皆さん、こんにちは。いつもブログの記事をお読みいただき、ありがとうございます。

 

今回は、最近よく書いているテーマとは異なる内容について書きます。

 

私は、痛みに関する様々な講習会を開催していますが、変形性関節症と痛みについての講習会も含まれています。変形性関節症と痛みの講習会では、天気(気圧など、天候と関連する様々な要素を含む)と痛みについても、少しお話しする予定です。

 

天気と痛みについて、昔からよく聞くテーマです。例えば、冬になって寒くなると、古傷が痛くなる等のケースが挙げられます。

 

天気と痛みの関係について、これまでに、様々な研究が行われてきました。

 

天気と痛みについて、関係があると考えている人の数は多いのではないかと思います。

 

しかし、これは天気と痛みの関係に限りませんが、医療の中で何らかのテーマについて調べる時には、様々な情報を参考にして考えることが大切です。

 

例えば、何かのテーマについて、それを専門に研究している人の本を読むと、なるほどそうなんだと、すぐに納得してしまう人は比較的多いのではないかと思います。

 

しかし、専門家と呼ばれる方が書いた本であっても、若干の注意が必要です。なぜなら、そういう方は自説を正しいものとして本を書いているので、世の中にある数多くの研究の中から、自分の考えと近いものを選んで、自説を主張するために用いることがよくあります。そうすると、その内容には偏りが生じている可能性があります。

 

何かのテーマについて、特定の情報に偏らず、質の高いエビデンスに裏付けられた様々な情報を参考にすることは大切です(例えば、少々専門的な話になりますが、ガイドラインや、適切な方法で行われたシステマティック・レビューは、とても参考になります)。

 

話を元に戻すと、天気と痛みの関係について、様々な情報を参考にすると、どのようなことが考えられるのでしょうか。

 

例えば、痛みに関する、国際的に知名度の高い医学雑誌の近年の論文で、天気と痛み(筋骨格系)の関係について、検索で見つかった多くの研究の中から、研究の質などの観点で適切と考えられた数十の研究を選んで、結果を分析したものがあります(講習会で説明しています)。

 

言い換えると、天気と痛みの関係について、それを肯定する研究と、疑問を呈する研究の両方を集めて、より信頼できる結果を導き出そうとする手法です。

 

その結果は、どうだったのでしょうか。

 

この論文によると、天気と痛みの関係について、現段階では「どちらとも言えない」ということが書かれています。論文には、もし関係があるとしても、その関係は恐らく強いものではないように思えるということも書かれています。

 

天気の変化だけでは、痛みへの影響は弱いのかもしれません。

 

しかし、これは天気と痛みの関係に限りませんが、痛みは様々な要素から影響を受けるので、天気の変化に他の要素が加わることで、相乗効果によって痛みを感じやすくなる可能性はあると思います。

 

例えば、分かりやすいものとして、睡眠が挙げられます。

 

睡眠の問題は痛みに影響を及ぼすので、よく眠れないという方は、痛みに関して天気の変化の影響を受けやすくなる可能性があると思います。

 

痛みと天気の関係について調べた研究で、その関係が、少なくとも部分的には他の要素によって影響を受けていることを明らかにした研究が実際にあります(これも、講習会で説明しています)。

 

天気と痛みの関係については、天気と痛み以外の要素についても、合わせて考えると良いと思います。

 

長くなってきたので、このくらいにしておきますが、天気と痛みの関係について、この関係に影響を及ぼす可能性のある要素を講習会でいくつか説明します。他にも、変形性関節症と痛みの関係について考えるために役に立つ、様々な内容を説明しています。興味がある方は、是非ご参加ください。

 

痛みに悩む人は多いです。痛みに詳しい医療従事者が増えていくことを、期待しています。

 

(この記事について、当ブログの管理人が運営しているサイトにて、管理人自身が執筆した記事を見直して修正を加えたものです。https://www.tclassroom.jp