S-205 古代ヴィーナス首像(アバタのヴィーナス) | きょうの石膏像 
2014年12月25日(木) 20時46分42秒

S-205 古代ヴィーナス首像(アバタのヴィーナス)

テーマ:石膏像 S-首像  


S-205 古代ヴィーナス首像(アバタのヴィーナス) H.43×W.20×D.26cm (アテネ考古博物館収蔵 紀元前4世紀頃制作)



この首像から派生した半面像もあります


M-410 古代ヴィーナス半面像(アバタのヴィーナス) H.30×W.20×D.15cm




それでは、2014年の年末を彩る(?)石膏像大特集!
いきますよ~~



これは、美術大学受験に少しでも関わったことのある人にとっては大定番の石膏像ですね

画材業界的には”古代ヴィーナス”という実に抽象的な名称で呼ばれることが多いのですが、石膏屋とか美大受験のシーンの中では”アバタ”と称されることが多い石膏像です

美術予備校に関わった人ならば”アバタ”を知らない人はほとんど居ないでしょうけど、その原作彫刻の姿をご存じの方は驚くほど少ないのが実情です
オリジナルはギリシャの考古博物館ににありますので、なかなか実物を見ることは難しいでしす、図鑑・書籍の類にもあまり取り上げられません

でも古代ギリシャ・クラッシック期のオリジナル作品ですから、ギリシャの美術館ではとても大切に展示されています
オリジナル彫刻の展示の様子はこちら、

File:0028MAN-Room3.jpg
これはアテネ考古博物館の映像ですけど、近年は新アクロポリス美術館が完成して展示物が大幅に移動していると思うので、この通りというわけではないかもしれません・・・左から二体目の柱の上のアクリルケースの中に”アバタ”が・・・


Marble head of a woman, probably Hygieia, found in Tegea, in Arcadia. ca. 350-325 B.C.
「女性の頭部、おそらくヒュギエイア」 アルカディア地方(ぺロポネス半島中央部)のTegeaより出土 紀元前350~325年頃







ヒュギエイアは、古代ギリシャ神話で医術の神のアスクレピオスの娘です。ヒュギエイア自体も医学・薬術を司る神とされ、女性神格であったため特に婦人病に関しては大きな権能を持つとされていました

絵画・彫刻に表現される場合は、薬か水を入れた壺(または杯)を携えているときが多く、その杯に蛇(アスクレピオスの象徴は、蛇の絡みつく杖”アスクレピオスの杖”)が絡んだ図像は”ヒュギエイアの杯”として薬学のシンボルに用いられています

File:Hygeia-Hermitage.jpg
ロシア・エルミタージュ美術館収蔵のヒュギュエイア像 1世紀頃
石膏像の”アバタ”も、元はこんな姿の彫刻の一部だったのでしょうか・・・



クリムトの描いた”ヒュギエイア” 1900~1907年



ファイル:Pharmaklog.jpg
ヒュギエイアの杯の図像




余談ですが、私共のショップ内には2種類のアバタのヴィーナスがあります。これは1980年代に、それまで石膏像で流通していたものとは異なる原形がヨーロッパで流通しはじめて、それが日本の石膏像業界にも導入されたためです。彫刻の表面の起伏などは、明らかに新型のS-205の方が原作に忠実に再現されており優秀なのですが、旧来の石膏像を好むお客様もいらっしゃるため、現時点では併売ということになっています




私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」では、今回の記事で取り上げた S-205 古代ヴィーナス首像(アバタのヴィーナス) を実際に購入していただくことが可能です。

「石膏像ドットコム」は、日本で唯一の美術石膏像専門の販売サイトです。約500種の多様な商品ラインナップを取り揃え、3つの販売チャンネルをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。以下のリンクをクリックすると、それぞれのショップに入ることができます



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