先住民追い出し太平洋に出た米国 「明白な運命」と略奪正当化 | 今、なぜ成約原理なのか?

今、なぜ成約原理なのか?

成約時代には、成約原理が分からなければ正しく歩むことができません。
文先生が与えて下さった成約原理を紹介しています。

北米大陸では英国人によるバージニア植民地樹立に続き、1620年にメイフラワー号で渡った清教徒(英国国教会と対立するキリスト教原理主義者)たちをはじめ、英国で食い詰めた人たちなどが次々と移り住みました。過酷な環境が待っていましたが、元から住んでいたインディアンたちから食べ物や衣服をもらったり、トウモロコシの栽培を教わったりして生き延びました。しかし、インディアンは恩をあだで返されることになります。

 

マニフェストデスティニーとは何か?

1776年のアメリカ独立宣言は「すべての人間は平等につくられている」などとうたっていますが、インディアンや黒人は適用外というご都合主義でした。 米国人は無数の黒人奴隷を「輸入」してこき使うとともに、「西部開拓」の名のもとに、インディアンを追い出したり殺したりして西へ西へと拡張を続けました。

 




米国人が建国以来、インディアンの部族と結んだ条約は370に上りますが、それをことごとく破りました。インディアンの衣食住の糧であり、信仰の対象だったバファローをレジャーとして殺していきました。1830年にはインディアン強制移住法を作り、約10万人のインディアンを強制的に徒歩で移住させました。チェロキー族の移住は1900キロの道のりの途中、1万5000人のうち4000人が亡くなり、「涙の道」と呼ばれています。

 

インディアンから奪う土地を米国人は「フロンティア」(新天地)と呼びました。そして、こうした拡張を「マニフェストデスティニー」(神から与えられた明白な運命)という言葉で正当化しました。旧約聖書に「神は彼らを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這(は)う生き物をすべて支配せよ。』」(創世記1章28節)などとあるのが根拠だというのです。

 

前回、黒人奴隷を正当化するために聖書が使われた話を紹介しましたが、ここでも聖書を持ち出しています。 米国人は、神がイスラエルの民に与えると約束した地域カナン(パレスチナ)になぞらえて、北米大陸を「約束の地」と思っていました。旧約聖書には、異教徒と戦うときの心構えがこう書かれています。

 

「ある町を攻撃しようとして、そこに近づくならば、まず、降伏を勧告しなさい。もしその町がそれを受諾し、城門を開くならば、その全住民を強制労働に服させ、あなたに仕えさせねばならない。しかし、もしも降伏せず、抗戦するならば、町を包囲しなさい。あなたの神、主はその町をあなたの手に渡されるから、あなたは男子をことごとく剣にかけて撃たねばならない。ただし、女、子供、家畜、および町にあるものはすべてあなたの分捕り品として奪い取ることができる。あなたは、あなたの神、主が与えられた敵の分捕り品を自由に用いることができる」(申命記20章10~14節)

 

 

隣国の領土も奪いました。1836年、当時メキシコ領だった今のテキサス州サンアントニオのアラモ砦(とりで)に立てこもった独立派(米国人入植者)の軍勢約200人が、メキシコ軍と戦って全滅しました。このとき米国軍は砦の近くにいて助けようと思えば助けられたといわれています。

 

そして「リメンバー・アラモ」(アラモを忘れるな)を合言葉にメキシコに対する戦意を盛り上げてテキサスを併合した後、米墨戦争の結果、ネバダ、ユタなどのほかカリフォルニアを領土とし、米国はついに太平洋に達したのです。

 

 
脅しによって開国させられた日本

このころアジアでは、英国が中国の清国にアヘンを持ち込んでもうけ、清がアヘンを取り締まると攻撃するという恥知らずな戦争を1840年から42年にかけて行い、香港を奪いました(アヘン戦争)。





 徳川幕府がアヘン戦争に衝撃を受ける中、1853(嘉永6)年、米国東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーの艦隊がやってきました(黒船来航)。


ペリーは大統領ミラード・フィルモアから琉球(沖縄)を占領することもやむを得ないと言われて送り出されていました。大西洋のマデイラ島から海軍長官ジョン・ケネディに宛てた手紙でペリーはこんなことを書いています。「日本政府がもし港の提供を拒否し、軍隊と流血に頼らなくてはならなくなれば、わが艦隊はまず、日本の一、二の島にいい港を手に入れる」「英国は既に東洋の重要な地点を占有しているが、日本とその付近の島々についてはまだ手付かずだ」

 

実際、浦賀に来る前にペリーたちは琉球に上陸して王宮を無理やり訪問。その後、小笠原に上陸して一時領有を宣言しています。

 浦賀沖ではアメリカ独立記念日の祝砲などと称して数十発の空砲を発射し、砲門を陸地に向けて威嚇。勝手に江戸湾の測量を行いました。まさに「砲艦外交」です。

 

ペリーは大統領の国書とは別に、2枚の白旗に手紙を添えて幕府に渡していました。手紙には「通商を認めないなら天理(万物に通じる天の道理)に反する大きな罪なので、武力でその罪をただす。われわれは必ず勝つ。和睦(降伏)したいなら、この白旗を示せ」と書かれていました。「天理」とはマニフェストデスティニーのことです。

 

ペリーたちは翌年再び来航し、わが国は日米和親条約を締結。4年後には日米修好通商条約という不平等条約を結ばされました。開国に応じていなければインディアンのように征服されていたでしょう。 もちろん、わが国はいつかは開国しなければいけなかったのですが、ペリーの脅しによって国を開かされたのです。

 
ハワイやフィリピンも征服

米国では、最後のインディアン虐殺「ウンデット・ニーの虐殺」があった1890年、国勢調査局が「フロンティアの消滅」を宣言しました。北米大陸にはもう奪う土地はなくなったのです。 すると1893年、米国はハワイのリリウオカラニ女王を武力で退位させ、臨時政府を樹立しました。

 

わが国は在留邦人を保護するため、巡洋艦の「浪速」(艦長・東郷平八郎大佐)と「金剛」をホノルル港に派遣して牽制しました。東郷らはいったん帰国し、再びホノルル港に入りました。そのとき臨時政府は東郷に臨時政府の「建国1周年」の祝砲21発を要請しましたが、東郷は「その必要なし」と断りました。

 

東郷の毅然とした行動を見た米国海軍次官セオドア・ルーズベルトは、1897年5日5日付で友人の海洋戦略理論家アルフレッド・マハンに宛てた手紙でこう書いています。 「もし私が思い通りにやるなら、あすそれらの島々(ハワイ)を併合したい」「すぐにニカラグアに運河を造り、新型の戦艦を1ダース建造して、半分は太平洋に配備しなければならない」「私は日本からの危険にしっかりと気付いている」「ただちに行動しなければならない。

 

戦艦『オレゴン』を、必要なら『モントレー』を送って島にわれわれの旗を掲げる」 日本に脅威を感じたルーズベルトはこの年、海軍の対日作戦計画を作りました。そして翌1898年、米国はハワイを自国の領土にしてしまいました(ハワイ併合)。

 

同じ年、スペインの植民地だったカリブ海のキューバに停泊していた米国の軍艦メイン号が爆発して約260人の乗組員が犠牲になる事故が起きました。米国はこれをスペインの仕業と決め付け、「リメンバー・ザ・メイン」を叫んでスペインに戦争を仕掛けました(米西戦争)。その結果、スペインからカリブ海のプエルトリコのほか太平洋のフィリピン、グアム島を奪いました。「リメンバー○○」で戦意を高揚させるのが米国の常套手段です。


フィリピンを攻めるとき、米国は独立運動のリーダー、エミリオ・アギナルドに「スペインを追い出すから協力してほしい。追い出したら独立させる」と言って協力させましたが、約束を破って併合を宣言し、20万人とも60万人ともいわれるフィリピン人を殺しました(米比戦争)。

 

太平洋の次に狙ったのは中国大陸でした。次回はそのことについて書いてみます。

 


■成約原理講座

 





文先生の成約のみ言は、難解な表現や暗号が多く理解することが出来ませんでした。この講座では、文先生のみ言を綿密、詳細に分析することによって、深い原理の世界が見えてきたのです。

それが、「成約原理」となって現れてきました。 成約時代を生きる私たちにとって、混乱した問題を解決する突破口となるや違いありません。

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・文先生の真意は、後継者問題を全く問題にしていなかった!

・文先生のメシアとして隠された秘密とは?

・説教集の中に隠された「御言の暗号」とは?

<成約原理解説>

<前編>

1 原理講論の価値   ・  文先生の「み言」の解明

2 祝福家庭の原理的位置

3 統一教会の存在目的と意義part1

4 統一教会の存在目的と意義part2

5 統一教会の存在目的と意義part3

6 み旨と摂理

<後編と続く・・・>

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第1章 再臨主は日本に誕生された


・再臨主が誕生された時代に韓国という国はなかった

 

第2章 日本が朝鮮に再臨主を迎える基盤を整えた?


・カトリック教会と植民地政策


第3章 メシヤを迎えるための国家基準とは?


第4章 文先生は本当は「親日家」だった


第5章 日本のルーツは古代イスラエル?


・日本語とヘブライ語の不思議な一致


・日本の御神輿とイスラエルの幕屋


第6章 再臨の時のために神が準備した国・日本


・天皇家と古代イスラエル民族


・フランシスコ・ザビエルのずっと前に東回りのキリスト教が伝来していた


・諸宗教の和合が実現していた日本


第7章 日本が果たした神側の選民国家としての役割


・目からうろこのコペルニクス的大転回


・日本にイスラエル統一国家が築かれた


第8章 秀吉の朝鮮出兵は神の摂理であった


・先見眼を持ち合わせた秀吉の判断が日本と朝鮮を救った


第9章 朝鮮併合は再臨主を迎えるための神の緊急摂理だった


・日本は朝鮮を植民地化したのではなかった


第10章 再臨主が1920年に誕生された理由


・欧米のキリスト教は選民圏としての使命を果たせなかった


第11章 原理講論の「再臨論」から日本の立場を読み解く


・反日の李承晩政権下で書かれた原理講論

 


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