“股関節”から考える究極のアンチエイジング | ~たけし、タモリも…「1日1食」で熟睡&疲れナシ~

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『無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える!』
さあ、元気に歳でもとりますか!それに女性は明日の美しさを迎えにいこう。

多くの人は、不調を感じて初めてその臓器や運動器のありがたみを知る。こと“股関節”を、健康なうちから意識する人はまれだ。

 

しかし近年、股関節に障害を持つ人が増えている。股関節の障害は、うつや引きこもりなど意外な合併症の導入部でもある-。

 最近よく耳にする「ロコモティブシンドローム」という言葉。骨や関節、筋肉などの機能が低下し、寝たきりに移行しやすい状態のこと。

 

単に寿命を延ばすのではなく、“健康寿命”の延長に国を挙げて取り組もうとしている日本で、骨、関節、筋肉の健康維持は大前提だ。

 そんな中、話題になっているのが「『老けない体』は股関節で決まる!」(石部基実=もとみ=著、すばる舎)。

 

著者は札幌にある整形外科クリニックの院長で、1年に600件近い人工股関節手術を行う、股関節治療の第一人者。

 そんな石部医師が唱えるのは、「股関節の健康を維持することこそが、さまざまな内臓疾患や精神疾患を予防し、ひいてはアンチエイジングにつながる」という点。

 編集担当のすばる舎副編集長の菅沼真弘氏が解説する。

 「高齢社会の進展を背景にして、股関節に不具合を持つ人は増えています。しかし、それと“老化”を結びつけて考える人は非常に少ない。

 

日々多くの股関節手術を行う著者が、手術に移行しなくてすむために-という視点から警鐘を鳴らしたのがこの本です」

 体の中心で常にバランスを取る役割を担っている股関節。そこが不調に見舞われれば、ダメージが全身に及ぶのは当然のこと。それは単なる痛みに留まらない。

 痛みにおびえることで生まれる不安は、睡眠不足や免疫力の低下を招く。その先には感染症や内臓疾患、うつや引きこもりといった深刻な精神疾患も待ち構えている。

 「股関節に障害があると、どうしても動きに制限がかかり、外見上も老けた感じになりがち。痛みだけでなく、その“老い”が、当人をさらに追い込むことになります」と菅沼氏。思い当たる読者も少なくないはずだ。

 もちろん、そうした障害を持ってしまったら治療が必要だが、そうならないためにどうすればいいのか-を指南するのが本著。

 中でも著者が強力プッシュするのがウオーキング。

 「ウオーキングならやっている」という人は大勢いるだろう。しかし著者は、「我流の歩き方でどんなに歩いたところで効果はないし、かえって股関節を傷めている人は多い」と指摘する。

 各関節にかかる負荷を上手に吸収でき、関節に痛みを発生させないような歩き方こそが正しいウオーキングだと訴える。

 この理想的な歩き方を、著者は「グッド歩行」と呼ぶ。その内容を見てみると…。

 かかとから着地する、背筋は力を抜いてまっすぐに、腕の振り幅は前に30度、後に10度、目線は足元ではなく少し先へ、歩幅はひざが少し曲がる程度、地面から最後に離れるのは爪先-。

 文字で読むと面倒に感じるかもしれないが、ひとつひとつは決して難しいことではない。ただ、これらを網羅して、日々積極的に歩いている人が少ないのもまた事実。

 今、電車の中でこの記事を読んでいるお父さん。駅で降りたら全部とは言わないので、2つ3つ意識して歩いてみてください。きっと見違えるように姿勢が良くなるはずですよ。 

 ■石部式・股関節健康維持のための五カ条
 (1)何はなくともウオーキング
 (2)自分の姿勢に常に注目
 (3)サプリに頼り過ぎるのは危険
 (4)低脂肪牛乳や果物、野菜を!
 (5)口腔(こうくう)ケアで“噛む”習慣