境界を観測せよ

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さて、境界観測の解説をしていく。



1 デカルトの向こう側へ

原曲アタマのフレーズがギターで弾いてくれと言わんばかりだったので、そりゃ弾きますよと。
で、こういうリフをユニゾンで弾くと、当たり前だがベースの方が難しい。
更にBメロでアルペジオ(これぞ正しく分散和音)、間奏あけでコード弾きと、自分の担当はギターだと勘違いしてるんじゃないか?みたいなプレイを連発している。うっちー先輩に頑張っていただく。

歌詞。
哲学者デカルトの有名な言、我思う、故に我あり。

「「いや、少なくとも私は、私が思うだけでは不完全」」

「「私は目の前の彼女に観測されて、初めて“私”なんだ」」

我思う~=デカルトの論理、その向こう側へ、2人で越えていこう

という流れ。この“観測”という言葉が作品全体のキーになってて、最終的にCDタイトルの境界観測にまで繋がった。

歌詞中の“__”の部分、アナタと歌っている部分では裏でキミと、キミと歌っている部分では裏でアナタと歌っていることに気付いたかな。
これの意図は、2人とも同じ事を想っているということを表現したかったから。
(秘封は普段互いを名前で呼んでいるので、アナタ・キミ呼びはこっちの想像なのだけど)
だから、この曲の“私”は蓮子にもメリーにも当てはまる。あらー(ニヤついた笑み)

ちなみに、いちばん最後の「ひとつなの」はダブリングといって、同じ歌を2回歌って定位を左右に分けている。
「ひとつなの」なのに、2つに別れているのである。あらー(ニヤついた笑み)




2 ボーダーライン

確か、スッポン放送のコンピに参加する際、アレンジ元は少女秘封俱楽部を含む3曲からどれかでお願いします なんて指定があった。
原曲の入りのフレーズが印象的で、これ以上のメロは曲中にないし、もうこれサビメロにも使っちゃえばよくねと思いこうなった。
ただのテンポ180オーバー8ビート曲では終わらせねえぞという気迫が溢れた、捻り捻りつむじ曲がった曲でもある。

歌詞はヘル。ツイッターちょい解説でも書いたが、少女漫画テイスト強いよね。




3 化かせ八百八狸囃子

無生命サーフェスみたいなごっつい曲増やしたいなあなんて思いがこいつを生んだ。
時期によって録音時の機材が細かいとこだけ変わってて、この曲のギターは気持ちヘビーに聞こえますね。

この曲のギターパートとコーラスを同時にやるのはかなり大変なのだけど、ばしこば君は「この曲楽しいっす!楽しいっす!」とホクホク顔だったので良しとする。




4 終わる現実と、遥か後方の

曲タイトルは奇をてらわず、「おわるげんじつと、はるかこうほうの」読みでよい。
悩んだなあこれ。割と直前まで別の原曲に変更しようか迷っていた。
ギター的にも、ベタな付点8分ディレイじゃなくて、左付点16分、右4分のステレオテンポディレイとかいう、パッと聞きしゅうぞうですらどうしたらいい感じになるのか分からないパターンで組み上げた結果のこれ。苦労の甲斐はあり、今までの石鹸にはない静謐な空気を構成するに至る。このメソッドは、ラストの月と星の蓮台野へ で更に突き詰められることになる。

歌詞。
メリー=八雲紫 説はあくまで二次創作なのだが、面白いに決まっているので採用。
メリーは自分の目に映る世界(能力で観えるものも含む)を全て現実だと認識している。でも何らかの理由で“彼女”に自分が認識できなくなってしまったら。
それは終わった(ネクロ)現実(ファンタジア)。境界は越えてしまった。遥か後ろ。

ダース・ベイダーになる直前のアナキン・スカイウォーカーみたいなものだろうか。スターウォーズひとつも観たことないけど。


終盤の歌詞、ゼッケン屋のあの曲を聞いたことある人は、なんか聞き覚えのある雰囲気になってると思わんかい?




5 浸れ甘美たる槐夢

ボーダーラインと同時期に、メロンブックスのコンピに参加する為に用意したアレンジ。
参加の規定に、楽曲は3分以上とする という一風変わったものがあった(お茶濁し防止の為と思われる)。この曲のテンポの速さと歌パートの展開の少なさではこれを割ってしまいそうになり、ちょっとだけ考えた記憶がある。
よく聞くと、コンピ収録Verより音が増えているのが分かると思う。これが大当たりで、自分でやっといてアレだがこいつ化けたなあと思った。
すっぴんユニコーンガンダムとフルアーマーユニコーンガンダムくらい違う。ライブだときっとユニコーンガンダム(ビスト神拳)になるだろう笑

歌詞。
厭離穢土(えんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)なんて難しい言葉を使っているが、ドレミーさんは仏教徒なのかしらん?
それはともかく、槐安の夢(かいあんのゆめ)という慣用句をベースにこの歌詞は組み上げられている。ドレミーは同じ紺珠伝のキャラだけあって、視点が無生命サーフェスのクラウンピースと近いですね。こっちの方がシニカルで皮肉っぽい。
ひとつ前の曲が夢に逃げる、というか夢に避難する形で終わっているので、なんだかちょっと内容的に繋がった感が出ている。

~かしらん?はアレだ、ドグラ・マグラとか、古い小説ではよく出てくる言い回しなので使ってみたくなったんだ笑




6 怒りの拳骨スマッシャーUNZAN

基本的に陰が濃い本作唯一の癒しポイント。はじめの一歩の釣り回だと思ってもらえれば。
この原曲、しゅうぞうは作曲家・ZUNさんの現時点でのひとつの究極だと思っている。書くと長くなるので割愛するが、これと同じようなことをしてる曲はクラシックポップス洋楽邦楽ひっくるめても、ちょっと聞いたことがない。そんなZUNさんのひとつの集大成を「そい!」と投げつけられた感があったので、しゅうぞうも石鹸のひとつの集大成として「そい!」と投げ返してみたようなアレンジ。演奏のテンションも高いというか、殺気立ってる。

しかしホント、一輪どこ行ったんだろうね。歌詞送られてきたとき「これは東方アレンジの詞としてありなのだろうか」と、小一時間ほど悩むに至ったのは、また別の話。




7 ありふれた匿名のダイアリー

とにかく、既存の石鹸曲とは色味だけを変えたかった。正確には色味を増やして、そのまま聞いて得られる感情の情報量を増やしたかった。
そのイメージの元、普段は左右に1本づつのギターにプラスして、アンビエント役の空間系の音×2をそれとなく配置したり、シンセみたいな音のギター×2に更に打ち込みでホントにシンセの音混ぜてみたり、おそらく一聴しただけではどこに何の音があるか完全に把握するのは困難極まると思う。
意味なくない?と思うかもしれないが、そういう音があるかないかで、結構真剣に全体の印象って変わるものでね。

そうそう、ギターはSAITOがメインなのは変わらないけど、この曲みたいにリアシングルの音が欲しい時なんかはdragonflyもそこそこ出番がありましたとさ。あと甘い音のソロ要員でPRS。




8 月と星の蓮台野へ

まずタイトルが良い。ロマンチックなもの悲しさ。
フレーズそのものより、真の主役はリバーブやディレイという、いわゆる残響音たち。こういうアプローチを、ここまで突き詰めたのは初めて。終わる現実と、遥か後方の で得たものを、直後に録ったこの曲で更に還元するかたち。勢いでごまかせないので、ひとつひとつの録音に普段より増し増しで気を使った。
終盤のディストーションギターが入ってくる瞬間がこの曲の肝。気分はRadioheadのCreepサビ前のギターのアレみたいな。
ここ以降の展開がCD全体を生かしも殺しもするので、ミックスはいつもより更に精密作業。しゅうぞうの口出しの量も増し増し。
結果ナイスなものになったので良し。

あと、大サビパートからこっそりオルガンが入っているのだけど、そのフレーズだけ追うとなんだか葬送曲のように聞こえてくる。これマメな。




以上。
いや~、ライブで再現するのが困難極まる曲ばかり。残響音の出力には気を使いたいね。
というわけで境界観測でした。

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ハローしゅうぞう(神奈川のワル)です。
先週の名古屋ReNYアンケートをまとめたので書きます。
(3/19新宿のまとめはもうちょい待っとくれ)



◎ツイッターをやってて良かったと思うこと、もしくは良くなかったと思うこと等、
 何かありましたら教えてください。
しゅうぞう(神奈川のワル)がタイムリー故、折角なので初心者のしゅうぞう(神奈川のワル)に一言モノ申してほしいと思い考えた次第です。


☆良い
・やはり情報が早い
強みだね


・友だちができた 一緒にライブを楽しめた
他の人も大勢書いていたが、やはり好きなものが共通してる人を探すのには超便利なのよね。


・タイムラインひっぱって更新してをくりかえすだけで精神が安定すること
なんつうか、孤独感は減るもんな。
そういや、名前は忘れたが、これをやり過ぎて疲れてやめた女優さんがハリウッドにいたような。


・同人誌の感想を書くと作者がファボってくれる
地位も名誉も、素人もプロも関係なく横一列なSNSならでは。


・秀三のツイッターが見れる時代になったこと
その時代はまだ始まって10日ほどだけどな笑


★悪い
・フォロワーがゼロ(実話)
OH


・バズって通知がすごい量になった
わたし、バズるの意味からまず調べました!


・飯テロ、ダメ、ゼッタイ
腹が、へった(引きの画×3)


・人と人との意見がすれ違っていさかいが起こること
2人あつまれば軋轢が生まれるのが人類であるという、結論の一つ。



以下、両方同時に見てナンボな回答↓


・良い エロ画像がRTで流れてくる
 悪い それを親に見られた
見て見ぬフリをする情けが、親(虎眼流)にもあった。


・良い ヘルさんの胸毛を高画質で見てしまったこと
 悪い ヘルさんの胸毛を高画質で見られたこと
とんちかな?


・良い 知らない事を知れる
 悪い 趣味が増えて破産する
あなたに出会わなければ、こんなに傷つくこともなかった、などと歌詞みたいなことを呟くに至る。



悪のルビがFUCKなとこにセンスを感じる




◎最近カラオケで歌う曲
 カラオケ行かない人は好きな寿司のネタを教えなさい。教えてください。
なんやこの質問 苦笑
ともかく、しゅうぞう(神奈ワル)これもまとめました。
律儀にカラオケ寿司ネタ両方書いてる人がほとんど!

☆カラオケ
アイマス、筋少、フレンズ(レベッカ)、生命線(THE BACK HORN)、夜が明る過ぎる、サンホラ
タイトルなんて自分で考えなさいな(荒川アンダーザブリッジ)シャボン、ようこそジャパリパークへ
寡黙なるフォール、10年くらい石鹸屋ばっかり、炎のさだめ(装甲騎兵ボトムズ)、恋(星野源)
あたしだけにかけて(夏のあらし!)

などなど。正直もっとジャパリパークばっかりかと思ってた!笑

その他

これは業者さんにどんどん言っていこう!

 

 



女子がいる場で決めてやれ! 君に対する厳しい目線が少し和らぐはずだ!


☆寿司
サーモン、いくら、ほたて、たまご、まぐろ、ハマチ、わかさぎ、ネギトロ、あん肝軍かん、サバ、コーン

など。この中ではいくらがかなり多かった印象。ちなみにしゅうぞう(神ワ)はとろサーモンが好き。いくらは苦手。




以下は個人的に面白かったもの


それをやるなら、若き日のレッチリから続く伝統であられる、チン〇ソックスの方がまだCOOL



最近すっかり廃れた感のあるシャックでいくと目立つかも



リクエストきてますよ社長のお2人!



(海外)にクスリときた。日本はグンマーといい彩の国といい海老名のごく一部地域といい、実は多国家だからな笑



何回か試奏で弾いたことあるよ。なかなか良かったし、見た目は好きなんだけど、いかんせん値段が高すぎやせんかね苦笑



全部のライブ写真を見返すと時々存在する白目ばし 笑



殺シアンの、高い確率で返り討ちに合いそうなフォルム



 
NICE



やめなさい



それな。レトロニムよりレトロニムしてる。





以上名古屋ReNYアンケート集でした。
次は24日、原宿で行われるProject.Sでしゅうぞう(ワ)と握手。

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突然始まる機材の話ベース編

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あと、今更ながらTwitterはじめました

https://twitter.com/shuzonotsakuya





機材の話をする。ただし、今回はベースだ!


〇石鹸屋でのしゅうぞうのベース歴。

ゼッケン屋は当然として、実は昔から石鹸屋でもちょこちょこ作品で弾いているのだ。
曲で言うと、さっきゅんライト、もう歌しかうたえない、MARISAとか。
お歳暮2あたりはしゅうぞうベース曲多い。あの時期、地味にベーシストが不在だったから笑

で、石鹸が2人になってからは、The Bullet Rabbit Has Landed以外は全部しゅうぞう。
ギターから持ち替えると、ネックの長さと各フレット間の広さにいちいち戸惑う 笑





Fender Custom Shop Jazz Bass マスタービルトモデル

 


エレキギター製造の世界で、ギブソンと並んで最大手のフェンダー。
その中で、常時10人前後しかいないマスタービルダーと呼ばれる名工が作ったベース。これはクリス・フレミングさんの作。

店で試奏した際、1音目をポーンと出した時点で
「あ、これあればもう人生で2度とベース買うことないな」
と確信。

もうね、アンプ繋がない生音の時点で、弦の金属の音と木材の柔らかい倍音が絶妙にブレンドするのだ。
良いベースの絶対条件の1つである、各弦の音量バランスも、これ以上なんてあるのか?ってレベルで完璧。
あー、フェンダーマスタービルダーって凄いんだなあと思った。

(マスタービルドモデルは実際には、たとえ同じビルダーが作ったモデルでも、ビルダーの好みや製作コンセプトでかなり個体差が出るので、このベースのようにクセが少なく、普遍的に誰もが好きであろう音が出る個体に巡り会ったのは、結果としてかなり幸運だった)

何気に、しゅうぞうが今持ってる全ての竿の中で1番付き合いが長い。
ゼッケンのKiller Decoration作るちょい前くらいからだったかな。

ちなみにこのベース、うっちー以外の石鹸歴代ベーシストが全員1度はライブで使ったことがあるので、見たことある人もいると思う。






Tech21 Sansamp Bass Driver DI

 


ベーシストなら誰でも1度は弾いたことあるんじゃないか?ってくらいの大ヒット商品。
だって音が良いんだもの。
オケ全体に混ぜた時のベースの収まりが実に良い。弾き手というよりは、聞き手(この場合、リスナーだけでなく他メンバーやミックスエンジニアなども含む)が求めてるベースの音ドンピシャって感じ。

ちょっと機材病を拗らせたベーシストは、あまりにも皆が使っているので逆に使うのを躊躇うというが、音楽全体を俯瞰して聞いた時に威力を発揮しまくっているので、結局戻ってくる人も多いらしい。

しゅうぞうがこれを使いだしたのはホントに最近で、音源で言ったら東方クロスハートから。もっと早く買っておくべきだったと思った。





KATANA SOUND 青線 Blue Stripe

 


ついこないだ買ったもの。ありふれた匿名のダイアリーで初使用。コンプレッサー。
専門的な言語で言うと、1176系のラックコンプをペダルで再現したもの。
しゅうぞうは、化粧品でいうところのファンデーションのような使い方をしている。
圧縮してる?ってくらい薄いかかりでも、艶が出て、音の粒を揃えてくれて、凄いよKATANAさん。




BOSS ODB-3

 


これも定番。
うっちーが社長殺しーずで、本当に人を殺しそうな極悪音を出しているけど、あれの犯人はこいつ 笑
なんせあの音なので、出番は限られるが、出てきた時に猛威を振るう。

これを持ってて、レッチリのAround The Worldイントロを弾かない奴はモグリだろう。




録音で使うのは上記とバッファーくらい。
青線でトリートメントした音を2つに分けて、1つはマイクプリに直行、もう1つはSansamp経由の疑似アンプ音にして、DAW上でミックスして音を作っている。本物のベースアンプは使わない。
アンプの能力も加味されるギターサウンドに比べて、ベースサウンドはベース本体への依存度が高いというのがよくわかりますね。




Twitterも始めたとなると、こっちとの書き分けに苦労しそう…と思ったが、もとからあんまり書いてないから変わらないような笑、

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