タイフーンと台風、どっちが先? | 雑学大典
2005年09月13日(火)

タイフーンと台風、どっちが先?

テーマ:ザツガク!
 「熱帯低気圧」
 とくに強い風(風力12)を伴う熱帯低気圧は、
 発生地域によって、たとえば北太平洋西部ではタイフーン
 インド洋ではサイクロン、大西洋および北太平洋東部では
 ハリケーンというように名称が異なる。

ということで、先日「台風とハリケーンは地域が違うだけ。
強い熱帯低気圧であることに変わりはない」と書きました。
タイフーンと台風はほぼ同義です。

ところで、以前から気になっていたのですが、
「タイフーン」と「台風」はどういう関係なんでしょう?
日本語の「津波」が英語にも移入されて
「ツナミ」と呼ばれるようになったのと同じでしょうか?

 「台風-台風の語源」
 もとは颱風(たいふう)と書いたが、
 1946年(昭和21)に制定された当用漢字にないため
 台風と改められた。
 颱風は中国語の颱と英語のtyphoonの音をとったもので、
 一般に通用するようになったのは大正時代からである。
 それ以前は大風、嵐(あらし)、また古くは野分(のわき)とか
 よばれていた。

やや、逆です。最初に英語の「タイフーン」があって、
そこにあて字したのが「颱風」であり「台風」です。

 颱は暴風のもっともひどいものをさし、中国における最古の
 用例は17世紀後半に編集された『福建通志』である。

 一方英語のtyphoonは、16世紀にはイギリスで使用例が
 あるなど颱の用例より古い。中国では昔、台風のように
 風向の旋回する風系を颶風とよんだが、この知識が南シナ海
 を航海していたアラビア人に伝えられ、彼らはそれを
 ぐるぐる回るという意のtufanとよび、これが一方では
 颱風になり、他方ではタイフーンに転化したと考えられる。

 日本でも19世紀初めに小説家の滝沢馬琴(ばきん)が
 『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』のなかで颱を用い、
 これを「あかしま」と訓じた。

 しかし、1857年(安政4)洋学者伊藤慎蔵(しんぞう)が
 熱帯低気圧についての専門書を訳したが、その題名は
 『颶風(ぐふう)新話』であり、明治になっても片仮名で
 タイフーンと書くか、漢字を用いるときには「大風」と
 書かれることも多いなど、滝沢馬琴の颱の用法は、
 そのまま、明治後期から使われるようになった颱風には
 つながらない。

つまり最初にあったのは「風」に「具」の「颶」で、
その「颶風=ぐるぐるまわる風」が
アラビア語のtufan(トゥーファン?)となり、
ヨーロッパでtyphoonとなり、
一方中国では「風」に「台」の「颱」という言葉が生まれ、
日本でtyphoonと颱が合体して「颱風」となった。
滝沢馬琴の「颱(あかしま)」の用例もあるが、
「颱風」はあくまで「typhoon」がなければ登場しなかった。
意外と複雑です。

なおハリケーンの語源は以下の通り。

 語源はスペイン語ウラカンhuracanであるが、これは
 カリブ海沿岸に住む民族の暴風の神ウラカンからきている。

スペイン語は「h」を発音しないんですね。
「h」を発音して、かつ英語風に「a」を「えい」と読むと
「フラケイン」となって、
だいぶハリケーンに近くなってきます。
記述はすべて饒村 曜 先生。

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