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2009.7.11(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.46
「いきいきと生きよ ‐ゲーテに学ぶ‐」
(手塚富雄)
学問をつづけること、今日という日
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目次
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[1] 本日の内容
[2] 本日の箴言
[3] 本日の感想
[4] 編集後記
[5] BC朝の写真館
[6] 次回の予定
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[1] 本日の内容
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みなさん、こんにちは。九州大学修士2年永井です。
そろそろ夏の足音がちらほら聞こえて来たこの頃(僕はそんなに耳が言い訳ではありませんが(笑))
ですが、みなさんいかがお過ごしですか?暑さに負けずに日々ともに頑張っていきましょう!
今回読んだのは、学問を続けること、今日という日でした。
前半の章では、学問とはなにかについて考えさせられる章でした。
私たちは学問をどのように捉えているでしょうか?私たちは何かを学ぶときに必ず何かを手に入れる
ことを期待していると思います。特に小さい頃は、学問をする理由が見出せずに何となく勉強をして
いたという人も多いと思います。
けれども、ゲーテはそのように何かを得ようとして学問に携わることを戒めています。そもそも私たちは
全知全能になることはできません。そう考えると、何かを求めようとして学問に勤しむ者は、どこに辿り
着けば満足できるのでしょうか。そうなってしまった場合には永遠に学問によって満足することはでき
ないように思います。
ともすれば永久に彷徨ってしまいそうなこの輪廻に対して文中では、
「ありのままに正しく見、知ろうということに意味があり、興味があるのである。それだけである。」
とあります。つまり、知りたいという欲求で学問に携わっていれば、何かを知ることに楽しみを見出す
ことができるようになり、学問に対する情熱は冷めることはないということです。
そして、このことは次の部分に挙げられている、与えられたテーマに沿ってそれだけをコツコツとやるこ
とを学問だと思っている人に対する戒めへと繋がっていると思います。
自ら知りたいと思う欲求を持つ。つまり問いを持つことにもつながりますね。この章の最後には、
「ゲーテの言葉の指す方向は、経験や知識はすべて生きたはたらきにならなければならないというこ
とである。」
とあります。問いを持つことで世界が自分に語りかけてくれるのではないかと感じました。学生である
私たちにとって、特に意識したいことですね。
後半の章では、止まることのない日々の時間の中で今日一日をどう捉えるかについての章でした。
特にここでは、持続する為に単純であれということが書かれています。文中にも、
「世界はつねにいきいきと生きつづけ、変化しながら持続している。しかし、そのことの原理は実に単
純なもので、大地・日光・降雨などの要素の協力ということに還元できるのである。これは単純という
ほかはなかろう。」
とあります。考えてみれば世界は日々何かを繰り返しているように思います。四季も一年をかけて一
周しますが、これをただ何年も続けているだけです。しかし、この単純の繰り返しが最も偉大なのだと
考えさせられます。
「継続は力なり」
この言葉は僕の小学校の校長先生が生徒に送ってくれた言葉です。この言葉を聞けば、ああそうだと
思う人も多いはずです。しかし、私たちは得てして複雑なものを求めがちだとも思います。単純なことを
継続していると、いつしかそれに慣れてしまいより難しいものを求めてしまうことはよくあることと思い
ます。
けれども、複雑なことは長くは続かないことが多いと思います。複雑さを求めたが故に途中で頓挫し継
続が途切れてしまっては、それまで積み重ねてきたものも崩れてしまうのです。文中にあるように、
「単純は強い。しかし、その単純に腰をすえるには、勇気がいる。」
この言葉を胸に留めながら日々過ごして生きたいと思いますね。
また、継続とは過去を未来へ受け継いでいくことだとも書いてあります。文中には、
「過去の功績を認めるのは、その遺産を受けて、それを生かしてゆくためである。」
とあります。継続とは、過去の行いを受け止めることから始まると思います。そして、受け止めたことを
今日行なうことで、またより良くなって未来へと受け継いでいけるのだと思いました。本当に継続とは
偉大なものなのだと考えさせられる章でした。
今回の文献である「いきいきと生きよ」は、本当に考えさせられる文献ですね。しかし、この「考えさせ
られる」ことに喜びを見出せるのも、この文献の特徴ではないかなとも思います。これからも様々なこと
に思考を馳せていきたいものですね。
[2]本日の箴言
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このコーナーでは、僕が気に入った3つの言葉について深めていきたいと思います。
学問は、知る価値のないものや、知ることのできないものにたずさわることによって、
はなはなだしく妨げられる。
この言葉は一見すると賛成できないもののように思いますが、実は私たちの心に響く言葉だと思いま
す。知る価値があるかどうかや知ることができるかどうかは、私たちには分からないことのように思え
ます。しかし、これを私たちの気持ちの問題と捉えるとこの言葉は真実味を帯びてきます。初めから知
ろうともしないで活動していたり、分かるわけないと諦めていたりしたら、どんな現実からも私たちは成
長できないと思います。どんなことでも見逃さないという心意気が大切なのだと思わされます。
ある一つの事を真に知りこれを実行するのは、百様のことを半ば知るよりも、
より高い教養を与える。
この言葉は本当に勇気をくれる言葉です。人はないものねだりをしてしまいがちだと思います。しか
し、たくさんのことを中途半端にすることよりも一つのことを続ける方がはるかに困難だと思いますし、
一つのことを続けていけば必ずや何かしらの真理にたどり着くことができると思います。また、そうやっ
て気付きを得た人が、その分野に留まらない深い考えを有していることもたびたびあると思います。今
自分のやっていることを大切にしたいと思わされますね。
自分が何かに役立ちうるところ、それがわが祖国だ。
祖国と考えると、少し難しいと思いますが、会社や活動しているグループと考えたらどうでしょうか。人
は自分が必要とされることに生き甲斐を感じやすいと思いますが、周りの態度で自分の気持ちが変化
してしまうのは、消極的な態度だと思います。自分が全力を尽くすことで、役に立てるのなら、それこ
そがその人の生き甲斐となり、そのような人であるから周りにも必要とされるのだと思います。また、
ここでは安心を与える最上級のものとして「祖国」と書いてあることも考えさせらると思います。
[3]本日の感想
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ここは九州大学2年生の富田がお送りします。
みなさんこんにちは![]()
いきなりですが、皆さんいきいきと生きてますかぁ??・・・いきいきとってどんな感じやねん
っていう、探究心いっぱいの皆様に辞書の意味を![]()
「活気があふれていて勢いのよいさま。また、生気があってみずみずしいさま」(yahoo!辞書)
なるほど~
この言葉からは、生命力あふれる雰囲気を感じますね
FUN部員の皆さんは、すでにいきいきと生きていらっしゃるとは思いますが、今以上にいきいきと生きるために、これからもいっぱいゲーテの言葉に感動していきませう![]()
僕達の班では、世の中には絶対はないということ、目の前の現実をきちんと受け入れることの大事さを中心に話し合いました(●^o^●)
それでは内容に
![]()
≪今日の一首≫
「学んでは 限りあること 人は知る
それを受け入れ 学び深まる」
≪みんなの感想≫
原由香さん
「学ぶとは完全さを求めることではなく、学びつくせない自分を謙虚に受け入れることが大事だと思います。そして、完璧でない自分と真剣に向き合い、受け入れたその先に、本当の成長があるんですね。あと、自分の仕事に責任を持ち、これからも志望動機や働きたいという内的欲求を大事にしていきたいです」
平島賢次くん
「人間は真の学びをしている限り謙虚になっていくものです。一生を通じて、やっていくことが大事だと思います。どこかに完璧な姿を求める自分がいたのですが、まずは自分の仕事と役割に愛情と喜びをもっていなければならないと感じました。人間として生きるというのは、お菓子を探すありのような生き方です(文章だけでは伝えきれないので、詳しくはけんちゃんまで)」
佐藤奈々子さん
「学問というのは、特に学び始めなどは、学んでいることに満足し、傲慢になってしまうものです。そして周りが見えなくなり、それが絶対であるという考えてしまうようなことはいけないなと思いました。腰を据えるには勇気がいるというところにははっとさせられました。私達は学ぶ時にもぶれない勇気が必要であると感じます」
皆さんいかがだったでしょうか![]()
私達が生きる限り学びというのは、ずっと私達の傍にあるでしょう
その時どうとらえるかで、全く得るものは変わってくるはずです
学べば学ぶほど謙虚にならなければいけませんし、学べば学ぶほどよくわからなくなってくるものですが、そこからが本当の学びです
皆さんも様々な学びをどんどん深めていってください
自分の居場所が、学びの場になるような学生を目指しませう![]()
それでは来週も朝から元気に頑張っていきましょう(*^_^*)御精読ありがとうございました![]()
[4]編集後記
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じゃーん![]()
なんとですね、昨日行なわれた山笠の追い山を見に行ってきました
僕は生まれも育ちも福岡なのですが一度も山笠を見に行ったことがなかった上に、
来年からは福岡を離れてしまうので今年が最後のチャンスだったわけです。
というわけで山笠を見に行ったのですが軍師K次君の見事な作戦によって、櫛田神社
傍のとてもいい場所をゲットすることができました
(まあ、このために過酷なスケジュールだったのですが
)
こんなに大きい山(ちょっと伝わりにくくてすみません)
がすごい速さで目の前を駆けて行って、興奮しまくりでした![]()
担いでいるといっても地上から1cm離れているかいないかくらいなので、時々道路とこすれて
火花が散ったりして、その重量感を感じるんですね
とにかく、この感動は大きいですよ![]()
また、目前に福岡の歴史を感じることができてとても感慨深いですね
来年もチャンスがある人はぜひ行くことをオススメします
というわけで最後の一枚
FUN部員との親交も深まった、良い一日でした![]()
Kちゃんありがとう
[5]BC朝の写真館
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お、よく観察してみると、みなさんの机の上には、
カップ
ではなくて、グラス
が置いてありますね![]()
こんなところからも夏の到来が感じられますね
この日は雨が降っていて、BCの後に西南会館まで
移動するのに大変だった人もたくさんいたと思います
早く梅雨明けして、夏がやって来て欲しい毎日ですね![]()
[6]次回の予定
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次回は「率直な表明」~「享受のための断念」です。
それではみなさん、次回もよろしくお願いします!
BCに参加されたい方は四本、富田、永井まで連絡ください♪
※「いきいきと生きよ」の今後のスケジュール
サンマーク版はこちら
講談社現代新書版はこちら
です。










