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2009.4.18(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.34

「木のいのち木のこころ-天・地・人」

(西岡常一、小川三夫、塩野米松)

徒弟制と学校~おじいさんの教え
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目次

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 [1] 本日の内容

 [2] 本日の解説

 [3] 本日の感想

 [4] 編集後記

 [5] BC朝の写真館

 [6] 次回の予定

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[1] 本日の内容
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みなさん、こんにちは。九州大学修士2年永井です。

最近は春らしくなってきて、とても気持ちいい天気になりましたね!

FUNゼミにも見学者の方がたくさん来られて気分が清々しくなります。


そんな中で行われた今回のBCでは、

徒弟制と学校~おじいさんの教えを読みました。


今回の内容では「教育」ということが一つテーマとなっていたと思います。


僕はもう5年間中学生を相手に塾講師をやっていますが、最近は教育に速さを求めるようになっていると感じます。みんな勉強という努力をしなくなっている気がします。


塾で授業を受けたからといって、それだけで劇的に成績が伸びるなんてことはありませんよね。やっぱり自分で問題を解きながら、こうだ、ああだと考えながら勉強していくものだと思います。そうした中でちょっと引っかかったりする部分を先生が手本を見せることで一つずつ乗り越えていくのが本当の勉強なのではないかと思います。


西岡さんも、鉋くずを見せるだけだといっていましたが、そうやって見たり聞いたり感じたりする中で、自分自身でどうしたらいいのかを考えることがとても大切だと思います。そのためにも徒弟制のように、事だけでなく、日頃からその人の考えに触れることが大切なのだなと感じました。それだけでなく、おじいさんが西岡さんを農学校、それも実技の多い方へと行かせた理由もそこにあるのだなと思いました。


また、教える側として大切なのは、やってみせるということだとも感じました。

文中でも西岡さんのおじいさんの言葉として


「言うて聞かせて、やって見せないかん」


という言葉が紹介されています。

実際に目の前でそれを見れば、そこに近づこうとしてまた努力するようになりますよね。


今回の内容ではもう一つ「個性」について考えさせられました。

この文献では木の癖をうまく使うことについて以前書いてありましたが、それを人に当てはめた場合の「個性」とは何でしょうか?僕は今回の文章を読んでいて「個性」とは「考え方」なのではないかと思いました。


自分に出来ること、出来ないこと。それは誰にでもあります。けれどそのことをみなさんはどう捉えているでしょうか?自分ができないことを欠点と捉えるか、自分ができることでチームに貢献できると考えるか。考え方の違いだけでも自分に出来ることは大きく変わりそうだと思いました。


さらには集団を束ねるリーダーにもこのような考え方は大切だと思います。文章中には、


「百論をひとつに止めるの器量なき者は慎み惧れて匠長の座を去れ」


という口伝が紹介されています。適材適所という言葉もありますが、自分自身の、またはチームのみんなの長所も短所も生かしながら能力を発揮することができたら本当に素晴らしいですよね!


FUNというチームでも全員がそれぞれの個性を発揮できるように、まずは自分を見つめ、そして相手を見つめ、そんな中で自分も相手も成長していけたらいいですね!



[2]本日の解説

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ここでは、みなさんの理解が深まるように、文章中に出てきた言葉について解説していきたいと思います。第四回目の今回は、


「檜」

SELF‐NEO

(この写真は樹齢1,900年くらいの台湾の檜です)

です。


檜は非常に希少な樹木で、世界中を見ても日本と台湾にしか生息していないそうです。

競争力もあまりないので、植物の生育に良好な環境では他の植物が生えてしまうため、若干乾燥しているような場所にしか生えません。


このように希少価値の高い檜ですが、「古事記」にもその名が記されており、日本では古くから建築材として使われてきました。特に寺社の建築には檜を使うようになっていったそうです。しかし、奈良時代にはすでに大きな材としての檜は足りなくなっています。


さらには、飛鳥時代に始まった伊勢神宮の建て替え「式年遷宮」は、20年に1度のペースで社を建て替えることになっています。この行事で大量の檜が必要となり、次第に檜が不足してきました。そこで伊勢神宮周辺の森林には檜が植林され、育てられているそうです。


これらの植林は200年先を見越して植えられたものだそうです。この200年という年月も、人々が長期的な視点に基づいて決めたそうですが、法隆寺が1000年以上もの時を超えてその姿を保っていることを考えれば、いかに私たちが短期的にものごとを捉えているか、さらには法隆寺を建てた職人さんや西岡さんがどれほど長い時間に想いを馳せているのかが痛切に感じられました。


私たちにとって、千年や二千年という時間はあまりにも長すぎますが、この本を読みながら少しでも想いを感じ取ることができたらいいなと思いました。




[3]本日の感想

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ここはQ州大学2年生のT田がお送りしますメラメラ今回の章では、教育という業界でアルバイトをさせていただいている私は非常に胸が痛みましたあせ。


≪今日の一首≫

「人教へ    気づけば己が    教へられ

              共に学ぶは    よりよい学び」


≪みんなの感想≫

K本準一さん

「人はしっかり根を張った生き方が大事ですね。人というのは成長したい時に、植物で例えるならすぐに成長を促してくれる栄養剤のようなもの、すぐに結果のでるものを求めがちですが、自分でしっかり根から水を吸い上げて成長していくことが本当に意味があるし、強い幹を作る力になるんです。」


U村麻衣さん

「今回は自分の昔の学ぶ姿勢について考えさせられました。私は昔、自分から学ぶ姿勢というのがなかったんですね。でも、先輩たちは私に自分自身で考えさせてくれました。だからこそ自分自身の成長は、よくしてくれた先輩方への恩返しなんですね。意識や姿こそが物事をどんどん好きになるきっかけだと思います。」


I山亮くん

「教えるということに対して、最近実体験があります。それはバイトに新人がきて、自分が教える立場になり、教えるということの難しさを感じましたね。姿で見せないといけないということはわかっているんですけど、それには時間がかかりますし、店のことを考えると、ついつい丁寧に教えていました。本当に難しいですね。」


皆さんFUNの活動において、さらには人生において、誰かに教えられたり、教えたりする機会は必ずあることでしょうしみじみそんな時この章での学びを存分に生かして、教育という営みを大事にして、一つの学びから多くを学べるような人材になっていきましょうにっこり

O月さん(お名前を隠しきれなくてごめんなさいガーン)の講義で改めてBCのすごさ、ありがたみを感じましたホッペBCは朝からあれだけの名著を、熱い仲間たちと読めるとは素晴らしい環境ですね音譜これからも一日一日の学びを大事に学んでいきましょうねべーっだ!以上、T田がお送りしました笑うN井さんにお返ししま~すおしまい



[4]編集後記

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最近は季節の変わり目ということもあり、天候が変わったり、気温がころころ変わったりしますね。

みなさんは元気でお過ごしでしょうか?


僕は最近、風邪にかかってしまったようで、咳がゴホゴホとまりませんゲホッ

年度も新しくなって、頑張ろうという時に風邪を引くと大変ですね/無念


みなさんも風邪には気をつけてくださいね葉っぱ



[5]BC朝の写真館

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SELF‐NEO  SELF‐NEO

SELF‐NEO  SELF‐NEO

SELF‐NEO  SELF‐NEO

SELF‐NEO   SELF‐NEO

え~、今回あろうことか、自分の班を撮るのを忘れましたあせ。

(Tくん、ごめんよ~)


そして写真を見てびっくり!

自分のカメラテクの無さに驚きですカメラ


もっと上手に写真を撮れるようにならないとだめですねぇ



[6]次回の予定

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次回はP.113「法隆寺棟梁三代目」~P.146「巡り合わせた時代のこと」です。


それではみなさん、次回もよろしくお願いします!


※今後の予定はこちら です。