K-164 ジュリアーノ・メジチ胸像 | きょうの石膏像 
2011年03月27日(日) 16時25分29秒

K-164 ジュリアーノ・メジチ胸像

テーマ:石膏像 K-胸像  


きょうの石膏像     by Gee-K-164
K-164 ジュリアーノ・メジチ胸像    H.61×W.32×D.33cm (フィレンツェ サン・ロレンツォ聖堂 メジチ家礼拝堂収蔵)





各大学の入学試験シーズンを通過し、東京芸大で石膏像の復活があったりして・・・、春の賑わいへと向かおうとしていた矢先の震災でした。




ブログもすっかりどこまで書いてたんだか??っていうことになっちゃって。



ミケランジェロを辿って、モーゼを取り上げたところでストップしてしまっていました。



若くして、ピエタ、ダビデ、そしてシスティーナ礼拝堂天井画といった傑作を次々と生み出し、その名声をほしいままにしたミケランジェロでしたが、30代になって取り組んだユリウス二世霊廟のあたりから、なかなか難しい人生の歩みになってゆきます。


ファイル:Michelangelo Buonarroti.jpg

ミケランジェロ・ブォナローティ(1475~1564)




ユリウス二世というのはデラ・ローヴェレ家の出身で、メジチ家とは敵対関係にありました。ですのでユリウス二世が逝去し、”ロレンツォ豪華王”の次男であったジョバンニ・デ・メジチが教皇レオ10世として即位すると、ユリウス二世霊廟などの作業は継続が困難になりました。


レオ10世はミケランジェロに対して、メジチ家の菩提寺であるフィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂の作業に取り掛かるように強く迫ります。当時の芸術家というのは、あくまでパトロンの意向に従って活動するというのが大前提でしたし、時の最高の権力者からの要請には応えざるをえません。


一説によると、メジチ家を追放して成立した共和制フィレンツェでダビデ像を制作したミケランジェロのことを

、新教皇レオ10世は疎ましく思って遠隔地のフィレンツェへ遠ざけようとしたとも言われています。代わりに、優雅で人当たりが良く、腹蔵の無いラファエロが、ローマのヴァチカン宮殿の装飾を一手に引き受けることとなりました。


このメジチ家からの横槍によって、ユリウス二世霊廟がその当初の計画より大幅に縮小されて完成するのは、着工から40年後ということになってしまいました。




1513年頃、フィレンツェに戻ったミケランジェロには、当初サン・ロレンツォ聖堂のファサード(教会正面外壁の装飾)に取り組むよう制作依頼がなされますが、1519年には教皇の心変わりによって、ミケランジェロは同じサン・ロレンツォ聖堂内のメジチ家礼拝堂とラウレンツィアーナ図書館の建設に取り組むことになります。


File:Michelangelo, modello per la facciata di san lorenzo, 1518 ca. 01.JPG

こんな外観にしたい・・・という計画まではいったようですが・・・実際には・・・、



File:San lorenzo Facciata.JPG

現代のサン・ロレンツォ聖堂。まったく手付かずのまま500年・・・。コンクリート打ちっぱなしならぬ、石材つみっぱなし。。。こういう建築物の装飾って、とにかくお金がかかるみたいですね~。





サン・ロレンツォ聖堂内のメジチ家礼拝堂のためにミケランジェロが制作したのが、石膏像になっているジュリアーノ・メジチ像です。



File:Cappelle Medicee, sagrestia nuova tomba di lorenzo 3 l'alba e il crepuscolo (Michelangelo).JPG

ここで、オリジナルの映像がポンっと出てくるのが常ですが、このメジチ家礼拝堂内部の写真がWikiにはほとんど無い。。。そういえばここは撮影禁止だったような。。。やっと見つかったのがこの一枚。


画面上部にちょこっと見えてるのがジュリアーノ・メジチ像。手前側の女性が”夜”。男性が”昼”の像。この群像と向かい合う位置に、ロレンツォ・メジチ像と、”曙”・”黄昏”の擬人像がそれぞれ対置されています。



まあ、ここの写真はどんな図鑑を見てもたいてい掲載されているんで、キレイな写真が見たい方はそちらを。。。




同時に取り組んだ図書館の映像を少し、


File:Biblioteca medicea laurenziana scalone di michelangelo 01.JPG

ラウレンツィアーナ図書館の階段。う~ん、階段が途中で分岐してるんだけど、これは独創的なんだろうか?よく分からない。。。


File:Biblioteca medicea laurenziana vestibolo 08.JPG

図書館内部。ほとんどのミケランジェロ作品について言えることだけど、”なんとなく未完成”な雰囲気がドロ~ンと流れてますね。天才は多忙だったのですね。






次回は、メジチの半面にからめて、”サン・ロレンツォ聖堂”について書く予定です。ここはすごいんですよ~~。






今回取り上げた、K-164 ジュリアーノ・メジチ胸像 は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。


きょうの石膏像     by Gee-sekkouzou.com












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