誕生月はみなさんそれぞれ違いますよね。誕生月の星座によって占いがあったり、生まれた月によってなにか影響が考えられても不思議ではありません。
今回、アメリカの大学で「誕生月と病気の関連」に関して、興味深い調査報告がありました。生まれた月によってかかりやすい病気に違いが出たそうです。真相はどうなのか、医師に聞いてみました。
誕生月別でかかりやすい病気が違うということはありますか?
今まで医学的には、誕生月によってかかりやすい病気が違う、ということが証明されたことはありませんでした。
しかし、今回米国コロンビア大学から170万人の患者さんの誕生月と1688種類の病気との関連を調べた結果、55種類の病気について明らかな有意差が出た、という報告があったようです。
春生まれがかかりやすい病気
3月
・心房細動
・うっ血性心不全
4月
・狭心症
・心臓発作
5月
特になりやすい病気はない
考えられる理由
3~4月生まれは日照時間が短い季節の妊婦さんから生まれているため、栄養不足であった可能性があり、心臓系の重い病気のリスクが大きい可能性があるといわれています。
夏生まれがかかりやすい病気
6月
・喘息発作
・心筋梗塞前症候群
7月
・特になりやすい病気はない
8月
・喘息
考えられる理由
7月生まれは、5月生まれに次いで様々な病気のリスクが低いといわれています。
秋生まれがかかりやすい病気
9月
・急性細気管支炎
・中耳炎
・適応障害
・喘息
10月
・風邪
・胃の機能障害
・急性細気管支炎
・性感染症
・近視
・遠視
・急性咽頭炎
11月
・ADHD
・下痢
・非感染性腸炎
・急性扁桃炎
考えられる理由
9月に喘息が多いのはダニのアレルギーが関連しているのではないかといわれています。11月生まれは、10月生まれ同様、色々な病気のリスクが高いとされる誕生月ですが、一方、肺がんには最もかかりにくいという結果も出ています。興味深いですね。
冬生まれがかかりやすい病気
12月
・あざが残りやすい
1月
・高血圧
・心筋症
2月
・肺がん
・のどの異物感
考えられる理由
理由ははっきりしませんが、2月生まれは最も肺がんのリスクが高いとされるのが気になりますね。
医師からのアドバイス
最近、血液型によってかかりやすい病気がある、という話題もありましたが、今回は誕生月で、かかりやすい病気が異なる、という大規模な研究結果に関するお話でした。
これまでは、血液型や生まれ月などというと科学的な根拠というよりは性格占いや今日の運勢を知る、といった用途で用いられることが多かったように思います。
しかし、これからはどんどん、こういったアカデミックな研究が進められていくと、これまでにはわからなかった様々な有益な科学的なデータが得られそうですね。