第104の解体ー悲しみ | 世界解体

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情報の海と訣別し 本当に必要な知識を今 ものにするんだ
世界解体は その力強い 道連れだ!

なぜヒトは泣くんだろう?
その理由から見えてくるものとは。


悲しみ

泣かずに解体するぞ!

悲しみと涙は切っても切れない関係にある。
事実として涙を流す流さないに関わらず、この関係は「涙」が「悲しみ」を
含むという形になるかな? 涙は悲しい時だけじゃないもんね。嬉しい時、
感動した時、悔しい時、訳も分からずなんて時もあるからね。

じゃあ悲しみの涙はどんな時に流れるのか、いくつか挙げてみて、その生じ
る理由を考えてみよう。これで悲しみとは何なのか、分かるはずだ。


大切なヒトの死
本気の失恋
生きることへの絶望
夢の挫折


どれも悲しい、確かに。じゃあどうして悲しいのか?

大切なヒトの死・・・死は永遠の別れだもんね。そのヒトとは絶対に会う
 ことは出来ない。慰めはイタコぐらいだもんね。

本気の失恋・・・これはどうかな? もちろん、恋人との別だはあるけど、
 それと同時に、自分の強い愛情との別れでもある。

生きることへの絶望・・・絶望は死に至る病い。生きる意欲との別れ、あ
 るいは、世界にはこうであって欲しい、自分はこうでありたいという希
 望との別れだ。

夢の挫折・・・絶望とは区別して、もっと限定的に、スポーツ選手になり
 たい、とかそういった類いの夢との別れだね。

こうやって見ると、ボクらが悲しいと感じるのには常に


「何かとの別れ」

があるということだ。それは良いとして、
じゃあ、その様々な別れに際して、ボクらの悲しみはなにから生じるのか?
すべての根底に流れてるのは、


別れなきゃならない自分が可哀想

ってことだ。もちろん、死にゆくヒトに同情して、可哀想って感じることも
あるけど、それは悲しみの涙じゃなくて、同情の涙なんだよね。
だから、純粋な悲しみは「自分メイン」でおこってくるんだ。
そして、ここが重要なポイント!


自分の悲しみは自分にしか分からない

ここをしっかり押さえとこう。
それを確実に押さえることが出来れば、「どうしてこの悲しみを分かってく
れないの?」なんて余計なことに憤慨することも無くなる。
つまり、


自分の感情は自分だけのもの

それで良いんだよね。すべての感情は、ひとつの例外も無く、自分だけのも
の。取り替えることは出来ない。ニンゲンはひとりひとり完全に分断されて
いるってこと。否定的な見方じゃないよ、念のため。


悲しみを通過して、しっかりと自分の足で立つ

こうじゃないと面白くならないよ、人生はね。