第9回マニフェスト大賞に応募しました。応募政策は下記の通りです。

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◆政策名:選挙公報の“継続的な”WEB掲載
~「言いっぱなし選挙」からの脱却を目指す取組み~

1.選挙公報の“継続的な”WEB掲載について

有権者にとって選挙公報は重要な情報源で、明るい選挙推進協会の調査によると、2005年衆院選で、有権者の31.9%が選挙公報を実際に見て、13.3%が誰に投票するかを決めるのに役に立ったと答えています。この選挙公報の配布方法について、これまでは新聞折り込みなどを主として紙面で有権者に配布されていましたが、最近では選挙管理委員会HPに選挙公報をWEB掲載させる取り組みが始まっています。しかしながら、掲載期間は選挙中のみで、終わるたびに削除されてしまっているのが現状です。選挙が終わるたびに選挙公報が削除されてしまっては、政治家が掲げる政策の検証が出来ず「政治家の言いっぱなし選挙」になってしまいます。本政策は、「選挙公報の継続的なWEB掲載」の実現により「政治家の言いっぱなし選挙」を改善させる取り組みです。

2.選挙が終わるたびに選挙公報が削除される理由

選挙を所管する総務省のガイドラインには「(選挙公報のWEB掲載は)投票日当日までとすることが適当である」と記載されています。その理由として公職選挙法に、選挙公報の配布可能(WEB掲載可能)期間について明記はされてないものの、選挙運動用ポスターについては公職選挙法第178条の2の規定において「選挙の期日後速やかに撤去しなければならない」とされており、選挙公報についてもこれに準じた取り扱いとすることが望ましいからとしています。この総務省の見解によって、全国の99%以上の選挙管理委員会が、選挙後も継続的にWEB掲載することを見合わせています(添付資料参照)。一方で、各選挙管理委員会では「過去の選挙結果(通称、白バラ)」を冊子で発行していますが、この冊子には「過去の選挙結果のデータの1つ」という位置づけで、選挙公報が掲載されていることが多い実態です。

3.選挙公報の継続的なWEB掲載実現に向けて

(1)松戸市における取り組み
2013年6月の松戸市議会から、松戸市選挙管理委員会に対して選挙公報の“継続的な”WEB掲載を要望し、実現にむけて議論を重ねてきました。その結果、2014年6月に行われた松戸市長選挙から“継続的な”WEB掲載が実現しています。なお、松戸市選挙管理委員会としては「選挙公報」としてWEB掲載しているのではなく、「過去の選挙結果のデータの1つ」という位置づけでWEB掲載しています。

(2)全国展開へ
全国の99%以上の選挙管理委員会が、選挙後も継続的にWEB掲載することを見合わせている現状ですので、選挙管理委員会の代わりになって選挙公報を継続的にWEB掲載する「選挙公報ドットコム(http://www.senkyok.com/)」というホームページを市民団体と協働して立ち上げました。平成26年9月から翌年の統一地方選挙までの1200以上の首長・議会選挙の選挙が予定されていますが、選挙後も「選挙公報ドットコム」で選挙公報を継続的に掲載していく予定です。