A-362 ソクラテス全身像 | きょうの石膏像 

A-362 ソクラテス全身像


A-362 ソクラテス全身像        H.31×W.10.5×D.6cm (大英博物館収蔵 紀元前2世紀~1世紀製作 アレクサンドリア出土)




前回の胸像に続いて、もうひとつソクラテス像を


こちらは大英博物館に収蔵されているもので、サイズは小さいですが全身像です
衣服、体型などを観察することができ、本人の様子を最もよく伝えていたとされるリュシッポス作の原作ブロンズ彫刻(現存せず)を想像することができます

石膏像としての再現性も素晴らしく、原作彫刻の荒れた石の表面の感じなど、とてもよく残されています



大英博物館のオリジナルの映像はこちら、

大英博物館収蔵 紀元前2~1世紀頃制作 アレクサンドリア出土



この作品は、2011年7~9月に上野の西洋美術館で開催された「大英博物館 古代ギリシャ展」で来日していました




それにしてもソクラテスの風貌というのは、なんとも言えない”ブ男”っぷりですよね~

ソクラテスの様子を記述した部分を、石膏像の解説書として有名な「恋する石膏像(視覚デザイン研究所編)」から抜粋してみます

~ソクラテスはかなり風変りな人だったようで、履物も履かず、冬でも薄着で、往来をにらみながら歩いていたらしい。
容姿はシレノスやサテュロスに似ているといわれ、この彫像もその言説に基づいてつくられているようだ。
ある人相見がソクラテスの顔を見て、知見に狭く、情欲に傾く顔だといった・・・・・~


もうメチャクチャな言われ方ですよね

ラファエロ作のこの絵画でもやっぱり・・・

「アテネの学堂」の部分 1509年 ヴァティカン宮殿内



ラファエロは、古代ローマ時代の発掘物の姿を参考にして描いたんでしょうね。だからやっぱり同じ風貌の”ブ男”さん



ソクラテスは、自らは著作を残さなかったことで有名です
既存の知に対して常に自問することを旨としたソクラテスは、先人の知恵を学ぶことは学問ではあっても”哲学”ではないと考えました。
日々、人々と対話し、知っていると思い込んでいることに疑問符を投げ、疑い、思考するという行為自体が”哲学”である、と考えたソクラテスは著作物を残しませんでした

彼の思想は、弟子であったプラトンの対話篇、クセノフォンの「ソクラテスの思い出」、アリストファネスの戯曲「雲」などに記述され残されました。




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