アイヌ語。 | 雑学大典

アイヌ語。

ししゃもって、なんだ。
節分の日にイワシの話をしていて、
「今日買ってあるイワシはししゃもくらいの大きさだ」
と母が言うので、
ふと気になった。ししゃもはイワシとは違いそうだが、
一方で小さい魚は何でもイワシのような気もする。
我ながら無茶苦茶だ。

すかさず、百科事典のお出ましである。

 『ししゃも』
 硬骨魚綱サケ目キュウリウオ科に属する海水魚。
 語源はアイヌ語。一説はススハム、ススは柳、ハムは葉で、
 アイヌ人は柳の葉の化身と考えた。
 他説はスサムを語源とし、スはナベ、サムはすぐそばで、
 ナベを火にかけてから、
 近くの川で取り上げて料理する魚を意味する。

ふうん。アイヌ語だったとは。
葉っぱが水に落ちて魚になるという発想は、
西洋中世にもありましたね。
ちなみに先日知った事ですが、
ラッコもアイヌ語だそうです。
英語はシーオッター。「海イタチ」ってな意味ですね。

 『イワシ』
 硬骨魚綱ニシン目に属する海水魚のうち、
 マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの総称、
 またはこれらの近縁種を含めたものの総称。
 ときにはマイワシだけをさすこともある。
 これらの魚種は、一般に漁獲量も多く、
 日本の水産上重要な種類であるばかりでなく、
 魚をはじめ多くの海産動物の天然餌料として、
 海の生態系で重要な役割を果たしている。

大事なんです。イワシ。
おっと、マイワシについてこんな記述も。

 成長につれて呼び名が変わり、
 3.5センチメートルまでがシラス、
 9センチメートルぐらいのものを小羽(こば)イワシ、
 12センチメートルぐらいのを中羽(ちゅうば)イワシ、
 16~18センチメートル以上を大羽(おおば)イワシという。

「シラス=マイワシ」ってことですね!
シラス干しはイワシなんですね!
と、思ったら。カタクチイワシについてこんな記述が。

 鮮魚、塩干品(煮干し、田作り、稚魚のしらす干し、
 たたみいわしなど)として食用にされる

なに?
シラス干しはマイワシじゃなくてカタクチイワシなのか。
この様子だと、カタクチイワシの稚魚もシラスなんですね。
むしろ白っぽい小さい魚は、
昔はぜんぶシラスと呼んでいたのかな。

ちょっと賢くなった。