ガスコンロからIHクッキングヒーターにしようか迷っています。IHの1ヶ月の電気代はどれくらいですか?© ファイナンシャルフィールド
IHの1ヶ月の電気代
標準的な4人家族世帯にて、朝・昼・夕食時に標準的なメニューでIHを使用した場合の1ヶ月の電気代は1170円(税込)です。
なお、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金目安単価31円/kWh(令和4年7月改定)で算出しています。
IHを使用した場合の電気代の計算式は以下の通りです。
電気代=消費電力(kW)×調理時間(h)×1kWあたりの電気代(円)
IHの定格消費電力は最大で5800Wですが、実際に最大電力で使用されることはほとんどありません。
そのため、火加減や各調理工程にかける時間、契約している電気料金プランによって金額が変わります。
IHの本体と設置費用
大問屋がおすすめする3つのメーカーのIHの価格(税別)を表1にまとめました。
表1
表は大問屋「IHクッキングヒーター商品一覧」を基に筆者が作成
本体の口数やグリルの有無、業者などによって費用が変動します。参考程度にご覧ください。
IH対応の鍋に買い変える必要がある
ガスコンロからIHに変えたい場合、IH対応の鍋に買い変える必要があります。
IHでは材質や底の形状により、使える鍋と使えない鍋があります。使える鍋と使えない鍋を表2にまとめました。
表2
表は一般社団法人日本電機工業会「IHクッキングヒーターに使える鍋」を基に筆者が作成
IHで使用する場合は、財団法人製品安全協会のマークのある鍋をおすすめします。また、メーカー・機種により、使える鍋・使えない鍋の形状・材質がやや異なることがあるため、使用する際は取扱説明書をご覧ください。
IHの電気代が気になる方への節電術
ガスコンロからIHに変えると、火による事故を防げるため安全性が高まり、フラットな形状になるためお手入れがしやすくなるといったメリットが増えます。それでも電気代が気になる方は、少し工夫するだけで節電に繋げることが可能です。
料理に合わせって調理温度を調節する
最新のIHには、デジタル制御によって加熱を自動でコントロールする機能があります。この機能を使うと、スイッチの切り忘れや加熱のし過ぎを防げるため、ムダなく安全に調理ができます。煮物やカレー、パスタを茹でる時などにおすすめです。
調理方法を工夫する
食材をあらかじめ小さめにカットしたり、電子レンジで加熱したり、圧力鍋を使用したりすると、時間をかけずに調理ができ、節約に繋がります。
特に、じゃがいもなどの硬い野菜は、お湯で茹でるより電子レンジで熱を加えてからIHにかけた方が効率的です。また、蓋や落し蓋を使って保温調理にすることで、鍋に伝わる熱を有効利用できるだけでなく、食材が早く煮え、味も染み込みやすくなります。
まとめ
標準的な4人家族世帯にて、朝・昼・夕食時に標準的なメニューでIHクッキングヒーターを使用した場合のIHの1ヶ月の電気代は1170円(税込み)です。また、本体価格と設置費用で10万円前後かかります。
IHは一気に費用がかさんでしまいますが、ガスコンロに比べ安全性が非常に高く、お手入れも簡単なので、今後の生活の投資として検討してみてはいかがでしょうか。IHに変える場合は、IH対応の鍋が必要になるので確認しておきましょう。
出典
一般社団法人 日本電機工業会 IHクッキングヒーター専門委員会 電気をムダなく活かす
パナソニック よくあるご質問 IHを使用した場合の電気代は?
一般社団法人日本電機工業会 IHクッキングヒーターに使える鍋
東京電力エナジ―パートナー IHクッキングヒーターの省エネ術 省エネ術2・3
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー