夫の家事“やったぜアピール”が妻をイラッとさせる 衝突回避のポイントを専門家が解説 | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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コロナ禍の自粛生活で良くも悪くも自宅で過ごす時間が増えた。そんな傾向を反映してか、男性が家事や育児に費やす時間が延びたそうだ。額面通りなら喜ばしいことだが、街で話を聞いた女性は男性の協力を喜ぶどころか、男性をこき下ろす人が大半で……。

在宅勤務で家事分担バランスに変化…トラブル回避のコツは

 ■コロナ禍で週13時間に増加したが…

 積水ハウスは小学生以下の子供がいる20代から50代の男女9400人に調査。男性の家事や育児がどうなっているかを調べ、「男性育休白書2021」にまとめている。男性が1週間に家事や育児にかける時間は、全国平均で13・3時間。コロナ前の2019年に比べて2.2時間増えている。

 この集計がスゴイのは女性が認める時間であること。女性から見て、男性の行動が家事や育児の時間としてカウントできると判断した上での数字だ。

 日常生活の中から家事と育児について、食事作りやゴミ出し、掃除、洗濯、子供と遊ぶなど28項目を抽出。そのうち男性が何項目行っているかについても女性目線でチェック。コロナ前は、全国平均で5.4個だったのが、今年は6.3個にアップしている。

 どちらの数字も、男性の自己申告ではなく、男性側の勝手な水増しが含まれていないから信頼できるはずだが、街の女性の意見はそんなに芳しくない。東京・上野で女性10人に話を聞くと、3人は「コロナ前より家事に協力的になった」と調査結果に近い回答だったが、6人は大ブーイング(1人は無回答)。50代女性はこう言った。

「ウチのダンナにゴミ出しを頼むと、指示したところのゴミだけ集めて、トイレや洗面所などはノーチェック。テーブルの上には、アイツが飲んだビールの缶が残ってたりします。中途半端なくせに、“オレやったぜアピール”丸出しで、正直、イラッとするんですよ。洗濯物は取り込んでも、片づけない。仕事の資料はソファに出しっ放し。ウチ、子供いないんですけどねぇ……」

 昨年の内閣府の調査によれば、緊急事態宣言中に家事育児の時間が延びた女性は3割で、男性は2割にとどまる。緊急事態宣言の定着で、家事負担の偏りが改善されたのかもしれないが、今なお負担の重さを感じている女性が少なくないのは事実だろう。そこに男性の“やったぜアピール”が重なると、上野の女性6人のように手厳しい評価を招く。

 では、家事を巡る夫と妻のギャップは、どこにあるのか。男女問題研究家の山崎世美子氏に聞いた。

片づけ苦手なら一畳書斎に資料も収納する

 たとえば、妻に「仕事の資料を片づけて」と指示されたとする。夫は資料をまとめてテーブルの上へ。自慢げに「片づいたから、ご飯にしよう」と報告すると……。

「散らかった資料をまとめるのはOKです。しかし、妻にとって片づけとは、仕事の資料をカバンや棚にしまうことまでして完了で、テーブルの上は何もないのがベスト。それなのに夫がテーブルの上に資料を置いてよしとすることに中途半端さを感じてイラッとする。

悪いのが、『ご飯にしよう』という一言で、そこには『ご飯を用意して』というニュアンスが含まれます。妻は『なんでオマエは片づけもできないのに、食事を用意してもらう前提なんだ』と内心キレるのです」

【改善策】

 片づけは、徹底的に。仕事の資料や趣味の道具など自分のものを共有スペースに置かない。これが基本だ。

「リビングや寝室の隅に間仕切りをして簡易的な書斎を設ける一畳書斎が人気です。PCや仕事の資料などすべてそこに収納するのもいい。それで夫婦ゲンカがなくなったケースもあります」

■家事の中身を細かく仕分け セットでルール化

 上野の40代女性は、「ゴミ出しも洗濯物の取り込みも中途半端なのが嫌だ」とグチっていた。山崎氏も、「女性が男性の家事にイライラするのはすべて中途半端が共通します」としてこう言う。

「女性にとって洗濯は、洗濯カゴに集まった衣類を『洗濯機に投入』し、洗い終えたものを『干し』、乾いたら『取り込み』、畳んで『タンスにしまう』までがセット。料理なら、『献立を考え』、それに合う食材が『冷蔵庫にあるかチェック』し、不足する分を『買い足し』、『調理する』。重要なのはここからで、食べ終えた食器やフライパンなどを『洗う』ことまでして完了。

女性の家事は、カッコ(『』)でくくられたすべての仕事を含むのですが、男性にとってはたとえば『洗濯機に投入』と『調理』だけだったりする。こうしてみると、男性の中途半端ぶりは歴然。こういうギャップが家事のあらゆるところにある。夫婦に認識のギャップがあると、イライラは尽きません」

 部屋の掃除もそうだ。夫は、粘着式クリーナーで床のホコリや髪の毛を拾ってカンペキとばかりにソファにゴロン。妻なら、さらに掃除機をかけ、テーブルやソファまでキレイにする。夫の家事は一事が万事、この調子で、妻からみれば、とにかく中途半端なのだという。

【改善策】

 家事も、職場の仕事と同じように細かくタスクを分ける。中途半端な夫は、大分類の項目にしか目が届かず、その中の小分類がノーチェック。それを意識した上でルールを明確にして実行することだという。

「仕事術の教科書的にはタスクを分類し、メンバーでそれを分担することなのですが、こと家事の仕事の仕分けについては分担し過ぎない方がいいでしょう。たとえば、料理です。よく、調理と皿洗いを分担する家庭がありますが、それで中途半端な夫が調理を担当すると、冷蔵庫のチェックがおろそかで、何より皿洗いに意識が向かわないため台所が散らかし放題になります。もし夫が『料理する』と言うなら、皿洗いまで意識すべきです」

 料理の苦手な人は、冷蔵庫チェックにピンとこないだろう。それをせずに買い物に出掛けると、冷蔵庫にある野菜や調味料を二重に買ってしまう。

「このダブリは妻のイライラ度が大きい。ナンプラーやバルサミコ酢など使用頻度の低い調味料は冷蔵庫の肥やしになるので、なおさらです」

■家電の購入は置き場所を確保してから

 中途半端な夫も、ちょっと家事に精を出すと、大変さに気づくこともある。それで家電を欲しがると、得てして妻と衝突しやすいという。

「相談者の女性は、食洗器と全自動洗濯乾燥機を欲しがっていましたが、夫に『いらない』と拒否され続けていました。ところが、コロナ禍の在宅勤務で料理をかじった夫は、妻の承諾もなく、勝手にノンフライヤーをネットで購入したそうです。料理上手な女性には、無用の長物。夫は夫で数回使っただけ。相談なく購入したのに加え、その置き場所を事前に確保していないことも、女性には火に油。女性にとって、邪魔でしかありませんから」

【改善策】

 家電の購入はまず相談。妻のOKを得るには、置き場所を工面することだ。

 ☆ ☆ 

 こうしてみると、家事が苦手な夫ほど、妻とぶつかりやすいことが分かる。衝突を回避するには仕事をこなすつもりで動くといいという。

「妻が夫の家事にイラッとするのは、中途半端とグズグズしているのが主な要因。衝突を防ぐにはその逆を心掛ければいいのです。言われる前に動いて、キッチリと、そして想定外のことまでやることです。上司の指示を待った揚げ句、中途半端な仕上がりだったら、査定はどうですか? よくありません。仕事で上司に気を配り、先回りしてよりよい成果を上げようとするように、家事も妻に気を配って、よりベターなことをイメージして行えばいいのです」

 妻に気を配るなんて……。そう思った人は、やがて妻に捨てられるかもしれない。