所を素直に認めることができますか?自己の発展に固執してしまう人は相手の

長所に対して劣等感を抱いてしまうものだと思います。しかし、人間はみな同じというわけではないの

で、相手に、自分にはない長所を発見するのはごく当たり前のことだと思います。また、単に相手を

受け入れるのではなくて、そこに「愛」という言葉を用いているのがいかにもゲーテらしいですね。私

たちも何事にも愛を持って接することで、ゆたかな人間になりたいものですね。



[3]本日の感想 

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 ここは九州大学2年生の富田がお送りします。

 こんにちは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~合格二週間分のあいさつをしてみました音譜べーっだ!

 皆さんお久しぶりですキラキラ♥2先週はお休みだったわけですが、土曜日の朝にFUNゼミがないとなんか大事なものを忘れているような変な感覚を味わいましたびっくりやはりFUNゼミは生活の大事な一部ですね!!!!

 皆さんの班はいかがでしたか!?一週間分溜まっていた「いきいきと生きよ」パワーがあふれるBCになったのではないでしょうか??

 とうとう「いきいきと生きよ」も最終回を迎えましたね(≡^∇^≡)中には、悲しくて夜も眠れない人もいるのではないかと思いますのほほーんそんな感動の最終回のBCはどのような感想が出たのでしょうか??

 僕達の班では、感動に触れること、自分の精神を貫いて生きることなどについて話ましたみなさんの班ではいかがだったでしょうか??(^O^)/

≪今日の一首≫  

「いきいきと  生きる姿は  美しや

            己輝き   周りを照らせ」


≪みんなの感想≫

隈本準一さん

「ゲーテや手塚富雄さんのすごいところは、何もすごいことを言うとか、するというわけではなく、目の前にある現実をありのままに見つめたところにあると思います。また、過去の先人たちというのは、皆どんな厳しい状態にあっても、現実を見つめ、自分の生き方を貫いていたんです。やはり周囲を気にするとかではなく、自分の信じる生き方を貫くことは大事ですね。」

山根義弘さん

「23年間生きてきて得てきたものもあるけど、それに捉われ過ぎずに、素直に受け入れていくことを大事にしていきたいです。FUNは特にそれができていてすごいですね。素直に受け入れるというのは、人に合わせるとかいうことではなく、自分でしっかりと問いを持って、世間はどう思うとかを気にせずに、自分はどう思うのかを大事にしていくことだと思います。」


皆さん「いきいきと生きよ」終わってしまいましたが、いかがでしたか!?

僕はこの本を読んで本当によかったですにこにこゲーテの言葉の数々は、素朴だけどものすごく物事を見つめていて、深いなというのを感じます合格


言葉から生命のエネルギーのようなものが染み出ていませんでしたか??この本は、元気をくれたり、勇気をくれたり、戒めてくれたり、様々な一面があるような気がしましたえへっ♪だからこそ、人生をいたる場面で立ち返る本の一冊にするのもいいと思いますかり


講談社現代新書判の表紙には

「ゲーテはつねにみずみずしい新鮮な心で

現実をありのままに受け止め、

しかも現実におぼれることなく、

理想をもってそれに対処した人であった。」

という言葉がありますクラッカー


現実は時には私達に厳しくのしかかってくることもあるでしょうきゃぁ

そんな時、その現実から目を背けずに、ゲーテのように現実を見つめて、しかも新鮮な心で見つめていきたいものですjs

そして、この表紙に書いてあるゲーテの生き方も一つの「いきいきと生きる」一歩ではないでしょうか音譜


今期のBCも皆さんのおかげで深い学びがありましたクラッカー本当にありがとうございましたかり来期もみなさん参加して、よりよいBCを作っていきましょうねクラッカー


[4]編集後記

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「釣り集団現る」



8月1日。某K本亭。




SELF‐NEO


ん?彼らは一体なにをはてな

SELF‐NEO


??そこには無残にも首を断たれた魚の集団おさかな


次の瞬間、彼らは

SELF‐NEO


おいしそうなから揚げにゴハン♪おんぷ

(えー!?魚じゃないじゃん笑)


そうです!

小島さんがかねてから言われていたように、みんなで釣りに行ってきましたクラッカー


小さい魚がめっちゃ釣れておもしろかったですようへ

特にE本さんは爆釣でした!

(たぶんひとりで50匹くらいは軽く釣っていましたね電球)


そして釣った後はおいしく頂きましたうまい
SELF‐NEO
ホントにおいしそうですねちわー


釣っている様子はまた別の機会にアップします↑↑

(なにせ僕も釣るのに夢中で釣っている写真なんて持っていないもので(笑))


次の機会にはぜひみなさんも参加しましょううれしい!!


[5]BC朝の写真館

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SELF‐NEO SELF‐NEO

SELF‐NEO SELF‐NEO

SELF‐NEO SELF‐NEO

先週大雨でFUNが中止になった影響で、2週間ぶりのBCでしたね!

大雨以来じとじととしていた天気も、この日は回復して気持ちのいい天気でした太陽


そんなこともあって、みなさん冷たい飲み物ばかりですね水


・・・


と、思いきや、あーっとYくんはホットじゃないですかラスタ

やっぱ大学院生はホットだよねおんぷ

(いや、まったく関係ない笑)


たとえ季節が暑かろうと、熱い男永井はこれからもホットですカップ(コーヒー)


[6]次回の予定

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みなさーんメガホン

次回からはいよいよ「発想法」ですびっくり!


記念すべき第1回目は「1-リソースフルとは」です。キラキラ

それではみなさん、次回もよろしくお願いします!


BCに参加されたい方は四本、富田、永井まで連絡ください♪