K-124 アリアス胸像
K-124 アリアス胸像 H.74cm (イタリア・ローマ博物館収蔵)
ちょっと歴史を書くのが疲れてしまったので、定番商品で。美大受験に関わったかたなら言わずもがなですよね。
ギリシャ神話の登場人物アリアドネの彫刻です。アテネの王子テセウスがミノスにのりこんで、ミノス島の怪物ミノタウロスを退治するくだりに登場します。ミノス王の娘であったアリアドネはテセウスに恋をしてしまい、怪物退治の手助けをします(赤い糸を結んでおいてミノタウロスの迷宮からの脱出に協力)。その後二人は駆け落ちするわけですが、この逃避行はR・シュトラウス作曲のオペラ「ナクソス島のアリアドネ」にも描かれています(実際には私はみたことがありません)。結局、途中で立ち寄ったナクソス島でアリアドネはテセウスに捨てられてしまうというちょっと悲しい結末なのです。ちなみにミノタウルスの方は、ピカソのお気に入りでたびたび絵のモチーフとして登場します。
石膏像だけではなく、西洋美術全般を理解する上でギリシャ神話への理解は不可欠なものです。アリアスもそうですが、ヘルメス、マルス、ヴィーナス、アポロ、ポセイドン、マルス、ヘラ、ヘラクレスなど、ちょっと思いつくだけでもみんなギリシャ神話の登場人物なのです。神話の知識をもったうえでこれらの彫刻を見るとより楽しめると思います。
ただギリシャ神話というのは伝承を寄せ集めたものなので、ストーリーが支離滅裂だったり登場人物がやたらに多かったりしてちょっととっつきにくい面があります。もし初めてギリシャ神話を読んでみたいという方がいたら、子供用の書籍とマンガをおすすめします。図書館なんかにいくとたいてい何冊もあります。
私のオススメは「古代ギリシアがんちく図鑑 (柴崎みゆき著 バジリコ株式会社発行)」という本です。これは大人向けの書籍とマンガの中間を狙ったもので、すごく楽しんで神話の世界に親しむことが出来ます。