生前整理を行えた義母と、生前整理を行えなかった実の母から学んだこと | 生前整理アドバイザーのブログ

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生前整理は決して物の整理だけではありません。
物と一緒に心と情報を整理する事で後悔の少ない
より良い人生を過ごして頂く事ができます。

私と生前整理との出会いは、あるセミナーで同じテーブルだった方から
頂いたパンフレットが始まりでした。
まさに奇跡の出会いです。

その当時、高齢者向けの整理収納サポーターの資格を取得中だった私は、
生前整理の知識もあればいいかなぁぐらいの気持ちで受講しました

しかし最初の軽い気持ちとは違い、生前整理の講座では数多くの学びがあり、
すぐに実践したいと思いました。

生前整理の受講前に行った私の実家の遺品整理で、
値札がついたままの服がたくさん出てきた時は、
母は何故まだ着ていない服があるのに買ってばかりいたのだろう?と、
母の気持ちよりももったいないと思ったのを覚えています。

そして母が元気な時、たまには気分転換にと両親を外に連れ出そうとしても、
「私は、家に居るからお父さんだけ一緒に連れて行って」と言う母の言葉に不満を感じましたが、
一日中一緒にいる父にだんだんストレスを感じて買い物で発散していたのかもと、
後々気付きました。

私が生前整理を実母が生きている時に知っていて、

一緒に生前整理をしていれば母の気持ちに気付いて

あげることができたかも‥‥と

正直後悔が残ってしまった事を覚えております。



一方、生前整理を学んだ後の義母には、亡くなる一年前に生前整理
お伝えする事ができました。
最期が近くなった時、本人の希望により点滴も外し、5日間口からの水分補給もない状態でしたが、
親族やお見舞いに来る方、先生、看護師さん、リハビリの先生の手を握りながら大きな声で
義母は『○○さん、ありがとう』と言い続けました。
言い終わった後は、息が上がります。
それでも人が来る度に、精一杯感謝を伝えていました。


生前整理では、“人生をよりよく生きるための大切なポイント”を

学びます。
目の前で義母の“人に心から感謝する”姿を見た時、すごい!
最期にその人の生き様が現れるんだと感じました。
本当に大切な事を、義母の姿を通して気付かせてもらえたように

います。

 

 

 

 

 

 

そしてこれから自分が講師として、生前整理を広めていきたいと
強く感じた瞬間でもありました。



 義母の生前整理を行ったお陰で本人の希望や考えを聞くことができ
『遺影写真は、これにして』と渡してもらえた時は嬉しかったです

笑顔で迎えてくれる義母の写真に、弔問に来られた方も『いつもの菅さんの笑顔に勇気づけられる』と言って頂けました。 

振り返ってみれば、実母とは話しているようで
案外話せてなかったと思います。


しかし義母には、心に寄り添う生前整理が少しは出来たのではないかと思います。 
生きていればこそ直に聞くことが出来る大切さや幸福感を、自分の言葉で
伝えていきたいと思います。

先日も生前整理のセミナー開催時に、高齢の男性より
『生前整理が必要だという事はよくわかりましたが、いつ子供とそういう話をしたらいいのか』と
質問がありました。

『お盆や、正月、祭りなどで帰省された時を利用されたら良いのでは。子供側からは、縁起でもない、死ぬのを待っているのかなど親の感情を逆なでする場合もあるので、
出来れば親の方から自分はどういう風にしたいかという気持ちを話してキッカケを作って頂けるといいと思います。』とお答えすると、たくさんの高齢の方がうなずかれていました。

生前整理の話を子供側から切り出すのは、勇気がいること、縁起でもないことではありません。
家族の幸せに繋がること、遺された家族が決断することの苦しさなどを、お伝えしていきたいと思っております。

私は、生前整理に出会うまでは自分自身と向き合うことがありませんでした。
実母とも向き合えていなかった…。

 亡くなってからでは、質問しても何も答えてはくれない、
後悔しても後悔しきれない、経験したからこそ感じたことを胸に
これからの自分の未来をまだまだ輝かせていきたいと思います。

 

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