「子供の教育費」いつ、いくら必要か この夏こそ計画を | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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 夏のボーナスが出て1か月ほど。この後に控える夏休みで使う計画を立てているかもしれない。そんな中、ファイナンシャル・プランナーの清水斐氏は「中高生の子供を持つ親は、この夏こそ教育費について具体的な計画を立てる機会を作ってほしい」と指摘する。

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 子供たちの夏休みも目前、家族の予定もそろそろ出揃う頃ではないでしょうか。この夏、中高生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、夏の計画だけではなく、進学・教育費の計画も立てることをおすすめします。10月に控えている消費税増税は、塾・予備校などの費用にも影響してきます。お金がかかる時になってはじめて「こんなに必要なの!?」と焦ることのないよう、今から計画を立てておくべきでしょう。

 まず、中学・高校で教育にかかるお金がどのくらいか見てみましょう。文部科学省「子供の学習費調査」(平成28年)によると、年間教育費の総額は、中学校は公立で約13万円、私立で約100万円。高校は公立で約28万円、私立で約76万円となっています。

 ただし、上記はあくまで平均です。特に私立の場合、学校によってはもっと高いケースがあります。さらに、大学に進学しようとすると、高校時代から受験勉強のための塾・予備校費用などがこれ以外に必要になってくるでしょう。

 別の調査(東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査」/2017年度)では、大学受験から入学までだけの費用だけでも、自宅から通学するケースで155万円、進学のために家を出る場合は216万円かかるという結果が出ています。

 これらの費用は地域によっても差がありますので、住んでいる地域の学習塾の相場や、お子さんの進学希望先の受験地域(地元から離れた学校で複数校受験する場合は交通費だけでもばかになりません)、入学金を調べておくべきでしょう。

◆大学進学後の費用は?

 中学・高校の教育費は現在の収入でやりくりできていたとしても、大学や専門学校に進学するとなれば、厳しくなることも考えられるでしょう。

 進学先が国公立か私立か、また自宅から通うか一人暮らしをするかで、必要な費用は異なります。大学4年間の総額で、国公立で自宅から通う学生でも約520万円、私立文系で自宅から通う学生だと720万円、一人暮らしをするとそれに加えて約280万円かかるという調査結果もあります。医学部など専攻によっては3000万円近く必要なケースもあります。特に学費については、なんとなく「私立は高い」といったイメージしか持っていない方も多いと思いますが、大学により千差万別なのが実態です。受験シーズンになる前に、調べておいたほうがいいでしょう。

 奨学金を利用するつもりなら、早め早めの準備が必要になります。日本学生支援機構の奨学金を4月から受けたいのであれば、高校在学中から「予約採用」と呼ばれる手続きが必要です。進学後に奨学金の手続きをした場合(在学採用と呼ばれます)、支給が遅れる場合があります。予約採用は在学中の学校(つまり高校)を通じて手続きすることになっています。検討しているなら、早めに学校に手続のスケジュールを確認しましょう。

 また、予約採用の手続きをしても、奨学金は進学後にしか受け取れません。受験費用・入学金などは別途用意する必要があります。

 高校2~3年生のお子さんがいる場合は、親にとってもこの夏はお金を準備するという意味で勝負どころになるのではないでしょうか。ぜひ夏休みを利用して、計画を立ててみてください。

◆しみず・あや/CFPR、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員I種。30歳でファイナンシャル・プランナーとして独立、長野・東京で活動中。主に30~40代の「普通のくらし」を求めている方への「自分がお客様の立場だったらどういう判断をするか」を軸にお金の持ち方・つかい方のアドバイスに力を入れている。ライフプラン作りから資産運用まで老後にわたる継続的なサポートすることを事業理念として活動している。HPはhttp://www.fp-saku.com/。