T-503 女子トルソー(大)(メジチのヴィーナス部分) | きょうの石膏像 
2013年03月22日(金) 20時30分58秒

T-503 女子トルソー(大)(メジチのヴィーナス部分)

テーマ:石膏像 T-トルソ  


T-503 女子トルソー(大・メジチのヴィーナス部分)            H.91×W.43×D.32cm




こちらのトルソ、石膏像業界では古くからポピュラーなものでしたが、その由来というのはいままでまったく謎の状態でした。。。


トルソって、特定するための手がかりの部分が取り去られてしまっているんで、なかなかそのオリジナル彫刻の特定って難しいのです。
石膏像として日本に伝わった段階で、ちゃんとしたデータが残されていればよいのですが、職人気質の業界ですので、そういった情報はどっかに行ってしまうことが多かったようです。

古代ギリシャ、ローマ、あるいはルネッサンス期でもそうだと思うんですが、立体彫刻を作るのに、最初から”トルソを作ろう”として制作した例はほとんどないのではと思います。そういう発想は、おそらく18世紀以降・・・もっと近世になってからのこと。

ただ古代の遺物が1000年以上経過して発掘される場合は、首、手、足、などが失われている場合が多く、必然的にトルソの形態になっているケースは多々あります。



ということで、由来のよく分からなかったこのトルソですが、最近いろいろと入手した情報を総合してみて、この彫像の”胴体”部分なんじゃないか?という結論に至りました。


それが先日から取り上げているこの彫像、

File:Venusdemedici.jpg

フィレンツェ・ウフィッツィ美術館収蔵 「メジチのヴィーナス」 紀元前一世紀頃制作


またまたこれなのね・・・・・

そう、これの胴体部分だと思うんです。
年末の「世界の石膏屋さん」特集でもご紹介した、アメリカのカプローニ社のカタログ上でも、このトルソは「Venus de Medici」であると表記されています。

この角度からの石膏像の写真だと、もうちょっと捉えやすいでしょうか・・・

首のラインの前傾の具合、腰のくびれの部分、右足の前進、・・・・・


これってことにしちゃっていいですか?(笑)



File:Aphrodite-3-Peterhof.jpg
ロシアの王宮の庭に展示されている”メディチのヴィーナス”の複製品。

同じ写真の使い回しばかりで申し訳ないですが、後ろ側からも検証・・・






ということで、前回ご紹介の「B-516 女の足」と同様、このトルソは「メジチのヴィーナス」の一部であるということになります。

二つ並べて写してみました・・・

何年か前までは、この二つの石膏像が同じ彫像の部分であるとはまったく想像していませんでした。びっくりです。。。







今回取り上げた、T-503 女子トルソー(大・メジチのヴィーナス部分)は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。




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