第378の解体ー夜空の主人公たち part 3 | 世界解体

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知らないことは ボクらの道を狭くする
情報の海と訣別し 本当に必要な知識を今 ものにするんだ
世界解体は その力強い 道連れだ!

これは知ってるよね?

夜空の主人公たち

さあ続けよう。

前項はちょっとムズカシかったかな? 今回は超有名な名称も出て
来るから安心してね。


中性子星  太陽質量の8倍~30倍の恒星は,その最後に超新星
      爆発を起こすって前に説明したよね。爆発のあと,
      中心に残った鉄のかたまり部分が太陽質量の1.46倍
      を超えると,強烈な圧力に鉄の原子核が分解を始め,
      遂には中性子とニュートリノになっちゃうんだよね。
      ニュートリノは次第に宇宙へと飛び去り,残ったの
      は中性子だけの星。それが中性子星だ。半径数十キ
      ロの星なのに(地球でも半径約6400キロ)その
      重さたるや,太陽系のすべてひっくるめたぐらいに
      なるんだよね。角砂糖1コが5億トンという想像を
      絶する高密度。宇宙にはボクらの常識を超えた存在
      がいくらでもあるね。


ブラックホール  映画の中だけのハナシじゃないよ。太陽質量
      の30倍を超えるような巨大な恒星が超新星爆発を起
      こした場合は中性子の力ではその圧力を支え切れず
      に中心核は際限なく潰れていき,重力崩壊を起こす
      んだ。それが光さえ抜け出すことの出来ないブラッ
      クホール。宇宙の掃除機みたいなものだね。今のと
      ころ単体では見つかっていないみたいだけど,そう
      遠くない日に見つかるんじゃないかな。褐色矮星と
      同じように,ブラックホールも宇宙の見えざる物質,
      ダークマターの候補なんだよね。


彗星    太陽をまわる小さな天体のこと。中心核は氷とちり。
      長い尾を引きながら宇宙を旅するスガタは何となく
      孤独を愛するヒトのように凛々しいね。そんな彗星
      には「汚れた雪の玉」というありがたくない別名が
      あったりするんだけど,地球に生命のモトを運んだ
      のは彗星だ!なんて説もあったりするんだよね。

この他にも

惑星になりそびれ,体当たりの機会を狙う 小惑星 や
周期的な点滅を繰り返す宇宙の灯台 パルサー (中性子星)や
深い影響を及ぼしあう恒星の夫婦 連星 や
久遠の昔の光を届ける天体のような存在 クェーサー など
 

色んな呼び方,分類,性質上のグループ分けがあるんだ。

とにかく,宇宙は想像を絶するという言葉を寄せ付けないほど広大
で,神秘に満ちあふれている。その真のスガタは,ボクらには


イメージすることすらムズカシイ

んじゃないかな?
それだけボクらは,毎日毎日,くだらない日常に這いつくばって生
きてるのかもね。その事実を今ここで再確認しておこうか。


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