第1207の解体ー日本 その6 | 世界解体

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知らないことは ボクらの道を狭くする
情報の海と訣別し 本当に必要な知識を今 ものにするんだ
世界解体は その力強い 道連れだ!

1600年の時をかけて

日本

ボクらが築き上げたものとは・・・

村八分のされることを恐れて、横並びであることをよしとして来た
ことは、たしかに独特な個性の伸張を阻害し、革命的な変化を毛嫌
いするような一面から見ればきわめて生きにくい、硬直的な国とそ
こに生きるニンゲンを規定して来た。

でもね、それはセカイの他の国から見れば、ニンゲンの基本的性質
「自己最優先」というオゾマシイ性質を少しは緩和しているのかも
しれない。それが、震災に遭っているにも関わらず、再開されたス
ーパーマーケットの前に整然と並ぶという行動への賞賛につながっ
ている。

島国であったこと、セカイの辺境であったことは、そこに伝えられ
た情報が薄かったことでもある。この国にまともな信仰が育ってい
ないのはそこにも原因がある。セカイ中を探してもこれほど信仰心
の薄い国は他に見当たらない。でもね、ここにこそこの国の偉大な
ところがあるんじゃないかな? たしかに、それによって救いを求
めるヒトの助けになるモノが少なく、結果的に多くの自殺者を出す
かもしれないけど、ナンデモカンデモを神の御心としたり、積極的
にジブンの人生に挑戦することよりも宗教の戒律を守ることに集中
するようなザンネンな人生からボクらを自由にしているんだよね。

だからこそ

ジブンに対する厳しい目

が不可欠な国なんだよ。

神のないこの国をかつてニホンジンは「神国」と呼んだ。八百万の
神も現人神であった天皇もその文字の「神」にはあたらない。それ
はボクらひとりひとりが、本来はニンゲンの中に潜む神性に対して
努力していくしかない国なんだということを表してるんだ。

今の時点では決して素晴らしい国ではない。ただね、神もいないの
に核を落とされ、オリジナル性を阻害する落ち度はあっても「自己
最優先」という決定的なニンゲンの性質に風穴をあける可能性を持
つ国であることは確かなんだよね。あとは

幼稚さを1日も早く脱すること

だね。ここで暮らすヒトを見ていると簡単ではないと思うけど、決
して不可能ではない。かつてはセカイの中でも突出した責任感をそ
れぞれが持っていた国なんだ。表面上は今は見えなくなってしまっ
ているけど、なくなったワケじゃない。それはボクらのどこかに眠
っているんだ。そして、その鍵はまだボクらの手の平にある。


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