彼女は4才の夏に、はしかをこじらせて他界したと聞いています。
母から聞いたタカコ姉さんに関することは、
はしかをこじらせて亡くなった
少し知的障害があって、生けていたら可哀想だったかも
おむつがはずれていなかった
ということだけ。
2番目の言い草は、失礼ないい方ですよね。
母に代わってお詫びします。本当にごめんなさいm(__)m悪気はないのです。
私が育った町は、なんというか意地悪な気性で、小学生で転校した兄は、
始めの頃いじめにあっていたそうなんです。
美形で頭も良く運動神経の良い兄は目立ったのではないでしょうか。
噂も大好きですし。そんな町ですから、いじめられてつらかっただろう…と言いたかったのではないかと思います。
死のきっかけ。
夏休みに母の実家に墓参りに行ったんだそうです。
ただ、タカコ姉さんは前日より高熱が出ていたらしいんですよ。
それでも車に乗せて、峠道を3時間強走り向かったそうです。
実家には着いたそうですが、そのうち泡をふき、白目をむいて痙攣が始まったそうです。
すごい田舎で、病院があるのは隣町。舗装もされていない道を戻るうちに、状態は悪化して‥‥。
今なら、わが子が発熱していたら墓参りでも中止しますけどね。
なぜ行っちゃったんでしょうね。
亡くなった報せを前妻にすると、お通夜に怒鳴り込んできたそうです。
「娘を殺された!」
前妻は自分の母親だけを連れて、殺された!殺された!と騒いだそうです。
私の母は「殺した」つもりはなく、ショックが大きくて何も答えられなかった。
それで、一番仲が良い母の姉が、
「殺されたって、お通夜にやっと来てなんて言い草だ!
赤ちゃん手放しておいて、今頃よく顔を出せたものだ!
あんたの親族だって誰1人来てないじゃないか!」
のような事を、すごい剣幕で怒ったそうです。
そう言われてお線香もあげずに立ち去った前妻は、警察に駆け込んで、
「娘が殺されたから調べてくれ」
と言ったそうです。
お通夜に警官が何人か来て、タカコ姉さんの遺体を運んで行き、遺体解剖されたそうです。
死因は病死。
殺人事件ではなかったので警察は取り合わず、父と母は遺体を迎えに行ったそうです。
前妻は引き取らなかったそうです。
母は遺骨になるまで遺体を直接は見なかったそうです。
小さい体にメスが入ったところは、可哀想で見られなかったと言っていました。