女子医大のゴタゴタ大変ですね。

 

東京女子医科大設立者の華麗なる一族の末裔でもはやなるべくしてなった血筋絡みで就任した岩本絹子理事長。理事長の座に就くと、最高意思決定機関である理事会を“岩本派”のメンバーで固め、誰も反対意見を言えない体制を築いて公私混同やりたい放題。

 

今回問題となっているのは

①自らが贔屓にしている元宝塚トップ親族企業のケネス社に対しての1億円にも及ぶ「業務委託契約」などといい疑惑の金が理事長の鶴の一声で女子医科大から動いていた

②自らの運転手に甥っ子を使用してその給料も60万円以上の准教授レベルの高額給与を支払っていた。

 

岩本先生には、医師としての目立った臨床や教育、研究の実績はなし。

それなのにトップに君臨しているのは、創立者一族の威光でしょう。

自由な校風だった女子医大は、いつの間にか前時代的な独裁国家のようになってしまいました。

 

 

捜索受けた東京女子医大、「危機的状況」の人手不足で病床稼働率は約5割

 

4/15読売新聞 

職員、理事長の辞任要求へ

 名門の東京女子医科大学(東京都新宿区)が揺れている。経営悪化や退職者の続出で医療現場に影響が出るなか、岩本絹子理事長(77)の元側近職員に対する同窓会組織からの給与支出を巡り、警視庁の捜索を受けたためだ。大学側は「問題はなかった」としているが、学内には理事長の辞任を求める動きがあり、学生からも不安の声が上がる。

「元職員は報酬に見合う以上の仕事をしていたと認識しており、問題はなかったと考えている」。1日に開かれた職員向けの説明会で岩本氏はそう述べた。

 警視庁は3月29日、一般社団法人法の特別背任容疑の関係先として同大を捜索した。元職員の50歳代の女性は2020~22年、同窓会組織「至誠会」での勤務実態がないのに約2000万円の給与を受け取っていた疑いがある。

 元職員は岩本氏が都内で営む産婦人科クリニックの元従業員で、至誠会から15年10月に同大に出向し、学内の人事や調達を担う「経営統括部」次長を務めた。関係者によると、岩本氏の秘書業務も兼ね、幅広い権限を持っていたという。

 大学と至誠会の発注工事を巡っては、元職員が運営に関与した会社が工事の元請け業者から1億円超を得ていた問題も浮上している。岩本氏は説明会で「私にはそういうお金は流入していない」と語り、別の理事も同じ見解を示した。

過去にはボーナスの支給見送り宣言

東京女子医大では混乱が続いてきた。14年には、手術後に鎮静剤「プロポフォール」の大量投与を受けた男児(当時2歳)の死亡事故が発生。翌15年、診療報酬の優遇措置が受けられる特定機能病院の承認が取り消され、15年度は約38億円の赤字だった。

 内部資料によると、14年12月に副理事長となった岩本氏は不採算施設を集約し、18年9月までの3年半で約45億円の人件費を削減。理事長に就任した19年度には約33億円の黒字にさせた。だが、コロナ禍の20年6月には、職員への夏のボーナスの支給を見送ると宣言。後日撤回したものの反発が広がった。

 

 新宿区にある大学病院本院では16年度から22年度に医師が881人から675人に、看護師は1117人から941人に減少。病床稼働率は約5割にとどまる。ある医師は「人手不足で危機的状況だ」と語る。

 

 新宿区にある大学病院本院では16年度から22年度に医師が881人から675人に、看護師は1117人から941人に減少。病床稼働率は約5割にとどまる。ある医師は「人手不足で危機的状況だ」と語る。

学生「説明なく不安」

 岩本氏は昨年4月まで至誠会の代表理事だった。だが、退任後の同10月、至誠会は岩本氏と元職員らを相手取り、報酬が不当として計約1億4400万円の損害賠償を求めて提訴した。

 訴状では、元職員が至誠会本部などに「出勤したことはない」と指摘。岩本氏が元職員の利益を図るため、「権限を乱用した」と主張した。岩本氏や元職員側は、「(元職員は)至誠会の業務も行っていた」などとして係争が続いている。

 同大は文部科学省から内部調査を行うよう指導を受け、第三者委員会の設置を決めた。一方、医師ら職員有志は岩本氏の辞任を求める要望書を大学に提出する方向だ。医学部の学生は「何も説明がなく不安だ。授業に影響が出ないようにしてほしい」と話した。