第46の解体ー結婚 | 世界解体

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人生の一大イベントを解体してみよう。

結婚

人生においてひとつのゴールと思ってる人も居るんじゃないかな?
ただそのゴールまで、ここんとこドンドン遠く長くなってきてる。
データを見てみると、日本の平均初婚年齢は


         男(歳)      女(歳)
1960年    27.2        24.4
1980年    27.8        25.2
2000年    28.8        27.0
2005年    29.8        28.0

ここ50年近くの間に、男性で2.6歳、女性で3.6歳、結婚が遅く
なって来てるけど、ここ5年で男女とも1.0歳ずつ遅くなってるのは
要注目だ。男女とも平均初婚年齢が30歳を超えるのは目の前だ。

これほど晩婚化してきてるのには、たくさんの理由があるんだろうが、
それは置いといて、そもそも結婚って何だろう?
ここから考えてみようか。

「結婚」という言葉自体が出来たのは、明治に入ってから、"marry"
に対応する翻訳語としてらしいが、そこに含まれる<契約>という
概念は結婚の本質を表してるんじゃないかな?

男にとっても女にとっても、結婚相手を決める決断は、もっとも重大
な買い物にも比されるように、イチカバチかの大勝負だもんね。
簡単に契約を結ぶ訳にはいかないよな。

たくさんある娯楽、女性の社会的地位の向上、経済的自立、男性の軟
弱化、精神的未成熟、将来への不安、社会常識への反抗心、挙げてい
けばキリがないぐらい結婚に踏み切れない要因が出てくるけど、実際
のところどう?

契約には守らないといけないこと、果たすべき義務、それに応じた権
利、およそ生物としてのニンゲンの本質とは関係のないことが自分を
取り巻いてしまう。ここにボクらを「不安」に陥れる罠がある。

「不安」の概念はサルトルの哲学にも重要なキーワードとして登場す
るが、現代のボクらにも解くべき課題として残ってる。

結婚が、とてもナチュラルな感覚で行われるのではなければ、大なり
小なり、ストレス=不安を生み出す原因となることを避けることは出
来ない。生まれた状況も、育ってきた環境も、何から何まで違う二人
が生活を共にする。無理は承知の世界だ。

押さえておこう。


無理に結婚する必要はない。
自分の人生に必要であればすれば良い。
そうでなければするべきではない。
不自然な結婚は不調和を増幅するのみ。


それでもボクらは結婚するだろう。準備が出来てようが出来てなかろ
うが。それがニンゲンの性。

そう思わない?