2008.08.02(土) ビジネスカフェマラソン(BCM)Vol.2
「いかに書を読むべきか」(倉田百三著)
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☆{1}本日の一冊
☆{2}ペンチェック
☆{3}編集後記
☆{4}BC写真館
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☆{1}本日の一冊
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「読書と人生」収容
「いかに書を読むべきか」(倉田百三著)
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こんにちは、BC運営の西南学院大学4年、諫山です
今回の著者は、
FUNでも何度か紹介のあった著書「出家とその弟子」の
倉田百三さん(1891~1943)です。
※参考:「出家とその弟子」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000256/card1412.html
21歳で肺結核を患い高等学校を中退。
以後40余歳まで闘病生活が続きながらも、病床で執筆活動を続け、
力強い文学作品を世に送り出しました。
本日の文献は、
その倉田さんによる、書との向き合い方、読み方。
書とは何か?という問いかけに始まり、
読書をすることの重要性、意義、心構えを説いてくれます。
「知識の真の源泉は生そのものの直接の体験と観察から
生まれるものであることをわすれてはならない」
という言葉により、読書論を説きながら、根本において、
経験、体験を重視する大切さを倉田さんは強調します。
私自身、読書をしただけで、満足感に浸りきってしまうことが
よくあるので、この言葉は戒めの言葉として非常に印象的でした。
しかし、体験と観察だけでよいのかと言えばそうではありません。
読書はしなければならないものと倉田さんは言います。
読書は「自分の精神の視野に目ざめ」させてくれる
ものであり、また「自信感を与えるもの」
であることを説いています。
さらには、学生時代において、読書をしないとは怠惰の別名で
あり、読書しない青年には有望なものはいないとさえ言い切ります。
いかに読書をすることが重要であるか、
青年期の読書がいかに人生を豊かにするのかが
文章の気迫として伝わってきました。
その中でも、最後の言葉が最も印象的でした。
「現代青年学生は盛んに書を読まねばならぬ。しかしながら、
最後には、人間教養の仕上げとしての人間完成のためには、一切の
書物と思想とを否定せねばならぬものであることを牢記しておく」
まだまだ深いところで理解できない、この言葉の意味を吟味し、
これからの読書生活に励んでいこうと思いました。
これから、読書を始める方、読書をしている方、
さらには読書に興味がない人までにも今回の文献は
必読の書だと思います(^^)
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☆{2}気づきのペンチェック
(ごく主観的に大事だと思ったところを5つ抜粋)
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○書物とは、人間と人間との心の橋梁であり、人間共働の記念塔
である。読書の根本態度が敬虔でなくてはならないのはこのため
である。
○知識の真の源泉は生そのものの直接の体験と観察から生まれる
ものであることをわすれてはならない。
○読書は自身感を与えるものである。読書しないでいると内部が
空虚になってゆく。読書しない青年には有望な者はいない。
○生の問いそのものを提起してくれるものは更に良書ではある。
「いかに問うか」ということは素質に属する。天才は常人よりも
もっと深く、高く、鋭く問い得る人間である。常人が問わずして
観過することを天才は問い得るのである。
○現代青年学生は盛んに書を読まねばならぬ。しかしながら、
最後には、人間教養の仕上げとしての人間完成のためには、一切の
書物と思想とを否定せねばならぬものであることを牢記しておく。
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☆{3}編集後記
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いや~最近は本当に暑いですね。
小学三年生のころからサッカーやってきたので、
この暑い時期になると
いつも、灼熱の中での練習のことや、試合のことを思い出します。
中学時代は練習中に灼熱の中で、腕を骨折したことも。。
病院に駆け込んで手術室へ入ったのですが、
その治療法に衝撃を受けました。
なんと看護婦と医者が曲がっている
腕をグイーっと引っ張って無理やり
骨折を治したんです。。もちろんそこには鈍い音が。。
痛みと驚きのダブルパンチで失神しかけてしまいました笑
いずれにしても、
その季節によって思い出がつまっているというのも
感慨深いものですね。
「アツいアツい」と言ってたりするんですけど、
昔を思い出す良いきっかけになってくれたり、懐かしい気持ちに
なったりできるので、意外と楽しんでいる自分がいます。
それにしても暑いですね(^^;)
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☆{4}BC写真館
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なんと女子大4年のM園さんが
倉田百三さんの作品リストを紹介してくれました。
こちらより、倉田さんの文献に目を通してみてください♪
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person256.html
このサイト、実は倉田さんの文献を読むことができます。
無料ですので、ぜひ読んでみてください!
M園さんがわざわざこちらに配慮してくださり、調べてくれてものです。
本当にありがとうございました(^^)
本日の文献
「読書と人生」
に収容されている
「いかに書を読むべきか」(倉田百三著)
今日のビジネスカフェに運営より
はやく到着していたお二人。
左の方は謎の動きで攻めてきました~。
みなさん「書の読み方」について熱く語り合っています。真剣に学ぶ姿はとても生き生きとしていますね。
それでは、また次回をお楽しみに♪







