補聴器の調整でセンターに行った際には、基本的に母自身に色々話してもらっています。

しかし、母は説明があまり上手くありません。


たとえば、コーヒーの好み。

母自身は苦味系は苦手で、酸味系がいいという。

でも、実際に淹れて出してた父の話では

『言う事を聞いたらダメだよ。苦味しっかり入ってないと、美味しくないって言って飲まないから』


これは1番極端な例ですが、聞いた相手の直接の判断材料になる情報を提示することが

上手ではないように思います。


この現象?が

補聴器の調整でも起きました。


2回目の調整後、音がキンキンするようになったというので、3回目の予約前に母だけが行って

出力を下げてもらいました。

聞きやすくなって大喜びして帰った母が、自宅に着いて早速テレビをつけて聞いてみたら…前より全然聞こえない。


改めて色々確認したところ、

テレビ、電話などのスピーカーを通した声が補聴器つける前くらいまで悪くなりました。

会話も前より拾えなくなってる。


この結果に大きなショックを受け、

間の悪いことに、別件でショックなことが起きた母はすっかり意気消沈。


結果、毎日思い悩むようになってしまいました。


これまでの間、母は何とか慣れようと頑張っていましたが、そばで見ている私も疑問を感じるようにもなりました。


補聴器はメガネと違い、調整してつけた瞬間からすぐに快適に使えるものではありません。


これは補聴器を始める前に担当者から最初に言われたことです。

冊子にして渡されるくらいですから、思うところある人も多そうです。


調整に通うこと、

今までとは違う音への慣れること、

機能を考えると至極妥当ですが、高価な機械を買うこと、

(この時点ではまだ買っていませんが、買う前提で通ってる)


その結果は、毎日鬱々とした顔をしている母がいる。

ホントにこれでいいのだろうか?

ここまで何度も中止を考えました。


中止にならなかった理由の一つは、

定期的に連絡をとっていた伯母からの言葉らしいです。


話の内容は知りませんが、とにかく、

補聴器を続行することになったので、

母に合う調整をしてもらうべく、

できる限りの周辺情報を持っていく事にしました。


すっかり忘れていたのですが、

普段、母がいる場所の情報をほとんど伝えてない事に気がつきました。

何のために私が付いて行ったのやら…。


私が中近両用メガネをショップにお願いした時のノウハウを補聴器に応用して色んな情報を持っていきました。


手書きで普段よくいる場所の図を書き、

音源の種類、母との距離、方向、

周囲にノイズを出すものの有無などを書き、

2回目と3回目の予約の間に行った調整の結果、外からみると、どんな状態だったかをメモして持参。


補足で担当者にいくつか質問を受けたあと、改めて調整してもらった結果、かなりいい感じになりました。


いやー良かった。

ホッとしました。


今回の調整で機械の稼働音が聞き取れるようになり、

自分の調理中の音が怒ってる人っぽい感じだったと理解したりして

少し世界が変わったようです。


その後、慣れてきたので3パターンの音の切り替え設定をつけてもらって、状況に合わせて自分で切り替えるようになりました。


今は順調に調整が進んできて、目標まで後少しまできました。

あとは機種の正式選定をしていくことになると思います。


それでは

今日もお付き合いありがとう